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『十角館の殺人』読書感想文#3

※ネタバレはありません。


あまりに有名な作品。

その内容ゆえに映像化は無理だと言われている作品らしい。だが、漫画化はされているようだ。

推理小説のジャンルで、解説を見る限り、推理小説の中でも「新本格」とみなされるらしい。その名の通り「本格」の後に登場した推理小説を指すが、そもそも推理小説に詳しくないのでよく知らない。


あらすじ


十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。(講談社文庫)


読み終わるまで2時間半程度。
450ページくらいあった。

最初、登場人物が7人出てくるので誰が誰だが分かりにくかった(覚えるのが苦手)。特に、主人公格っぽい振る舞いの「エラリイ」以外の男達。

とても読みやすく、名前とキャラクターを覚え始めたところでストーリーがどんどん展開していき、最後の最後まで飽きさせない。

結末まで誰が犯人か全く予想できなかった。

これが新人(当時)の作品ってすごい。
シリーズの他の作品も絶対に読みたくなった。


ところで、作中の大学生達が推理小説研究会に所属していて、お互いを有名な作家の名前で呼び合い、代々それを襲名しているっていうのが面白い。

そういう身内だけで通じる名前で呼び合うのを私も大学の時にしていた。

あるサークルで一緒になった人が初対面で「○○(明らかに日本名じゃない名前)って呼んでくれ」と言ってきた時には、「何で?」と尋ねたけど、「イケてるでしょ?」ってだけで特に理由はなかった。

通っていた大学の学生寮でもそんな決まりがあったりしたらしい。

大学生って社会に出る直前で社会に揉まれていない人の集まりだから、個性的で癖が強くて可能性の塊、面白い、っていう人がたくさんいた。自分は没個性だったけど、みんなはどうしているんだろう。

おわり。

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