HUNTER×HUNTER考察 カイトの強さについての考察

はじめに

念を覚えたてのピトーに殺されたから、ジンに教えてもらった能力だから弱い。達人級の円だし、念を覚えていないとはいえ、蟻の兵を一瞬で殲滅しているから強い。
様々な意見を読んだが、どちらもカイトについて過小評価している気がするので、ここではカイトの強さについて語りたい。

能力

カイトの念能力は気狂いピエロ(クレイジースロット)と呼ばれる能力である。
これは、ルーレットの出目によって異なる武器を具現化する能力だ。
その中でもカイトの能力で唯一はっきりとしているのは、ルーレット番号2番の死神の円舞曲(サイレントワルツ)であろう。
円舞曲である。これを、自分を中心とした円状にしか攻撃できないから不便だと考えている人は実に浅はかである(作中には横薙ぎにしかできないとか書いとらへんやろ。この技しか使えないと言うとるんや)。

念において円とは応用技である「円」を指す。
これは、自分の円の範囲内にいる敵を両断する技ではないだろうかさて、そう書くとこの技がいかに恐ろしいかがわかるだろう。
カイトの円の半径は45m。これはほぼ達人の域に達している。
45m先から襲いくる強力な一撃。まさに死神の鎌であるといえよう。
一撃しか使えない。使わないと消せない。そうした縛りと自らの円の修練度で攻撃範囲が決まるなどの制約を使って威力の底上げをしていると思われる。
一概に円は強さに結びつかないが、円が達人級であることには理由があるわけである。カイトが器用だったとかそういうことではない。むしろ器用さでいうなら、キルアの方があると言えるだろう。むしろ、技のために修練した結果、強力な技となったのである。

ゼッテー死んでたまるかという意志

正直、他の番号について想像しても意味はない。
作中他に出ているのは、4番の銃と3番のロッドだけで能力すら不明なのだから。
それでも、名前に共通点があると想定するのであれば、それは舞踏曲の名前になるのではないだろうか。
絶対絶命で出てきたロッドはロンドと韻をかけて、なんとか輪舞曲(ロンド)で輪廻転生とかちょうどいいと思う。輪廻でロンドって読む曲もあるみたいだし。詳しくは知らんけど。
ちなみに「ゼッテー死んでたまるか!」という本気で思わないと出ない番号というのは、ヒソカの強さについての考察でも語ったように、強い心が死後の念の条件になっているのだろう。
ヒソカの強さについての考察で、ヒソカのように心が強くなければ死後の念は発動しないだろう旨を書いたが、この強い心というのがカイトの場合「ゼッテー死んでたまるか!」という思い(意志)なのである。
これを独自で考えたのであれば、カイトはヒソカ並みに強いと言ってもよいが、おそらくこれは死後の念について想定、もしくは知っている人間の知恵がないと出てこないだろう。
よって、この能力に関してはジンの入れ知恵だと考えられる(自分でも能力を教えたと言っていたし、有名なところでジンカイトという石があり、石言葉は復活であることから)。
その点で、カイトの強さはヒソカより若干劣ると言ったところだろう。
まあ、これが正解だったとしても、それだと足止めにならんやーんって反論する人がいるかもしれないが、転生する条件がルーレットで出目を出すだけなわけがないだろう。
強力な能力には、何かしら掻い潜らねばならない条件というものが存在する。それは、クロロのスキルハンターを例に出してもわかることだ。

何かしら他に条件があるとして、それが相手に何度かダメージを与えるだとか何かしら遅延戦闘を行うすべだとすれば、実に理にかなった能力なのである。
まあ、詳細は神(冨樫先生)が明かしてくれるまでわからないわけではあるが。

復活

何故蟻として復活したかについてだが、おそらく当初の死後の念としては、自身の肉体で復活できるはずだったのだろう。
ただし、蘇るための肉体をピトーが改造してしまった。ピトーの念によって、想定外の妨害を受けてしまったため、近くに生まれたばかりの蟻の子供に憑依したのではないかと考える。
もしかしたら治らなかったので、脳など一部を女王に献上したのかもしれない。
まあ、ここら辺は考えても仕方のないことだろう。
案外ピトーの玩具修理者で魂が復活できなかったのは、カイトが死後の念で自身の魂を防御していたからかもしれない。

おわりに

こうして能力を考察してみれば、カイトの心がいかに強く、努力家で、生真面目かということがよく理解できるだろう。
ようするに、カイトは強い。強襲によって腕を無くした状態で、ピトーの禍々しい念にも心が折れず、死後の念を使うことができるほど強靭な意志をもっている。いくつかの能力をランダムで使えるほど、戦闘考察力も洞察力も高い。
何度でも言おう。
カイトは強い!

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