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2020年12月の記事一覧
340/365 2018年『トゥームレイダー ファースト・ミッション』 身内の命か地球人類の命か迫られた時の主人公の行動パターン。 ローアル・ユートハウグ監督
この手の映画でよく取り上げられるテーマとして、前回「自己分析より、映画観ろ。」の課題映画でも扱った『インターステラー』でも取り上げられていたけど、"身内の命をとるか地球人類の命をとるか"といった究極の選択に迫られるような映画で、主人公の立場からするとそうなるよなぁと思いながら拝見。
僕まだ親という経験は無いから、迫られた時はきっと人類の命と答えるだろうなーと思いながら。
341/365 2007年『プラネットテラー in グラインドハウス』 裏技的に人生攻略するには世界観を纏え。 ロバート・ロドリゲス監督
2007年に公開された、映画本編2本と実在しない映画の予告編5本で構成されアンソロジー映画で、日本ではディレクターズカットとして長めに再編集され、単独で上映されることに。
本作でも監督、脚本、製作にクエンティン・タランティーノ、作中の役で兵士として本人も登場している。ザ・B級映画で血しぶきも激しくバイオレンスな描写が多く、監督の遊び心満載な世界観な映画だった。
タランティーノ監督、ロバート・ロ
342/365 2013年『メビウス』 余白の多い映画ほど、感性が磨かれる。 キム・ギドク監督
正直、もう二度と観たく無いかもしれない。
面白くないとか怖いとかそう言うわけじゃなく、この映画は「笑い」「叫び」「泣き」だけで構成され、観る人によって捉え方が確実に変わるバイオレンス映画。
過激且つ生々しい内容になっていて、息子の男性性器を母がナイフでちょん切るシーンが冒頭にあって、ナニが無くなったせいで、エクスタシーを感じる方法はヤスリで肌を削ったり、ナイフを肩に刺してグリグリするような自傷
343/365 2010年『ベストキッド』 結果を出すためのメソッドが詰まった作品。 ハラルド・ズワイト監督
人生のバイブルのような作品。
"感情に左右されず淡々と続ける事"と
"礼儀を持って遠慮を捨てる"という事。
師に食らいついていく姿が印象的だった。
師のパフォーマンスを最大限に発揮させるのは弟子の役割であり、その為には弟子が言われた事を淡々と続ける事でより深いPDCAサイクルを生み、お互いがハイパフォーマンスを発揮する事で自ずと結果は変わってくる。
それってどの業界でも結果を残す上で重要
344/365 2012年『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』 親という教育者の在るべき姿とは。 ブラッド・ペイトン監督
『ハンガー・ゲーム』からジョシュ・ハッチャーソン
『ワイルド・スピード』からドウェイン・ジョンソン
『ハイスクール・ミュージカル』からヴァネッサ・ハジェンズ
『ダークナイト』からマイケル・ケインなど。
ありとあらゆるジャンルから人気俳優達が募った映画。
ファンタジーにしては90分くらいしか無く、何かを学ぼうと思って観るよりかは作品に身を委ねながら観るといいかもしれない。
作品に描かれて
345/365 1992年『レザボア・ドッグス』 物事に意味を求めるな。 クエンティン・タランティーノ監督
タランティーノのデビュー作で映画好きなら外せない作品。
初めて見た時から完全にタランティーノ症候群の1人なんだけど、何がカッコいいかってハリウッドの効率主義的なシナリオの型破り感がいい。
90年代入るまでは、俳優のセリフや行動には全てに意味があって、キャラクターの紹介や伏線になっていたりと全てがリンクしてるものだといった認知の上で、本作が冒頭から映画に全く関係のない話を持ってくるあたりが僕は好
346/365 2016年『ハンズ・オブ・ストーン』 映画から歴史的背景、社会問題を学ぶ。 ジョナサン・ヤクボウィッツ監督
ガッツ石松とも対決した事もあるパナマ出身のボクサー、ロベルト・デュランの半生を描いた作品。
作品の時代背景的に64年と言えばアメリカ が激震した時代ということもあって、人種問題や貧富差が描かれていた映画だった。
ロバート・デ・ニーロ×ボクシングといえば
『レイジング・ブル』で、そっちの方では結構なクズを演じていたので、本作でもそういったデニーロのクズっぷりを見る事は無く、
残念に思いながら
347/365 2015年『イングロリアス・バスターズ』 哲学を持つからキャラが立つ。 クエンティン・タランティーノ監督
ビデオ屋の店員だった頃からの目論みでもあった作品。
タランティーノ作品、7作目にして戦争を題材として扱っているわけだけど、事実とはかけ離れた内容になっている。
けどそれが彼らしいし、別に事実を伝えるドキュメンタリーっぽく描きたいわけじゃないし、彼のイケてる世界観のルーツだと思う。
彼の映画愛といい、それらを登場人物のキャラにぶっ込んだタランティーノの美学に、過去作の世界観とはまた一味違った超
348/365 1978年『JAWS 2』 ホラー映画で極限状態の擬似体験を。 ヤノット・シュワルツ監督
サメ映画といったジャンルの火付け役となった『ジョーズ』の2作目。
前作でも主人公だった警察署長がジョーズを倒してから4年後を描いた本作は、前回のトラウマもあって誤発砲したりサメの証拠を見つけても所長に認めてもらえず、その一方息子達はサメに襲われているといった感じ。
サメ映画のあるあるとして市長が町の利益が下がるのを恐れて遊泳禁止にしなかった結果サメに襲われるオチがほとんど。
沖に流され、海に
349/365 1987年『友は風の彼方に』 実は無意味な点が自分を彩る。 リンゴ・ラム監督
『男たちの挽歌』でお馴染みチョウ・ユンファ主演。
物語は、宝石強盗団に潜入捜査官として乗り込んだ警官とその強盗団との間に友情が芽生える話。
後半の宝石強盗に失敗し、裏切り者を見つけ出すために三すくみになるシーンなんかは、クエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』に影響を与えた場面。
影響を与えたといっても、ほぼパクり。
その影響を受ける事とパクるの線引きってタランティーノ作品
350/365 1938年『霧の波止場』 本当の"貧乏"はお金がない事じゃない。 マルセル・カルネ監督
フランス映画の代表格ジャン・ギャバン主演、フランスのエスプリの詰まったポエムのような作品でありながら人生の孤独さ、虚しさが描かれていた。
序盤からジャン・ギャバンの渋さに引き込まれたが、ヒロインのミシェール・モルガンには唖然として見てしまうほどべっぴんだった。
物語もラブロマンスであまり観ないジャンルではあるけど、観てよかったなと思う。
フランス的なエスプリとしてお金がないことを"貧乏"とは
351/365 1956年『現金(げんなま)に体を張れ』 人生は一杯の紅茶なり。 スタンリー・キューブリック監督
この作品公開当時ケイパームービーが多くその中でも強奪する事で自滅していく物語で、色んなキャラクターの背景を描くために時間軸が右往左往し、当時としては構成的に画期的な映画だった。
そこがタランティーノの感性をくすぐって、後の『レザボア・ドッグス』になる。
結局自分の人生をどうつくるか、どうデザインするかって話だし、そこに大切なのは"哲学"だなと改めて思った。
この映画のセリフで"人生は一杯の紅
352/365 2020年『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』 自分が何に面白いと感じているかを把握しよう。 外崎春雄監督
ごめんなさい、「鬼滅の刃』は好きだけど映画としては観ていてもどかしさが残る映画だった。
映画として観た時に登場人物の美学とか哲学ってセリフで伝えるものではないなと。
なんでその行動、発言をしたのかの理由や意味じゃなく、その人のもつ哲学や美学を能動的に読み取るから自分の学びとして身になると思うし、行動や発言の意図や背景を1から10まで説明されると、僕自身の面白いと思う部分が削がれた気がした映画だ
353/365 2014年『セッション』 映画からプロの基準値を盗め。 デイミアン・チャゼル監督
個人的に映画史上最も熱くなる作品。
この監督は自分の過去の経験談を元に手掛けた作品。"ジャズ"の枠超え、ジャズに興味が無いと言う方にもおすすめ。
なぜなら格闘技を見ているような作品だから。何かをするのに理由なんていらないし、やりたいからやる。それだけ。
"戦いがあるから戦う。"人間の本能だと思う。
この作品のJ・Kシモンズ演じるフレッチャーが『フルメタル・ジャケット』の教官にすごく似ている