<Vol.21>"ハガキ"が作り出す「新規→リピート」の流れ

革靴が好きです。

特に「山陽山町(さんようやまちょう)」という日本の革靴メーカーが好きです。

画像2

(かっこよくないですか…!?)

革の質感が素晴らしく商品自体にもホレボレしているのですが、実はこのメーカーを好きになった背景には『1通のハガキ』が存在しています。

店舗ビジネスを行っている人の参考になる部分もあると思うので、今回はこれをシェアしてみたいと思います。


<感情を動かす>

1足目を買った数日後に、こんなハガキが届きました。

IMG_0747 のコピー

何の気なしに手にとって読んでみたのですが、これってすごいな…と。

何がすごいって、

①「名前から買った靴名まで、全てがきちんと"手書き"で書かれていること」
②「1足目購入後、”すぐに”自宅に届いたこと」
③「クーポンや割引情報などが一切”ない”こと」

です。

情報ツールが発達した現代において、このハガキ(最もアナログな手段)が持つ意味は大きいです。

なぜなら、受け取った僕が素直に「嬉しい」と思ったから。

この感情は見逃せません。


<目に留める工夫>

毎日のように郵便ボックスに届けられるDMやチラシ、果たして皆さんはどのくらい”読んで”いるでしょうか。

確かに”見て”はいるでしょう。

ただ”読んで”はいないので、ほとんど頭の中に情報は残っていないと思います。

企業や店舗側がどれだけデザインにこだわろうと、あるいはクーポン内容に工夫をこなそうと、消費者側の見解は「数あるチラシの中の1つ」にしかすぎません。

だからこそせっかくDMを送るのであれば、きちんと読んでもらえる形(パッと捨てられない形)をとる必要があります。

そこで大事になるのが、やはり"手書き"です。

手書きの文章で、且つ自分の名前購入した商品名が書かれていたら「あれ、なんだこれ?」と必ず目に止まります。

そうして読んでいく中で

「その後いかがですか?」「何かあったら相談してくださいね」

とこちらを心配する文体になっていたら、それはもう”読む”しかないでしょう。

もしここに「○日以内に2足目購入で△%off」となっていたら興冷めですが、もちろんこういったメーカーはそんなこと軽薄なことはしません。

積極的に売る気を見せないことが、最も買う気を起こさせることを知っているからです。


<手書きハガキ大作戦>

その名も「手書きハガキ大作戦」(言葉のリズムもいいですね笑)。

これはセラピスト業でも十分に応用が効く作戦だと思います。

ポイントになるのは以下の3点です。

ここから先は

458字

*一度購読すれば過去記事も含め全記事をご覧いただけます。『ランチ1食分の自己投資』と思ってぜひご活用ください^^

セラピスト特化型の人気コラムです。普段セラピストを教育する立場にある筆者が、セラピストとして大切なことをギュギュッとまとめてお届けします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?