見出し画像

俺が考えた最強のJリーグ投げ銭システム

徐々に引きこもり生活から開放されつつあります。東京も来週には緊急事態宣言が解除されるかもしれないという噂です。

緊急事態宣言の解除にあたって心待ちにしているのがJリーグの再開です。各クラブの練習が再開しつつあり、いよいよどのような日程でどのような方式で再開するのかに注目が集まっています。

リーグ再開にあたって注目を浴びているのが「投げ銭」の仕組みです。今後しばらくは今まで通りに試合会場に観客を入れられなさそうです。一方でJリーグでは入場料収入がクラブの重要な収入源のひとつとなっています。各クラブの収入を補うための仕組みとして投げ銭に光が当たりました。

一見して良さそうに見えます。しかし、残念ながら村井チェアマンによって投げ銭システムの導入はは否定されています。でも面白い頭の運動となりそうなので、勝手に考えてみようと思います。

投げ銭とは

投げ銭とは、ユーザが任意の金額をコンテンツ提供者に贈る仕組みです。利用したことはありませんが、投げ銭システムと言えばSHOWROOMが有名かと思います。私がよく視聴するYouTubeのライブにも投げ銭システムがあります。コメントやイラストと共に任意の金額を投稿者に支払えます。

投げ銭システムの導入に関する是非は保留します。正直なところ、入場料収入を補うほどの収入は得られないと予想をしています。しかし否定的に見てしまっては話が進みません。ここは導入を前提に考えます。

理想的なのはDAZNの機能化

理想的なのはJリーグの試合を放送するDAZNに投げ銭システムが導入されることです。サポーターは動画を見ながら臨場感に煽られて投げ銭をしやすくなります。

加えて、投げ銭をする相手を決められるようにします。クラブ全体、選手、あるいは審判などを個別に指定して投げ銭できるようにします。心打たれるプレーや良いジャッジを目の当たりにした時に、ピンポイントで投げ銭ができます。少なくともクラブは指定できる必要があります。せっかくの投げ銭が対戦相手に持っていかれては出すものも出せません。

最も重要だと考えるのが、投げ銭の金額設定です。せっかく良いプレーをしても1円や10円では報われません。私は100円単位が良いかと思います。100円はドリンク1本分です。差し入れ感覚として適度な金額です。

1試合で投げ銭をする下限も定めておくと良いかと思います。下限は1000円が妥当ではと思います。視聴者は1試合毎に投げ銭ポイント的なものを購入します。それが1000円単位です。先の話と統合すると、1000円分の投げ銭ポイントを、100ポイント単位で任意の選手などに贈れます。余った分は両クラブ感で折半でもしましょう。

投げ銭システムを導入するに当たっては、投げ銭しやすい雰囲気作りが重要だと考えます。投げ銭の金額を上記の通りで設定をしておくことで、景気よく投げ銭が行われるかと思います。投げ銭システムと一口に言ってしまえば単純そうです。しかし、効果的に活用してもらうにはサービス設計がかなり重要そうです。

ちなみにシステム開発費用は何百万では済まないでしょう。

現実的なのはクラブ主導でのYouTubeライブ

理想を語っても夢物語で終わってしまうので、現実的な提案も考えてみます。私はYouTubeライブの利用がよいかと考えます。

DAZNが試合を中継する一方で、クラブもYouTubeライブで独自に中継をします。中継するのは試合ではありません。たとえばクラブハウスでアナウンサーやメンバー外の選手がその試合を見ている様子を中継するのです。(DAZNやJリーグが許せばワイプで小さく試合の様子を出しても良いかもしれません。)

サポーターはYouTubeの投げ銭システムを利用します。あとは一般的な使い方と同じです。アナウンサーは投げ銭のコメントを読み上げたりするなど、サポーターと直接コミュニケーションをします。サポーターにとっても、投げ銭と共に自分の声をクラブや選手に直接届けられる点において価値があります。

このYouTubeライブはコンテンツとしても興味深いものになるのではと考えます。DAZNの中継だと実況も解説も中立になってしまいます。しかしクラブ独自の中継であれば完全に偏った解説やコメントが楽しめます。副音声のような緩さも出せます。

課題はコストでしょうか。それなりに弁の立つMCを雇うのが必須となりそうです。(都合の良い社員がいれば別ですが。)ただの副音声では、視聴して満足するだけのコンテンツのになります。重要なのは視聴者に投げ銭をさせることです。投げ銭を自然に促してくれるようなMCの存在が重要になります。そうなれば、それなりのギャラは発生するでしょう。

もちろん、JリーグやDAZNの了解も必要です。

考えてみたものの、入場料収入を補うほどの収入は期待出来なさそうな気はします。しかし、スモールスタートでやってみる価値は有るんじゃないかとも考えています。おそらくYouTubeの広告収入だけでも多少の足しにはなるのではないでしょうか。クラブがサポーターと生のコミュニケーションを取れるというのも定性的な利点と考えます。

サポーター心理を上手く利用してほしい

以上、他人事のように考えてみました。とりあえず考えれば何かしらの案は出せるという実感は得られました。おそらく無責任な立場だからこそ自由に考えられるのかなという気がしています。

実際に実行するのであれば、ある程度の採算がとれないと難しいでしょう。なぜなら多くのスポーツクラブは挑戦や投資をしている場合ではなさそうだからです。

経営的には守りに入らざるをえない状況で、いかに平年並みまで売上を伸ばしていくか。非常に難しい課題が突きつけられていると想像します。一方で何かしら協力したいと考えているサポーターも相当数いると思います。そんな私達を上手く刺激してもらいたいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?