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『ストロベリーナイト』(誉田哲也)読書感想文#11
なんだかかわいい題名に惹かれて、何の事前知識もなく手に取ってみました。
内容説明、あらすじ(Amazonから)
溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された。警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づく。捜査で浮上した謎の言葉「ストロベリーナイト」が意味するものは?クセ者揃いの刑事たちとともに悪戦苦闘の末、辿り着いたのは、あまりにも衝撃的な事実だった。人気シリーズ、待望の文庫化始動。
全然、かわいいテーマじゃありませんでした(笑)
感想としては、読みやすく、エンターテイメントな作品でした。
内容的にも、映像向けの作品だと思います。
というか、すでにドラマ化済みでしたね。
主人公は、未熟ですが、辛い過去を抱えており、「がんばれ!」と応援したくなります。
伏線も素直で読みやすく、「?」となるシーンはありませんでした。この人怪しいなっていうのも、事前に分かりました。
でも、ちょっと殺人や出血を伴う描写がグロい。
また、ある警察官の男のパワハラセクハラ発言が度を過ぎて酷すぎます。
勝俣っていう男ですが、ぶっちゃけ嫌いです。
すっかり嫌いにさせられました(笑)
この男は、主人公の過去の古傷も抉りまくりです。
誰も諌める人がいないので、野放しです。一切、問題視されません。
こんなにヤベーやつなんて、現実にはそうそういないだろうな、というくらいのレベルです。
捜査の聞き込みをする際、一般人にも初対面でいきなり聞くに堪えない暴言を吐いて恫喝します。
捜査のためって建前なら、法に触れる行為でも、何でもしていいと思っちゃってるタイプですね。
最終的に、この警察官が手柄を攫っていくので、スッキリしなかったです。
こんなに卑劣な人間なら、最後あたりにでも、ちょっとは痛い目に遭ってトントンだと思うんですけどね。
実は、「勝俣も過去に何やかんやあったけど云々」と補足説明されたあたりでは、すっかり勝俣のことが嫌いだったので、「今更いい人設定やめてくれ〜」とそっと本を閉じました(笑)
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