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「例年通り、よろしく」フリーライダー効果

自分の仕事とは何かを考えると「授業をすること」や「部活動の指導をすること」などまず最初に思いつきます。しかし、それは手段であって目的ではありません。授業・部活動以外にICT推進についての取り組みなどある意味「仕事の枠を超えた新しいこと」を様々挑戦しています。では「何か新しいこと」に挑戦しようと思う人は教員に限らず20〜30代の内、どれくらいの割合いるのか疑問に思い、調べてみました。

2019年5月にUnipos株式会社が調査した結果ですが興味深いのが

①20〜30代のビジネスパーソンは「新しい挑戦をしたことがある人(52.3%)」に対して「したことがない人(47.7%)」と半々くらいの割合だということがわかりました。意外と多いですね。

②「新しい挑戦をしたことがある人」と「新しい挑戦をしたことがない人」を比較したところ、週に一度以上の頻度で小さな工夫が認められている人は、「新しい挑戦をしたことがある人」が60.8%と「新しい挑戦をしたことがない人」に比べて27.6ポイント高いことが分かったそうです。日々の仕事の中で小さな工夫をしている人は全体の84.8%にのぼります。新しい挑戦を促すには、仕事の工夫を日々認めることが重要だそうです。

VUCA(ブーカ):Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という4つのキーワードの頭文字から取った現代社会を表す言葉ですが、少子化が進む学校現場でもこの意識を持って変革をすることが必要だと思います。

しかし、まだまだ学校のICT化や学校DXは進まないのが現実で、新しい取り組みに手を付けようとしない人も多くいると思います。まさに「例年通り、よろしく」とICTの知識がある人に任せっきりにしている場面もしばしばあります。これを心理学の効果では


フリーライダー効果

と言います。この効果は、集団において他者より自分の能力が低いと認知した場合、人は動機付けを低下させ集団に貢献しようとせず、他者に頼る現象を言います。これにより集団のモチベーションを下げる一因となり、社会的手抜きの一種とされています。

調査結果にあったように学年団や学校全体で新しいことに挑戦したいと思うことができるような雰囲気を作りながら「例年通り」ではなく「今できる新しいこと」に取り組んでいきたいですね。



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