HUNTER×HUNTER考察 モラウの能力についての考察

はじめに

モラウ・マッカーナーシは、ノヴとともにネテロ会長が連れてきたキメラアント討伐隊のひとりであり、ナックルとシュートの師匠である。
念能力は巨大なキセルから生み出した煙を操るものであり、操作系能力者だと思われる。
ここでは彼の能力について詳しく考察してみたいと思う。

操作系能力

そもそも操作系能力とは、人や物を操る能力であるが、どのようにして操るのだろうか。
答えとしては、自らのオーラを人や物に流し込むことで操るのである。
ここで問題になるのは、煙にオーラを込めることが可能かどうかだ。
液体、または個体の微粒子にオーラを込めるのは難しいのではないだろうか。
考えられる手段としては、煙に自らのオーラを纏わせて操っているのではないだろうか。操作系は放出系と相性がよいため、こうしたことが可能なのだと推察される。
人形の煙を生み出す紫煙機兵隊(ディープパープル)の説明の際にあった煙のオーラというのは、オーラを煙に変化させたものではなく、このオーラを纏わせた煙のことを指すのだろう。
では、煙を操作する意図はなにか。
色々な形に変えることができる。それはひとつの利点だろう。
ただ、モラウの能力のキモは煙の強度を変えることができるということにあるのではないだろうか。

制約と誓約

煙をただ操作しているにしては、その強度が意味不明である。
紫煙機兵隊(ディープパープル)もそうだが、対ヂートゥ戦での煙のロープや対シャウアプフ戦でみせた監獄ロック(スモーキージェイル)の強度は、あきらかに通常では考えられない強度を誇っている。
これはオーラを纏わせているからだけでは説明がつかない。
絶対に折れない刀が具現化できないのと同様、普通ならばありえない強度だろう。
これを解決する方法はただひとつ。制約と誓約である。
シャルナーク曰く「操作系、特に物体操作の場合は、使い込んだモノでないと威力・精度が上昇しないことが多い」。
ならばとこれを逆手に取り、操作対象を限定したのではないだろうか。
つまり、モラウは巨大なキセルから煙を生み出し操るが、このキセルから生み出した煙しか操ることはできないのだろう。
シャウアプフにキセルを奪われた際に新たに能力を使えなかったこと。予備の小さなキセルなども持ち合わせていなかったことからも、それはあきらかだ。
ただ、これだけでは弱いとみる。できたとして、煙の強度を変えることができる、くらいなものだろう。
これに自分の得意なこと、自分にしかできないことで強化しているのではないだろうか。
つまりは、一度に吐く煙が多ければ多いほど強度を増すことができる、などだ。
驚異的な肺活量を誇るモラウだからこそ、可能な制約だといえる。
これであれば、ヂートゥを捕まえたロープや監獄ロック(スモーキージェイル)が高い強度を持っていたことにも説明がつくだろう。
誓約に関してはわからないが、彼がハンターであり、攻撃手段に煙の強度を持ちいていなかったことから、相手を捕えることにのみ使用する前提の誓約なのかもしれない。

おわりに

使用している能力は操作系と放出系のみだが、自身の特性と合わせることで非常に応用力の高い能力となっている。
煙は具現化したものでもオーラを変化させたものでもない。具現化はどんなに頑張っても60%程度の精度であり、変化は真逆に位置する能力なので、消耗したときに自在に操れるとは思えないから。つまりはメモリの無駄遣いである。
同様に変化系や具現化系能力者である可能性は低いだろう。
火を使うキセルがどうこう書いている人もいたけど、そもそも肺活量自慢の人間が普通にタバコを吸うとは思えないし、電子タバコみたいなもんじゃねーかな。タバコ吸わないから知らんけど。

追記
操作系能力の項目をちょっと書き換えました。結論は同じです。


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