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吉岡 元気
2021年9月4日 07:35
「何味がいいかな?」まるでコンビニでガムを選ぶようなトーンで、彼はのんびりと尋ねてきた。その時、僕は一体どんな顔をしていたのだろう。どうやら僕は今から二回目の死を受け入れることになるらしい。ここは死術室。死を受け入れる部屋だ。もちろん「死術室」なんて言葉を最初から知っていたわけではない。++++「それでは死術室に向かってください。あちらの通路を進み、つきあたりの部屋です。」黒縁