オランダ旅行に関しての情報(2023年8月現在)


はじめに


コロナ禍が一区切り付き、海外旅行に出かけられる人も増えています。
インターネットやガイドブックにある情報はコロナ禍前のものが多かったので、2023年8月の現地の状況を書き残しておこうと思います。
参考までにどうぞ。



服装・気候について

オランダの8月の最高気温は25℃程度。8月は天気のいい日が多いみたいです。
夜は15℃くらいの日もあるので、長袖の上着が必要になります。
湿度も低いですし、日本人にとっては25℃は涼しくて過ごしやすいのですが、現地の人々はみんな真夏の格好をしています。
海外旅行の服装についての情報をインターネットで見ると、露出を控えるように書いてあることが多いのですが、外国人は露出しまくりです。国にもよりますが、オランダではあまり気にする必要なさそう。
当然のようにタトゥーも皆さん入っています。

紫外線は強いので、日焼け止めは必須です。気になる人は帽子も。ハットを被っているアジア系はほぼ日本人。キャップが無難ですかね。耳は焼けるけど。サングラスも必要であれば。
日傘はない文化なので、使いません。気にならない人はいいですが、変です。
これはあくまで私の感覚ですけど、ヨーロッパは日差しが強いと言われますが、日本の35℃超えの真夏の日差しの方がよっぽど焦げるししんどいです。

ミュージアム広場の青空。





お金について


オランダの観光地では現金が要求される場面は一切ありませんでした。全てクレジットカードで支払えます。ただし、タッチ式しか対応していない機械もあるので、タッチ式のカードを持っていきましょう。
チップを払う可能性がある場合は多少の現金は必要だと思いますが、買い物や交通機関の改札、トイレの使用料なども全てカードが使えます。
Albert Heijnではクレジットカードが使えない、という情報もネットにはありますが、私が行った店舗ではセルフレジがあり、カードも使用可能でした。なんならセルフレジはApple Payでも支払えます。
現金は無理やり使って€30しか使いませんでした。


治安について


滞在中に身の危険を感じたことは一度もありませんでした。
当然、人通りが少ないところや暗い時間に必要以上出歩かない、カバンは開けられにくいものにする、などの自衛はちゃんとした上です。
今回は完全な一人旅だったので、観光客の感じはそこまで出ていなかったかなと思います。スリなんかは2人とかの方が危ないかもしれません。
鉄道、メトロ、トラム、バス、水上バス全てに乗りましたが、治安の悪さは感じませんでした。
首都アムステルダムでは大麻が合法なので、街には大麻のにおいが漂っている…と、よく観光サイトには書かれていますが、大麻のにおいとか嗅いだことないのでよくわかりません。
街中に漂う独特な匂いが大麻だったのかな…?とは思います。
アムステルダムは特にですが、街中にいる人々は多国籍多人種です。アジア人は少なめですが、それなりにいます。
スペインでは街を歩いていて「チーナ!(中国人の女性)」と突然煽られる(?)こともありましたが、オランダではそんなことは一度もありませんでした。

ポテト屋に並ぶ観光客たち。





言語について


オランダ語が公用語ですが、ほとんどのオランダ人は英語を話せるという前評判通り、当然のように英語で話しかけられます。
オランダ語を聞く機会よりも、圧倒的に英語を聞く機会が多かったです。
そして大体の人たちは私が日本人だとわかると「こんにちは」「ありがとう」などの簡単な知っている日本語を話してくれます。
観光地の掲示板や飲食店のメニューも英語が必ずと言っていいほどあります。
困ったのは、スーパーで商品を買うときくらいです。スーパーの商品にはオランダ語表示しかないものもありました。
Google翻訳のカメラ入力に助けられました。

ミッフィー関連の施設は日本語もありました。




交通について


2023年に大きく変わったことは、クレジットカードそのもので直接改札を通ることができる、ということだと思います。
列車、トラム、バス、水上バスなど全ての交通機関が対象です。
日本ではまだまだ知られていない感じがしますが、現地では他国の観光客の人たちはカードを使いこなして乗っていました。
もちろん今まで通り、券売機で切符を買うことも可能です。
お得な観光切符は券売機で買えるものも多くあるので、下調べしていくとよいと思います。

ほとんどの交通機関にはフリーWi-Fiがあります。
バスにもついていたのにはびっくりです。
オランダ鉄道の電波はあまり強くなかったイメージ。

混み具合としては、日本のような満員電車はほとんどありませんでした。
オランダ鉄道(NS)でスキポール空港に行くようなときはさすがに混んでいますが、普段使いの路線やトラム・バスなどで座れないことはほぼありませんでした。

オランダ鉄道(NS)のIntercity directという特急列車には別料金がかかりますが、スキポール空港駅⇔アムステルダム中央駅の間は必要ありませんでした。

オランダ鉄道の時刻表。
ユトレヒトのバス。乗車券は全てタッチ式。




観光について


メジャーな場所で予約が必須な観光施設は、「ゴッホ美術館」「アンネ・フランクの家」の二つだと思います。この二つに関しては予約をしていかないと入れません。
そして予約必須なだけあって、満足度も非常に高いです。絶対に訪れて欲しい場所です。
「アムステルダム国立美術館」「マウリッツハイス美術館」「ナインチェミュージアム(ミッフィーミュージアム)」も予約していく方が安心だと思います。
チューリップの季節なら「キューケンホフ公園」もですね。
今はスマートフォンから簡単にeチケットを予約できます。

世界遺産「キンデルダイクの風車群」は、アムステルダムからは少し距離があり行きにくいので、事前に経路を調べていくことをお勧めします。
ロッテルダムからトラムで乗り場に行き、水上バスに乗るのが非日常感があっておすすめですが、本数が限られているので時間を確認していく必要があります。直行便と乗り換え便があります。
バスに乗る方法もありますが、ロッテルダム中央駅からは乗り換えが必要になると思います。
時間は圧倒的に朝一をおすすめします!人気観光地なので、時間が遅くなればなるほどツアー客などで人がいっぱいになります。朝は人が少なくて落ち着いて回れます。
キンデルダイクのアプリを事前に入れておくと便利かもしれません。

水上バスの時刻表。
ミッフィーミュージアムの前の像で写真を撮る人たち。



食べ物について


今回は一人旅だったので、夕食はお店には入りませんでした。一人だとレストランでいろいろ頼めないのと、食べる量も少ないので…お酒も飲まないし。基本的に、お店の食べ物の量は日本人の感覚では多いです。
飲食店自体はたくさんあり、カフェなどは一人でも利用しやすそうでした。気候もいいので、テラス席も賑わっていました。
朝食や昼食はテイクアウト文化らしく、コンビニや駅で簡単に買うことができます。私はテイクアウトのものを持ち帰って、夕食は宿で食べていました。

オランダには有名な食べ物というのはあまりなく、強いていうならクロケット(コロッケ)やミートボールなどでしょうか。パンネクック(パンケーキ)やアップルタルトなども有名店があります。フリッツ(フライドポテト)もテイクアウトですが行列でした。
これらはテイクアウトでも食べられるので、一人でも買いやすいです。
お寿司も売っていましたが、どれも酢飯が硬めでした…もう少し柔らかくお米を炊いてほしいな。

アムステルダムは多国籍なだけあって、いろんなジャンルの飲食店があります。和食もたくさん見つけました。
何より驚いたのは、どこの店にも大体ベジタリアンメニューがあること。わかりやすくメニューの横に葉っぱのイラストが描かれていることが多いです。
昔ヨーロッパに行ったときにはなかった文化のように思います。
野菜不足に陥りやすい海外旅行では、とてもありがたいです。

観光地の道端ではホットドッグやアイスクリームを売っています。



トイレ・衛生面について


トイレは基本的に有料です。美術館などお金を払う施設は無料で使用できます。例外で空港のトイレは無料です。
支払いはトイレの入り口でカードもしくはコインで。駅くらいでしか有料のトイレは使いませんでした。
個室は広いです。ゆったりとしていて、扉は頑丈。そして思っていたよりも綺麗。コロナ禍を経たのも大きいかもしれません。
手洗い場にはペーパータオルが常備してあります。日本はハンカチ文化ですが、オランダではわざわざハンカチで拭いている人はいません。

街には至るところにゴミ箱が設置されています。だからと言って街が綺麗なわけではないです。
イメージとしては、アムステルダムの中心部で東京の汚い街くらいの感じです。ゴミもたくさん落ちています。
中心地から離れると少しマシになる感じです。街並みは綺麗ですが、足元は…お世辞にも綺麗とは言えないですね。
バスやトラムはそこまで気になりませんでしたが、オランダ鉄道やロッテルダムからデン・ハーグに行く地下鉄なんかはちょっと小汚い感じがしました。オランダ鉄道は綺麗な車両もありましたが。

ミッフィーミュージアムのトイレ。



お土産について

海外にはお土産ばら撒き文化がないので、個包装のお菓子はほとんど選択肢がないです。
ゴッホ美術館にあったチョコレートは包装もゴッホの絵で小分けになっていてよかったです。
あとはスーパーにあった包装に風車の描かれているチョコレートも小分けでした。
つまり、チョコレートしかないです。オランダではいいけど、真夏の日本にはつらい。
名物お菓子のストロープワッフルはカフェで食べたのが美味しかったので、同じメーカーのをスーパーで買いました。小分けではありません。
ストロープワッフルは缶に入ったものから、袋に入ったのものまで種類豊富です。大きさも普通サイズとミニサイズがあります。

お菓子以外だと、木靴のキーホルダーは至る所で見かけました。
デルフト焼きはいかにもオランダ!(風車とかフェルメールの絵とか)という柄のものしかお土産屋さんには置いてなく…デルフトに直接訪れていたら、もっといろんな柄があったかもしれません。ミッフィーのデルフト焼きマグネットは買いました。

美術館のミュージアムショップはそれなりに充実していましたが、マニアックな商品はやっぱり日本の企画展の方がいろいろ作ってくれているな、と思いました。
マグネットやポストカードは種類豊富です。
あとはミッフィーとコラボしたレンブラントやフェルメールの絵本なんかはオランダならでは、という感じでおすすめです。(英語ver.も置いてあったのでそっちを買いました)

スターバックスのマグカップは通常サイズとエスプレッソサイズ、それからタンブラーもありました。
Nederland柄は風車が描かれた黄色基調のデザイン、Amsterdam柄は街並みが描かれた青色基調のデザインでした。

ミッフィーのデルフト焼きマグネット。



まとめ


オランダはヨーロッパのなかでもかなり治安のいい国だと思います。
気候もよくて過ごしやすいですし、小さい国なのでいろんな観光地を一度に回ることができます。
英語が通じるので、言語の不安も少ないと思います。
必要なものはとにかくタッチ決済可能なクレジットカード。それからスマートフォン。この二つさえあれば、困ることなく過ごすことができます。
自信を持っておすすめできる国の一つです。

東京駅によく似たアムステルダム中央駅。

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