海外の脳科学者が提唱するフロー状態で仕事の生産性を10倍にする方法
SNSやゲームに熱中している時間はあっという間に過ぎ去るのに、本当に大切なことに集中するのはなぜこんなに難しいのでしょうか。実は脳科学の研究で、この問題を解決する画期的な方法が明らかになっています。
没頭感を生み出すフロー状態のメカニズム
フロー状態に入ると、前頭前野の活動が一時的に低下します。前頭前野は時間感覚や自己認識に関わる脳の部位です。その活動が下がることで、自分を意識することなく行動に没頭できるようになります。
その結果、時間の感覚がゆがみ、難しい課題でも苦痛を感じずに楽しみながら集中して取り組めるのです。プロのアスリートやミュージシャンが超人的なパフォーマンスを発揮できるのは、このフロー状態のおかげなのです。
生産的なフローと非生産的なフロー
ただし、フローは生産的な活動でも非生産的な活動でも起こり得ます。例えば、SNSのスクロールや連続ドラマの視聴に夢中になっているときも、フロー状態に入っている可能性があります。
問題は、そうした行動では気づかないうちに疲れが溜まり、本来なら大切な目標に向けるべきエネルギーが奪われてしまうことです。やっていることは楽しいけれど、いつの間にか1日が終わり、歯がゆい思いをすることもあるでしょう。
「時間の設計者」になって人生を変える
そこで重要なのが、自分の時間の使い方を細かく把握し、コントロールすること。つまり「時間の設計者」になることです。具体的には、以下のようなステップで時間管理を行います。
ステップ1:日常活動のブロック時間を設定する
まずは、睡眠や食事、通勤、定例ミーティングなど、毎日繰り返し行っている活動をリストアップします。そして、それぞれにかかる時間を見積もって、カレンダーにブロックしておきましょう。
こうすることで、ルーチンにかかる時間が自動的にトラッキングされ、残りの時間を細かく記録する手間が減ります。しかも、ついつい後回しにしがちな大切な活動の時間も確保できるのです。
ステップ2:活動のカテゴリーを決めてラベリングする
次に、仕事、学習、人間関係、健康、趣味など、自分の活動を大まかなカテゴリーに分けます。そして活動ごとに、カレンダーの色分けやラベル付けを行いましょう。
仕事については、1時間あたりの価値を意識して、3段階に分けるのがおすすめです。
$1000/時の活動:最も価値が高く、フロー状態に入りやすい活動
$100/時の活動:ある程度重要だが、フローには入りにくい活動
$10/時の活動:誰でもできる単純作業。できるだけ減らしたい。
こうしておくと、1週間のカレンダーを見るだけで、どのカテゴリーにどのくらい時間を使ったかが一目瞭然になります。
ステップ3:1日の活動内容とカテゴリーを記録する
実際に1日の活動をこまめに記録していきます。やったことを15分単位で書き出し、どのカテゴリーに分類されるかを考えましょう。
最初のうちは面倒に感じるかもしれませんが、これがフロー状態を増やすための第一歩です。記録をつけ始めてみると、ムダな時間が意外と多いことに気づかされるはずです。
ステップ4:1週間の時間の使い方を振り返る
週末にその週の記録を振り返り、集計してみましょう。すると、目標達成に向けて時間が有効に使えているかどうかが見えてきます。
理想としては、1日の半分を$1000/時の活動に充てられているといいですね。現実にはなかなか難しいかもしれませんが、意識的に時間を割り振ることで、次第にそれに近づけられるはずです。
時間トラッキングのコツ
時間をトラッキングすると、最初は面倒に感じるかもしれません。でも1日のうちほんの10分ほどで、生産性が飛躍的に上がるのですから、やる価値は十分にあります。
大切なのは、細かなことにこだわりすぎないこと。最初は雑でもいいので、習慣づけを優先しましょう。徐々にブラッシュアップしていけば、だんだん要領も掴めてきます。
また、スマホのカレンダーアプリを活用するのも効果的です。Googleカレンダーなら色分けもできますし、ToDoリストアプリと連携させるのもおすすめです。
何より重要なのは、時間トラッキングを「自分を縛るもの」ではなく「自由になるためのツール」だと捉えること。やりたいことに思い切り没頭できる環境を整えるのが目的だと意識しましょう。
人生を変えるタイムマネジメント
私たちに与えられた人生はあっという間に過ぎ去ってしまいます。その限られた時間をどう使うのか。自分の人生の質を左右するのは、他でもない時間の使い方なのです。
「時間の設計者」になって、フロー状態を増やし、人生のあらゆる側面で充実感を高めていく。それは21世紀を生きる私たちに求められる、新しいタイムマネジメントの形といえるでしょう。
まずは小さなことから始めてみましょう。習慣づけに挫折しそうになったら、時間トラッキングがあなたの人生をどう変えるのかを思い出してください。一歩一歩、理想の未来に向かって歩みを進めていきましょう。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
現在は学習コーチとして世界中の学生たちに指導しています。
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Ryo
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