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【新年度に向けて】子供は適応能力が高いことを、大人は知っておこう!

2月もまだ半月残っているというのに、
今週末は気温が急上昇して、春先取りの良い天気でしたね!

私は、週末久しぶりに娘と公園に行き、
思い切り体を動かしてきました★

新潟県の冬は、毎日雪か凍えるような寒さなので、11月ぶりに外遊びをしましたが、
1歳半になって娘の成長が垣間見える瞬間が多く、
親として嬉しくなりました。

「笑顔で走り回れるようになった」
「葉っぱや石を拾って、お話ししてくれるようになった(9割はまだ何を話しているか分かりませんが。笑)」

皆さんは、どんな週末をお過ごしでしたか^ ^?

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さて、まもなく3月を迎えると、卒業・進学・入園・入学と、新しい門出を迎える方が多くなります。

それは、子供やその保護者にとっても同じで、特に初めて集団生活に入る子供や転園をする子供を持つ保護者にとっては「3月は過敏になる時期」でもあると、私は思っています。

実は、その親の過敏さが、「子供の適応能力や素直さ」という最大の武器を損わせてしまうかもしれません。

1.子供は大人の何倍も適応能力が高い


適応能力とは、簡単に言えば、「その場に合わせて行動する力」のことです。

家庭では母親、実家では娘、職場では所属部署がある。

大人にとっては、「その場に合わせて自分の立場を変え、行動する力のこと。」と言えば、想像しやすいでしょう。

実は、「適応能力」という力は、6歳をピークにどんどん衰退してしまう、生まれつきの力だと言われています。

大人は、元々の固定概念があるために、適応能力は自分で育てなければいけないんだとか。

しかし、子供は、違う環境にポンと自分の身が置かれても、ある一定の期間が経てばすぐに慣れてしまいます。

「新しい場所でもすぐに自分の力が発揮できる」
「新しい友達ともすんなりと仲良く遊べるようになる」

大人も真似したくなる素晴らしい力を、小さな子供たちは持っているのですね!

2.クラス替え発表の日に、ご意見があった話(4歳児クラス)

担任を勤めている時に、実際に起こった実話です。

どちらも「子供の適応能力を信じてあげてほしい!」と切実に思った出来事です。

(私が勤めていた園では、「クレーム=ご意見」と言っていました。)

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新年度スタートの4月1日。

私の務めていたこども園では、年少から年中への進級に合わせてクラス替えがありました。

そのクラス替えの発表当日は、毎年4月1日。

9時のクラス発表の掲示に合わせて、続々と来園する保護者。

クラス発表を見て、一喜一憂する子供と保護者で賑わいを見せていました。

中には、年少の時の担任にお礼をしたり、新しい担任との触れ合いを楽しんだりする方も。

親子連れの波も落ち着いた、お昼寝の時間。

「misa先生!Aちゃんのお母さんから、お電話です。」

Aちゃんは、年少の時に担任を持っていたお子さんで、年中では違う担任が引き継いでいました。

「はい。お電話変わりました。」と話し始めた途端、お母さんは感情をむき出して、大激怒を話し始めました。

「先生!うちの子は、年中になったらBちゃんと同じクラスにしてほしいって、ずっと間接的に言ってましたよね?」

「Bちゃんと同じクラスになれなかったことをとても悲しがっているし、私もそんな娘の姿見ていられないので、クラス替えをやり直してください!」

こんなやりとりが一方的に続きました。

その電話では、私はただお母さんの気持ちに共感をし、気持ちに沿うことに出来なかったことをお詫びしました。

そして、クラス替えを再度やり直すことは出来ないということのみ、淡々と伝えました。

そもそも、お母さんからBちゃんと同じクラスにして欲しいという要望は、一切なかったですし、Bちゃんのお母さんからは何もご意見はなかったのです。

果たしてこの時の対応は良かったのか、今でも心に引っかかっています。

3.入園1週間後に、席替えを要望してきた話(3歳クラス)

3歳児クラスの担任を務めていた時には、クラスの3/4が新入園児でした。

入園式・午前中の慣らし保育が順調に過ぎ、通常保育がスタートして間もない頃。

Mちゃんのお母さんとお父さんが、2人でお迎えにいらしていた時の出来事です。

両親ともに、親しげに明るい雰囲気で、このように話してきました。

「misa先生!うちの子は、クラスに慣れてきましたか?」

「実は、支援センターに通っている時から、Oちゃんとはよく遊んでいたんですけど、うちの娘とは性格が合わないようで。」

「Oちゃんは好奇心旺盛でアクティブだけど、娘は心配性でゆっくりタイプなので、強引に遊びに連れて行かれるのが嫌なようなんです。」

「入園式の時に、席が隣だということを知って。
それが心配なので、別々の場所に席を移動してもらっても、大丈夫なので!」

担任との仲を深めつつ、自分の娘の性格なども細かく把握して欲しいという思いがあったのでしょうね。

この時には、状況を教えてもらえたことにお礼を言い、現状ではMちゃんとOちゃんはトラブルなく仲良く遊んでいること。

入園の間もない頃は、担任も子供達に混ざって遊び、様子を見守っていることを話した上で、園生活の環境に慣れてきたら、席替えを検討すると伝えました。

4.もっと子供の可能性を尊重して欲しい


どちらの事例の保護者にも当てはまる心情としては、以下の通りだと私は考えています。

  • 子供のことを最優先に考えている。

  • 子供が嫌な気持ちをとっぱらい安心して園生活を送ってほしい。

  • 担任に情報を共有し、より詳しく子供の様子を知ってほしい。

  • 自分のモヤモヤとした気持ちを、話したかった。

どれも、保育園に子供を預ける上では、大切なことですし、間違った感情ではないと、私は思います。

自分の手元で見届けることが出来ない子供の現状に、心配をしない親はいないはずです。

でも、「その心配ありきの行動が、子供の可能性を閉じ込めていることを、想像が出来ていないのでは?」とも思いました。

  • クラスが変わって、新しい友達に囲まれても、積極的に遊びに誘えるようになった。

  • 女の子だけではなくて、男の子とも活発に遊べるようになった。

  • 反対の席の子や前後の友達に、絵本を貸してあげられるようになった。

今までは見られなかった子供の成長が新しい環境によって、見られるようになり、可能性が引き出される。

これは、子供の適応能力が伸びている証拠なのです。

大人が思う以上に、子供は新しい環境への適応が早いもの。

ちょっとだけ、想像を広く持って子供の成長を見守ってみませんか?

5.まとめ

子供の適応能力の伸びを、もしかしたら1番近くにいる親が失いつつある行動を、知らぬ間にとっている可能性があります。

しかし、「心配なことは担任にストレートに言わず、我慢をしたほうが良い。」ということを私は伝えたいのでは、ありません。

その要求が子供のために必要だと感じれば、是非担任に相談をし、一緒に子供の成長を見守って欲しいという姿勢を伝えてみてください。

保育のプロフェッショナルは、きっとあなたに寄り添ってくれるはずです!


最後まで見ていただき、ありがとうございました^ ^
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