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お父さんは世界一いい男


「将来はお父さんと結婚する〜!」

父親が娘から言われて嬉しい言葉、不動の一位なのではないだろうか。


そう子供が言うように育てるお父さんは世界にどのくらいいるのだろう。

もちろん私はそう言うように育った。


女の子は父親に対し、拒絶や強い反抗期を迎えてしまう場合があるらしい。

洗濯物を一緒に洗わないでほしい、汚い、臭い、話したくない、顔も見たくない、なんて言われたらうちのお父さんは悲しくて死んでしまうのではないだろうか。


私は反抗期も拒絶もなかった。

幼い頃は父がお風呂に入る際、1日来ていたインナーを私にぼふっとかぶせてくるのが大好きだった。

中学生くらいまでたまにならお風呂も入れたし、まっぱでリビングに行ってたと思う。

流石に今、それはできない。下着姿さえも躊躇うようになった。
でもそれは、可愛い下着をつけるようになったからだ。

うさぎやくまのイラストが書いてあるパンツを履いてたら今でもパンツでリビングに行ける。

高校生になって、お風呂に入らなくなっても
父がソファに座ってたら隣に座る。
こたつにはいってたら狭そうに横に潜る。
車も助手席に座る。
ほん怖の1番怖いシーンで驚いたとき、2人で悲鳴を上げながら抱きついた。

父親として、ずっと父が大好きなのだ。


その頃から、私がいわゆる“可愛くない“態度を取ると

「昔はお父さんと結婚する」って言ってたじゃーん😞というようになった。

私が最も可愛くなかった反抗期になりきらないくらいの頃は
「お母さんと離婚しないとできないじゃん」
なんて言ったりしていたが、今は逆に
「うんそうだねー(棒)」
と流す。

仲良しだから流すのだ。


割と大きくなるまで考えたこともなかったが、

父は周りの気持ちを考える、気を遣える才能がハイレベルなんだと気づいた。

うちには家族3人のグループLINEがある。
主にそこでやりとりをするが、父や母と個人でやり取りする時もある。

私と父が個人でやりとりをしていても、3人共通の話題や母も分かるようなやり取りの場合
すぐさまグループLINEに変えて連絡してくる。

なんなら父と母は直接話してその話を共有すればいいのに、わざわざグループLINEに移行するのだ。
でも母が私と一緒で実は結構寂しがりやなのをわかってやっているのだと思う。

わかっててもわかってなくてもいい男だ。

え、そこ?みたいなことだけど、そこをナチュラルにやれることは才能だと思う。


そして笑顔や身近な人へ感謝することに関してはかなり厳しくて熱く指導された。

人見知りで、可愛くない態度が昔から得意だった私に
「ブスでも愛想がよければ可愛く見えるから、ニコニコしろよ???」
と愛想がよければ社会でなんとかなる可能性があることは小さい時から教えられてきた。


身近な人は主に親や祖父母、親戚を指す。
私がお小遣いやお年玉をもらった時はお礼を言うのはもちろん、ちゃんとお返しすることを重視した。

旅行に行くと言ってお小遣いをもらえば
「お土産たくさん買ってこいよ」

入学、卒業のお祝いをもらえば
「何お礼するかかんがえろ?」といい
8割型父と母が考えて、それを購入して渡す。

親戚が集まれば
「ほら、吹け」
と一曲吹かされる。
親戚の前ほど恥ずかしくて仕方ない。


父は昔から月一くらいのペースで父の実家に行き、大抵何か買っていく。

もちろんいつもそれ以上の品数のものをもらって帰るのだ。

「絶対に祖父母は何かしらくれるんだから、もらってばっかじゃしゃあねえべ?」

なんて言ってた。


短期で、説教が長くて、絵も字も下手で、お腹が出てて、髪も少ない

日本人なのにイタリア人だからが口癖だし、ジャニーズがTVに映ればほら!俺映ってる!って嘘にもならないこと言うし、ケチなのに(ケチだから)安いもの買って失敗するけど


世界で一番いい父や!

万歳!


(最後にマイナスっぽいところあげたけど、めちゃめちゃ遺伝子感じる)


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