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超ストレス解消法

どうも、読書家のヒデです。

今回は鉄人社さんから2018年5月18日に出版された、鈴木祐さんの『超ストレス解消法』をご紹介したいと思います。

みなさんは今、何かしらのストレスを感じていたりはしますか。

多くの人が日々何かしらのストレスを感じながら生きているのではないでしょうか。

ストレスを全く感じずに生きていける人の方が少ないと思います。

「職場の人間関係」「仕事のやり方」「他人の批判や悪口が気になる」など、いろんなストレスを抱えている人の方が多いのではないでしょうか。

そういったストレスを感じたとき、皆さんはどんな方法でストレスを発散していますか。

カラオケに行く、大声で叫ぶ、とりあえず寝る、好きな音楽を聴く、どれもそれなりに効果はあるかもしれませんが、これらは根本的な解決にはなっていないんです。

本書は、ストレスを根本的に解決し、ストレスを感じない鋼のメンタルを手に入れるために、ハーバード、スタンフォード、ケンブリッジなどの一流の研究機関で、効果が実証されたストレス解消法を解説した1冊です。

そんな本書から、ストレス解消法を知る前に、絶対に押さえておかなければいけない大前提として「ストレス対策の超基本」をお伝えした後に、ストレス解消法をご紹介したいと思います。


ストレス対策の超基本


そもそも皆さんは、ストレスには大きく分けて3つの種類があると言うことをご存知でしょうか。

それが、

  • ショートストレス

  • ループストレス

  • ロングストレス

です。

ショートストレス

ショートストレスというのは、「お腹を壊した」「あいつムカつく」「小言を言われた」など、あくまで短い期間にだけ感じるストレスのことです。

このショートストレスが、日々の暮らしの中で最も多く体験するストレスなんです。

ショートストレスは、良いストレスにも悪いストレスにもなります。

例えば、「仕事の締め切りが近い」というストレスは、自分のモチベーションを高めて爆発的な行動力につながる一方で、締め切りのプレッシャーがキツすぎると、不安感が強くなり、逆にモチベーションが下がってしまいます。

ショートストレスは、メリットを活かしつつも、適度なレベルにコントロールしていくのがポイントになります。

ループストレス

ループストレスというのは、ショートストレスを何度も繰り返してしまうストレスのことです。

例えば、昔の仕事のミスを何度も思い出して落ち込んでしまうのは、適切な対策をしていないからです。

適切な対策をしていないと、何度も同じストレスに苦しめられて、ショートストレスをこじらせたような状態になってしまうんです。

これは、薬を飲んで安静にしていれば治ったはずの風邪が、不摂生を続けたせいで症状が悪化してしまったようなものです。

ループストレスは放っておけば、心が押しつぶされてしまいます。

そうならないためにも適切な対策が必要です。

ロングストレス

このロングストレスが最も最悪で、最も人生へのダメージが大きいストレスです。

例えば、「ブラック企業に入ってしまったが、なかなか辞められない…」「借金のことが心配で、毎日そのことばかりを考えている…」「子供の頃に受けたイジメの記憶が、頭にこびりついて離れない…」など、ループストレスがさらに深刻化して、もはや慢性的になってしまっている状態のことです。

慢性的になることで1番恐ろしいのは、自分の心の負担に慣れて麻痺してしまうということです。

麻痺してしまうことで、慢性的なストレスはジワジワと心をむしばみ続けて、やがて取り返しのつかないことにつながってしまうんです。

普段私たちが行っているストレス解消法というのは、ショートストレスを解消するためのものなんです。

ですが、本当に大事なのはロングストレスをなくすための対策なんです。
そのためには、ある基本的なことを押さえておかなければいけません。


ストレスを正確に把握する

まずは、自分のストレスを正確に把握することです。

「いやいや、自分のストレスぐらいちゃんとわかっていますよ!」と、思われた方も多いのではないでしょうか。

ですが実際には、ストレスに悩むほとんどの人が、自分のストレスを正確に把握できていないと言うことがわかっているんです。

例えば、上司から理不尽な理由で怒られたとします。

この時に、自分のストレスを正確に把握するというのは、「なんかイライラする」「上司には頭がくる」くらいの認識では意味がないんです。

「今のイライラや不安は100点満点で何点だろう」といったレベルまで考えることが必要なんです。

「え、そんなことまで考えるの?めんどくさいよ!」と思われた方もいると思います。

ですが、現状を正確に把握すると言うのは、当たり前のことではないでしょうか。

例えば、自分の体重を知らずにダイエットをする人はいませんし、貯金をしたいのに毎月の支出がわからなければ話になりませんよね。

ところが、なぜか「ストレス対策」に関しては、最初に現場を把握しようとする人はほとんどいないんです。

自分のストレスを正確に把握することで、自分にとって本当に効果が高いストレス解消法を、選べるようになるんです。

ストレスサーモメーター

自分のストレスを正確に把握するのに最もお手軽なのが、世界でも使われている、心理カウンセリングの定番のテクニック「ストレスサーモメーター」です。

やり方はシンプルで、架空の温度計を思い浮かべながら、今のストレスは10点満点中何点かを採点するだけです。

「過去にも味わったことがないくらい、すさまじいストレス」なら10点で、「ほんの少しストレスを感じるなら」1点です。

「え、そんなやり方でストレスを正確に把握できるの」と思う方もいると思います。

ですが、アメリカで行われた実験でも、学生たちに自分のストレスを採点させたところ、大がかりなストレス診断を受けさせた結果と、ほぼ一致していたんです。

こうやってストレスを正確に把握した上で、ロングストレスの根本的な原因を解決していくことが重要なんです。


思考のアンバランス

まずは、根本的な原因の1つ思考のアンバランスを解消することです。

思考のアンバランスとは、考え方や物の見方に偏りがある状態のことをいいます。

例えば、
「いつも失敗ばかりで自分はダメな人間だ…」と、何でも自分のせいだと考える。
「すべて親の育て方が悪かったせいだ!」と、何でも他人や環境のせいだと考える。
「あの人は絶対私のことを嫌っている」と、他人が思っていそうなことを勝手に決めつける。

こうした明確な根拠もないのに物事を決めつけてかかる、思考のアンバランスが、大きなストレスを発生させる原因になっているんです。

それを解消するためにオススメな方法が、認知行動療法でよく使われているテクニックの1つで、「自分が体験したネガティブな経験について、その時に抱いた感情や思考を包み隠さず書き記す」ことです。

これは他人に見せるわけではないので、

「あの新人は挨拶もしない」
「あいつは本当に腹が立つ」
「思うように作業が進まなくてイライラする」

など、どんなことを書いてもいいんです。

「そんなことを書くだけで何か変わるの?」と思われるかもしれませんが、すでに数百を超える実証研究があり、1日20分以上行うだけでストレスに強くなり、頭まで良くなることが明らかになっているんです。

ストレスや悩みの多い人というのは、いつもマルチタスクで作業をしているようなものだんです。

要するに、ひとつの作業をしながらも、もう一方では、自分のストレスや悩みに気を取られ、さらにはその感情を抑えようとしている状態なんです。

ですが、ストレスや悩みを書き出すことで、いったん外に吐き出せば、頭がスッキリして、もっと脳を効率よく使えるようになるんです。

ポイントは、めんどくさくても1日20分を、四日間だけまずは続けてみることです。

これを続けることで、自分のストレスにはっきりとした形を与えることができます。

そうすれば、物事を客観的に見れるようになって「思考のアンバランス」が解消されていくので、ぜひ試してみてください。


まとめ

と言うことで今回は、鈴木裕さんの『超ストレス解消法』を解説させていただきました。

カラオケに行く、好きな音楽を聴く、私たちが今までやっていたストレス解消法は、目先のストレスを解消するだけで、根本的な解決にはなっていませんでした。

ストレスには大きく分けて3種類あり、短い期間にだけ感じる「ショートストレス」、ショートストレスを何度も繰り返してしまう「ループストレス」、そして最も最悪で最も人生へのダメージが大きい「ロングストレス」。

ストレスを根本的に解決するには、このロングストレスを解消する必要があります。

そのためにまずは、ストレスサーモメーターというテクニックを使ってストレスを正確に把握することが、ストレス解消への第一歩です。

その上で、根本的な原因のひとつである「思考のアンバランス」をなくすためにも、一日20分、自分のストレスや悩みを書き出すことです。

今回ご紹介したのは、ほんの1部だけです。

本書には、ストレスを解消する100個の科学的なメソッドが書かれています。

皆さんもぜひ本書を手に取って、ストレスに強い鋼のメンタルを手に入れてみてはどうでしょうか。

今回は以上です

最後まで読んでいただき、ありがとうございます

それでは素敵な1日を

読書家のヒデでした

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