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ロバート・キヨサキ(著)|金持ち父さん貧乏父さん

どうも、読書家のヒデです。

今回は筑摩書房さんから2013年11月10日に出版された、ロバート・キヨサキさんの『金持ち父さん貧乏父さん』をご紹介したいと思います。

本書は世界的名著で、お金の知識「ファイナンシャルリテラシー」を身に付ける上では欠かせない1冊になっています。

「金持ち父さん貧乏父さん」というタイトルからも、なんとなくわかるように、本書には二人のお父さんが登場します。

一流大学を卒業したエリートお父さん。

そして、中卒だけど会社を経営しているお父さん。

こうやって聞くと、当然「エリートお父さんの方がお金持ちなんでしょ」と、思われるかもしれませんが、実は中卒のお父さんが金持ち父さんで、エリートお父さんが貧乏父さんなんです。

中卒の金持ち父さんは、学歴はありませんが、お金の正しい知識をしっかりと持っていて、どんどんお金持ちになっていく一方で、エリートの貧乏父さんは、お金は悪いものだと決めつけているうえに、会社の給料が上がればそれに伴って、生活水準も上げていくので、働いても働いても一向にお金が増えていかないんです。

本書は、お金の知識を持っているか、持っていないかだけで、これほどの差が生まれるんだ、ということを訴えかけている、お金の勉強を始めたばかりの人や、今まで1度もお金の勉強してこなかった人にとっては、お金に対しての意識を大きく変えてくれる1冊です。

そんな本書から、ここだけは押さえておきたいというポイントを、3つご紹介したいと思います。

お金に働かせろ

これは、どのマネー本でも書かれていることなのですが、資産運用をしてお金がお金を稼ぐ仕組みを作れということです。

お金を稼ぐというと、会社に勤めて自分自身の時間を売ってお金を稼ぐというのが、一般的だと思うのですが、自分自身が稼ぐだけではなく、お金にもお金を稼いでもらう必要があるんです。

貧乏父さんは言います。「一生懸命勉強して、良い成績をとって、大きな会社で安定した仕事を見つけて、いい給料をもらえるようになりなさい」と。

一方で、金持ち父さんは「あなたがお金持ちになれないのは、あなたばかりが働いて、お金に働かせていないからだ。お金がどのようにして働くかを学び、お金を自分のために働かせることができるようになりなさい」と言います。

この2人の言葉を聞いてどう思いますか。

一般的に、貧乏父さんが言っていることに納得する人が多いのではないでしょうか。

多くの親が、子供に貧乏父さんと同じようなことを教えているのではないでしょうか。

そして、学校も同じ教育をするんです。

ですが、いい会社に入って、毎日同じ道を通い、同じ電車に乗って、同じ建物で毎日朝から晩まで働いて、給料が上がるのを待ち続ける。

そして、給料が上がれば欲しいものを買って、生活水準を少し上げて、また、毎月の支払いのために朝から晩まで働き続ける。

それを繰り返している限りは、生活が豊かになっていく事はないんです。

これを本書では、「ラットレース」と言っています。

まるでハムスターが、回し車の中をずっと走り続けているように、走っても走っても前に進んでいかないんです。

では、どうすればそのラットレースから抜け出せるのか。

先程の、金持ち父さんの言った言葉にあるように、お金について学ぶことです。

日本の社会人の1日の平均勉強時間が6分だと言われるように、ほとんどの人が学校を卒業して、社会人になったら学ぶことをやめてしまうんです。

ですが、ラットレースから抜け出したいのであれば、社会人になってからも学び続けなければいけないんです。

それどころか、社会人になってからの学びの方が、学校で学ぶ勉強よりも、はるかに大事だと言うことです。

その中でもお金の勉強というのは、資産運用や投資、税金や保険など、学ぶことがたくさんあるんです。

その上で、まずは自分が働かなくてもお金を増やす方法があるんだという、資産運用を学ぶことが非常に重要なんです。

資産運用と聞くと「ただの株式投資でしょ」と思われるかもしれませんが、「資産運用=株式投資」ではありません。

そして、資産運用をする上で最も重要なのが、資産というものを正しく理解しているかどうかと言うことです。

ここを間違えてしまうと、資産運用をしているつもりが、ただお金をドブに捨てているだけになってしまうんです。

資産と負債の違いを知れ

みなさんは、資産と負債の違いが分かるでしょうか。

こうやって聞くと、「資産と負債は間逆のものなんだから、さすがにわかるでしょ!」と言う声が聞こえてきそうですが、なんだかんだで、多くの人がわかっていなかったりするんです。

仮に、みなさんが持ち家を持っていたとして、その家は「資産」ですか「負債」ですか。

「持ち家は資産だろ!」と、思われた方も多いのではないでしょうか。

ですが、残念なことに、持ち家は「負債」なんです。

この、「資産」と「負債」の定義を、まずは知る必要があります。

定義はとてもシンプルで、「資産」というのは、自分のポケットにお金を入れてくれるものです。

反対に「負債」というのは、自分のポケットからお金を奪っていくものです。

具体的に言うと資産は、株や債券、家賃が入ってくる不動産や音楽や書籍などの著作権、そして自分のビジネスなどです。

逆に負債とは、それを買うと毎月お金が減っていくものです。

例えば、車や持ち家です。

家を買うときは、ほとんどの方が住宅ローンを組んで買うと思うのですが、そうするとローンの返済に金利、固定資産税に保険料、そして維持費もかかってきます。

車も同様に、ガソリン代や駐車場代、車検などの費用がかかってくるんです。

要するに、持っているだけで、毎月お金がポケットの中から出ていってしまうものは、すべて「負債」なんです。

「でも、持ち家はローンを全部払い終わったら、将来的に自分の資産になるんじゃないの」と言う人もいると思いますが、ローンを払い終わっても、税金や保険や維持費はずっとかかりますし、売却するにしても、今の日本では、かなり良い物件か、値上がりするような土地でない限り、購入した時よりも高値で売れる事はまずないんです。

こうした「負債」を手に入れた時点で、ラットレースが始まってしまうんです。

そうならないためにも、「資産」と「負債」の違いをしっかりと学んで、負債ではなく資産を手に入れていく必要があるんです。

自分のビジネスを持て

そのうえで、資産を増やすには、自分のビジネスを持つことです。

多くの人が、いつもお金に苦労している原因は、ほとんどの場合、他人のために働いてることにあるんです。

学校の教育というのは、良い成績をとって、いい会社に就職して、そこから給料をもらい、お金のために働く、つまり、「労働者」になる教育しかされていないんです。

「あなたのビジネスはなんですか?」と聞かれたら、多くの人が、自分が働いている職業を答えるのではないでしょうか。

簡単に言ってしまえば、仕事とビジネスは違うということです。

本書では、ビジネスというのは、資産となるもので、たとえそこに自分がいなくてもお金が稼げるものです。

一方で、仕事というのは、自分自身がその場にいなければお金を生み出せないものです。

ですが、働きながら自分のビジネスを持つというのは、かなり難しいのではないかとも思います。

ただ、自分のビジネスを持つというのは、ものすごく大きな資産になるので、挑戦する価値はあるのかと思います。

さらに、自分のビジネスを持つことで、経費が使えるようになるので、法律の範囲内で、サラリーマンでも節税ができるようになるんです。

会社で働いている人のお金の流れというのは、「収入→税金→支出」の順番に進んでいきます。

多くのサラリーマンが、税引き後の給料を手取りとしてもらうので、たくさん税金を払っているという感覚はあまりないかもしれませんが、要するに、一生懸命働いて、頑張って稼いでも、収入に対して税金が大きくとられてしまうんです。

一方で、自分のビジネスを持つと、「収入→支出(経費)→税金」の順番に進んでいきます。

真ん中の支出が、経費にあたるんです。

例えば、家賃や車、パソコンや本、仕事関係の食事会など、経費にできるものがたくさんあるんです。

この、経費を引いた後に税金がかかるので、節税対策になるんです。

とは言え、やはり働きながら自分のビジネスを持つというのは難しいと思うので、まずは副業を始めることが大事だと思います。

終身雇用が崩壊した今の日本で、会社の収入だけしかないというのは、かなりリスクが高いと思います。

「そんなこと言っても、うちの会社は副業禁止だし…」という人も多いと思います。

たしかに日本の企業では、まだ副業を禁止にしている会社もあると思いますが、政府も副業を推進している今の時代に、副業を禁止にしている会社は、はっきりいってかなり情弱な会社だと思います。

そもそも会社が副業を禁止にすることなんてできなくて、就業時間外まで拘束する権利は会社にはないんです。

さらに、法律でも職業選択の自由がちゃんと認められています。

なので、副業禁止の会社であろうと、副業は絶対にやったほうがいいと思います。

ですが、副業をやる際に気をつけなければいけないのが、Uber eatsで働いたり、コンビニでバイトしたりするのはお勧めしません。

要するに「労働×労働」は自分のビジネスにはならないからです。

副業をやるなら、YouTubeでも、せどりでも、ブログでも、何でも良いですが、資産になる「ストックビジネス」をやることをお勧めします。

まずは、自分のビジネスを持つ第一歩として、会社に頼らずに、1円でいいから、自分で稼ぐところから始めてみてはどうでしょうか。

小さな1歩でもいいから、歩き出さなければ前に進む事はないんです。

そしてもう一つ大事なのが、仕事は定時で上がることです。

悲しいですが、会社員として残業をどれだけ頑張っても、たいして報われる事はありません。

せいぜいその月の給料が2〜3万増えるくらいです。

それならば定時で帰って、副業のために時間を使った方が、自分の将来のためになるんです。

自分の人生を変えたいのなら、他人のためではなく、自分のために頑張ることをおすすめします。

まとめ

と言うことで、今回はロバート・キヨサキさんの「金持ち父さん貧乏父さん」をご紹介させていただきました。

資産と負債の違いは驚いた人も多いのではないでしょうか。

そのうえで、負債ではなく資産を購入してお金に働かせる。

そして、自分のビジネスを持って、節税するためにまずは、副業から始めてみる。

どれも、知っているか知らないかで将来大きな差が生まれる内容です。

本書は、かなり本質的なお金の知識が学べる書籍なので、まだ読んでない方はぜひ手に取っていただきたいのですが、1つ注意点としては、株式や債券などで資産運用をする場合は、違う書籍も併用して学ぶようにしてください。

今回は以上です

最後まで読んでいただき、ありがとうございます

それでは素敵な1日を

読書家のヒデでした

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