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生まれて初めて手術を受けた話。

ようやく、ようやくはじめましたnote。
日記みたいになってもいやだし、かと言って毎日なにか特別なことが起きるわけはないし。
私に何が書けるんだろうと悩んでいたら、半年も経ってしまった。
今月こそは!と思っていた矢先、ちょうどいいネタがあったので、ここから始めることにしました。
気楽に書いていくので、気軽に読んでください。


背中がおかしい、と思いながら放置した約2年

自分のからだに無頓着で、そもそも面倒くさがり。そんな奴のからだに多少の異変が起きても『まあ大丈夫でしょ』と済ませてしまう。今回もそうでした。
背中になにかある、と気づいたのはいつだろう。おそらく2年ほど前。ぶよぶよの塊が鎮座している。でも痛くも痒くもなんともない。だからいつか無くなるだろうと思っていた。

でもいつまで経っても消えない。いよいよ気になって、2019年4月に病院へ行った。
診断結果は、ざっくり言うと脂肪の塊。できてしまう理由は不明で、取り除くには手術が必要。しかも1泊の入院をしなければならないと言う。

『……めんどくさいなぁ。』

こういうのをダメ人間と言うのではないだろうか。

命はおろか他の部位に影響はないらしい。土日を使えば入院できないこともないけど、そこまでしなければならないのか。背中なんて夫くらいしか見ないし。考えた結果、いや、考えなかった結果、また放置したのである。


転機は帯状疱疹

そんな私が、なぜ結果的に手術する気になったかというと、2019年10月に皮膚科で相談したことがきっかけだった。そのとき私は帯状疱疹に悩まされていた。
30歳を過ぎるとからだに異変が起きやすいのかな、と思っていたところだったので、ついでに聞いてみようと相談したところ、2つの病院を紹介してくれた。セカンドオピニオンではないけど試しに行ってみるか。土曜日も終日診察してくれる病院を選び、足を運んでみた。

「日帰りの手術で取れますよ。2時間くらいじゃないかな」

…え?に、にじかん…?

拍子抜けした。そんなものなら取りたい。別に取りたくないわけじゃない、どうせなら取りたい。時間がかかるならいいやと思って放置していたけど、時間がかからないならむしろ取りたい。

私は迷わず手術の予約をした。


腫瘍は約10cm×12cm

デカ過ぎない?
おそらく放置している間にも微妙に育ったと思うのだけど、先生にも「これは…大きいね」と言われる始末。それでも午前中だけで全てが終わるというのだから驚きです。

こうして手術当日。上半身だけ洋服を脱ぎ、タオルを巻いて手術台へ。主任看護師さんが消毒やら準備やらをしてくれて、先生が来るまで待っていてくださいと部屋に残された私。

……

………はっ!

体感5分、寝てました。
なんと緊張感のないことでしょう。10時30分、早い時間ではない。にもかかわらず、手術台で瞬時に夢の世界へ行っていた。疲れてたのかな、きっとそうだね。

でも私は心の中でガッツポーズをしていた。なぜなら、これで手術中はずっと起きていられるから。生まれてはじめての手術。局所麻酔だから音や匂いがわかる。どんな感じで進んでいくのか、どうせなら感じていたいと思った。

そんなことを考えていたら、先生が入室。いよいよ手術が始まった。


焦げる匂いと焼ける音

今回使用されたのは電気メス。先生が手を動かすたびにジューッと焼ける音がする。麻酔をしているからもちろんどのように切っているかはわからないけど、肩甲骨取られるのか?と思うほどに皮膚が思いっきり引っ張られる。そのうち焦げる匂いがして、微かに煙が見える。

ああ、今切られてるんだな。そんなことを呑気に考えていた。

そのときだった。

「これ、外してもらってもいいですか?」

え、と思って看護師さんの指先を見ると、私の左手薬指の指輪を指していた。たしかに手術前、電気メス使用により火傷の可能性があるので金属類は身に付けないでと言われていたし、確認もされた。すっかり肌に馴染んだ結婚指輪を忘れていた私が悪い。でも。

もう手術終盤だよね?言うの今ですか?

とは思いましたね、はい。イラッとはしてない。むしろちょっと面白かった。火傷しなくてよかった。

それとは関係なしに、途中で痛みがあったので麻酔の薬を足してもらったけど、手術中の痛みなんて本当に気にならなかった。

何が辛かったって、麻酔ですよ麻酔。まさかここが激痛だと思わなかった。年甲斐もなく「いっっっったい!!!!」と叫んでしまった。もう少し若かったらたぶん泣いてた。

「終わりましたよ」

先生から終了の合図が告げられたのは11時30分。なんと1時間で終わった。
前後の待ち時間を含めたらもう少しかかったけど、それでもこんな短時間で終わるなんて。もっと早くやっとけばよかった。

こうしてあっさりと、でも刺激たっぷりで、私の人生初手術は無事に行われたのである。

ちなみに、手術後に取り除いた腫瘍を見せてもらったけど、でかいし気持ち悪いしで、写真を撮る気にはなれなかった。
でもやっぱり誰かに見せたかったな。惜しいことした。


傷跡を見るのが少しだけ楽しみ

これを書いている時点で、私はまだ背中の傷跡を見ていない。ガーゼを貼った上に胸帯を巻いているので、迂闊に外せないというのもある。どっちみち明日も病院に行かねばならないし、そこで見る気がするので、楽しみにしておくのもいいかなと思った。変かな。変だよね。というかちょっと怖いよね。ま、いっか。

もう若くない。これから何か異変を感じたらすぐに病院へ行って、ちゃんと解決しようと思う。

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