見出し画像

いい肉の日、良し悪しを知って楽しく肉を食べましょう

11月も残り僅かになりました。11月といえば記念日の創設に都合の良い月です。「11」は「良い」と読み替えられることから、「良い〇〇の日」の語呂合わせでキャンペーンを打ちやすくなっています。本日は11月29日です。この流れであれば「いい肉の日」を連想していただけるかと思います。

「いい肉の日」は何となく自然発生的に作られた印象がありますが、公式には「より良き宮崎牛作り対策協議会」が制定されたようです。総務省統計局のWEBサイトにはそう書かれていました。それであれば同協議会ではさぞかし盛り上げているのであろうと思いきや、WEBサイトを開いても特別な催しをするでもなく、平常運転の様子だったので拍子抜けした次第です。

生みの親はあまり乗ってないようですが、「いい肉の日」で検索をすると各店舗で数々のキャンペーンが打ち出されているのを目にします。11月29日を軸とした前後の期間で肉を増量したり、安く提供したりという販促を行っています。私は昨日の昼食にサンドイッチのサブウェイを利用しました。そこでは期間限定で炭火焼きカルビ牛サンドの肉を増量したメニューを提供していました。

肉と聞いて気になるのは健康への影響です。多くの人にとって関心の有るダイエットにおいて、肉を食べるべきか否かという議論は気になる話題です。最近は赤身肉は健康に良いとされており、肉を食べるだけのダイエットなんていうのも存在しているようです。肉は消化に時間がかかるために満腹感が持続しやすく、また消化している間は代謝が高い状態を持続するため、消費エネルギーが高くなるようです。また、タンパク質を多く摂取するために、エネルギー消費に於いて筋肉量の低下を気にする必要がない利点も有るようです。

肉食とダイエットをキーワードにしてWEB検索をしていたところ年間158kgのステーキを食べて体脂肪率を5・3%にした男性を紹介した週プレNEWSの記事(2016年)を見つけました。他にもテレビ番組で実施された「肉だけダイエット合宿」なる企画でも参加者の減量に成功したそうです。

これだけを紹介すると肉食がさも減量に効果的のように見えます。ところがよく読むと、肉が良かったというよりも糖質を極端に制限して栄養管理を万全にした結果として痩せただけのようです。テレビ番組の方は万全を期して栄養士もついていたようです。肉を中心に食べていれば痩せるとも限らなさそうでした。肉食が肥満の原因とはならないのは少なくとも間違いなさそうです。

健康に悪くなさそうだという話をした反面として、今年の1月にはいきなりステーキの有名な常連客が突然死されていたという話題もありました。週刊女性PRIMEの記事によると、亡くなられた50代の男性はかなり厳しい糖質制限を行っており、肉を食べる量も限度を超えていたようです。(先に紹介した男性と同一人物かは分かりません。)死因は心不全としか明らかになっていなので本当のことは分かりませんが、厳しい減量と偏った食生活が負荷となったのではという想像はできます。

何をするにしても程々がちょうど良いです。心不全はあまりにも極端ですが、たまに大盛りの肉を食べるくらいであれば害は無いはずです。健康に良いとも悪いとも言われる肉食です。本記事で紹介した以外にも、発癌性や老化における影響など様々な切り口で研究や調査が行われています。この機会に肉についてよく知り、節度を守って楽しく「いい肉の日」を堪能できると良さそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?