<Vol.144>セラピストに学歴は関係ある?

先日、とある新人セラピストさんからこんな質問をされました。

「セラピストって、、学歴は関係あるんですか?」

結論から言えば、セラピストになる上で学歴は不要です(どんな人にも活躍するための門戸は開かれています)。

ただ経験上、これは無関係ではない気もしています。

今日は「セラピストと学歴」の関係性について考えてみようと思います。


<スキルと学歴の相関関係>

まず前提として。

この記事を書いている僕は大して高学歴ではありません。

大学こそ出ているもののいわゆる体育大学であり、、体の偏差値は高くても頭の偏差値はそう高くありません。

だからこれから書く内容は"ポジショントーク"ではありませんし、"上から目線"でもありません。

あくまで毎年いろんな新入セラピストを見ている中で感じる"傾向"であることをお忘れなく。

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誤解を恐れずストレートに言えば、

『学歴とセラピストスキルは(ある程度のレベルまで)相関する』

と思っています。

何でですか?何が違うんですか?と聞かれることもありますが、、

これ、トータルで見ると全然違うんです。

大して変わらないと思っているのは、そう信じたいと思っている側の人間の意見であって、、

客観的に比べてしまうと…全然違う一面があります。


<何が違う?>

では一体何が違うのか?

まずは高学歴のメンバーほど「そもそも論(本質)を考えるクセがある」と感じています。

これはきちんと自分の頭で考える習慣がある、と言い換えられるかもしれません。

言われた通りに右から左に学ぶのではなく、どうしてこういった動きをするのか(どうしてこの部位をほぐすのか)という「そもそも論(本質)」を考えられる人間はものすごく伸びていきます。

加えて「話の聞き方がいい」のも、共通項として存在している気がします。

知的好奇心が高く、初めての内容でも興味深く前向きに取り組める人間は、そうでない人間との間に雲泥の差を生み出します。

高学歴なメンバーほど、こういった伸びる要素を自然に身につけている傾向があります(あくまで"傾向"ですからね)。

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結局のところ「学歴の有無」というのは、粘り強く課題に取り組んできたかどうかを示す1つの指標です。

勉強という行為から逃げずに向き合ってきた証が「学歴」なので、学歴を度外視してしまうのはナンセンスです。

勉強でも部活でも課外活動でも1つのことを粘り強く継続してきた過去がある人間は、やはりセラピストとしても成長速度が速い傾向にあります。


<結局のところ>

セラピストにとって「学歴」というのは不問です。

ただこの業界は商品が「人」である以上、考え方や人間性、話の聞き方や理解度…といった要素が他の業界以上に重要視される側面があります。

したがって入り口部分に関していえば、学歴の高いセラピストのほうが成長速度は速いと思います。

ただ、、

これが良いのか悪いのかは正直わかりません。

「うさぎとかめの理論」でいえば、コツコツ継続できる"かめタイプ"の人間のほうが長い目で見た時には遠くへ行けます。

結局のところ、セラピスト業を好きかどうか(極めたいと思っているかどうか)が一番です。

入り口が低かろうと、成長が遅かろうと、継続できる人間こそが最強です。

学歴なんかを言い訳にせず、日々コツコツ積み上げていきましょう。

では今日も最後までお読みいただきありがとうございました^^

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セラピスト特化型の人気コラムです。普段セラピストを教育する立場にある筆者が、セラピストとして大切なことをギュギュッとまとめてお届けします。

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