恋が長続きするたった1つの方法は

石渡祥哉
急なDM失礼します。お久しぶりです。石渡祥哉です。覚えていますか？

大泉遙
すいません。私もあなたの事をフォローしているみたいなのですが、正直、いつお会いしたのか覚えていません。どこでお会いしましたか？

石渡祥哉
大丈夫です。多分覚えられていないと思っていました。
丁度、５年ほど前に新宿のゴールデン街で隣で飲んでいた物です。その日は意気投合して３軒ハシゴして早朝に解散しました。ってくらいの関係です。

大泉遙
そうですか。多分ちょっと思い出してきました。

石渡祥哉
よかったです。

石渡祥哉
あの時に確か、大泉さんがどうしても思い出せない本の話をしていたんですが、それに該当しそうな本が先月行った本屋でたまたま見つけたので連絡させて頂いきました。

大泉遙
話は覚えていないですがなんの本ですか？

石渡祥哉
みうらじゅんさんの「その昔、君と僕が恋をしてた頃」です。

大泉遙
確かにみうらじゅんは好きなのでそうかもしれません。
「その昔、君と僕が恋をしてた頃」このタイトルでピンとこないですが、このタイミングのこのタイトルって嫌です。

大泉遙
ちょっと怖いし本当に覚えていないのでもう連絡くれなくて大丈夫です。

石渡祥哉
決して誘ってるわけではなかったです。
ただこの本に買いてあるフレーズを当時酔っ払っているあなたが話していたのを忘れられなくて。

石渡祥哉
2日過ぎましたが無視してくれて、構わないのでその本のフレーズを綴るので読んで欲しいです。「若者は入れ替え制。昔の若者はいくら若ぶって見せても、もう若者とは言われない。今日も原宿には今の若者たちが様々なヘアースタイルをして歩いているに違いない。それもいずれ入れ替わる。人は大体のことはわかっている。だいたいはわかっていながらわかっていない風を装っている時期が若者で、すべてわかった風なことを語り始めると若者ではなくなる。でもひとつだけずっとわからないものがある。いや１度わかったつもりになって信じていたことがあったけど、考えれば考えるほわからなくなる”自分”というもの。よく自分らしさなんて口にするけれど、そもそも自分がわからないのに”らしさ”なんて、もっとわからない。」
確か、この言葉ですよね当時あなたが力説していたのは。

大泉遙
そうだと思います。満足ですか。

石渡祥哉
今のあなたはどっちですか？

大泉遙
どっちって大人か子供かですか、急にそんな事聞かれても５年？も経っていますしよく分かりません。

石渡祥哉
そうですか。私も少しでしゃばり過ぎました。

大泉遙
お久しぶりです。なんかこの質問がずっと引っかかっていてムズムズするので答えさせてもらいます。
率直に申しますと、入れ替わった気がします。というより入れ替わってしまったと思います。ですがまだ「最近の若者は〜」などとは行ってことはないです。
キングオブコントで第７世代ではなくジャルジャルが優勝したときにまだ自分も入れ替わってないかもしれないとふと思い返しました。ですが、ジャルジャルと私は何も関係ないので、まだ自分が入れ替わったと言う事をしかりと受け止め切れていないだな。と考えたこともあります。

石渡祥哉
僕もキングオブコントみていました。
世の中の高校生ってスピッツのチェリーとか、小さな恋の歌を聞くらしいですよ。
あと好きな歌手はいますか？

大泉遙
昔からブルーハーツが好きです。それがどうかしましたか？

大泉遙
あと私の、入れ替わった気がします。について答えてくれてもいいんですよ。

石渡祥哉
すいません。
知っていましたか？
ファンがつくような方々って２種類いるんです。ファンと一緒に歳をとっていくか、ファンがずっと若いか。です。
若者は入れ替わるし、その人自身も歳を取るので両方ともそういうファンのつき方は納得するんですが、なぜか２極化するんですよね。
面白いです。
ほら、今更、ブルーハーツ聞く若者はあんましいないでしょ、ブルーハーツはファンと一緒に年取るタイプですもん絶対。
それと大泉さん若者か、大人かで少し悩んだって言いましたよね。それは”ファンと一緒に年取るタイプのアーティスト”のファンにしかなったことがないからですよ。そうじゃなかったら入れ替わったかどうかすぐ分かりますもん。僕、気づけば年下のファンに埋め尽くされた経験しましたから。
押し出されると言うか弾き飛ばされなきゃいけないんだって感覚になりますよ。紅白にまだ五木ひろしさんが出ているのを見るとほんとに尊敬します。

大泉遙
それはお気の毒に。

石渡祥哉
お気遣いありがとうございます。
今度また飲みにでも行かないですか？空いてます？

大泉遙
すいません。空いてません。

石渡祥哉
はい。

石渡祥哉
夜分に失礼します。お元気ですか？

大泉遙
夜分に失礼ですよ。明日、朝早いので今度返信させてもらいます。

大泉遙
ウソです。先日のDM素っ気なくて申し訳なかったです。あの後、初めて合った日を軽くですが思い出しました。
お店は、ゴールデン街の漫画がたくさん置いてあるところですよね。

石渡祥哉
あっよかったです。そうです、思い出していただいて嬉しいです。

大泉遙
あっでも顔まではうまく思い出せません。

石渡祥哉
それでもよかったです

大泉遙
お会いした時の事、思い出したいのでやっぱりまた同じ場所で飲みませんか？

石渡祥哉
私の顔はSMAPで強いて言うと稲垣吾郎‎ですが、日本人で言うと阿部サダヲに似てると思います。

大泉遙
稲垣吾郎が邪魔ですね。
阿部サダヲって、マルモのおきてのイメージしかなかったですが最近すごい嫌な役を演じていてギャップを感じていました。

石渡祥哉
僕の知り合いの柳林さんが言ってくれたんです。「アンタの顔、SMAPで強いて言うと稲垣吾郎や‎けど、日本人で言うとあれや、阿部サダヲだわ、強いてしていうと稲垣やねんけどな」って
そんな柳林さんは自分のこと魔人ブウだっていっていつも笑ってるんです。
そんな柳林さんってめっちゃ太ってるわけじゃないんですよ。かと言って魔人ブウの進化後みたいにムキムキでもないし。一発ギャグみたいなもんだと思ってます。

大泉遙
面白い方ですね。会ってみたくなりました。柳林さんはきっとあれですよ実は体が真っピンクなんですよ。

石渡祥哉
ええ、困りますね。ちゃんと柳林さん教えてくれないと。もう中学からの同級生なんですから。

大泉遙
もしかして柳林さんに阿部サダヲに似てるって言われてのいつですか？

石渡祥哉
中学校の時です。稲垣吾郎もちゃんと入れてくださいよ。

大泉遙
阿部サダヲも怪しくなってきましたね。私、思い出したくてほんとムズムズしてるんですから。

石渡祥哉
話していればふと思い出すもんですよ。最近読んだ本はありますか？

大泉遙
「花束みたいな恋をした」のノベライズ版を読んでいます。坂本裕二さんがとても好きで。プロローグにあった、「恋は分けちゃいけない」って部分に感動しました。
主人公とヒロインがお店に入ったら近くの席で、1つのイヤホンでカップルが音楽を聞いていたんですが、それをみてヒロインの彼女が言ったんです。イヤホンのRとLからは違う音が流れているから分けちゃいけないんだって。だからその2人は音楽を聞いてないって。
後、やんわり私からの誘い断りましたよね。

石渡祥哉
カップルが1つのイヤホンで音楽を聞き合ってるのはダメなんですか？
話を続けたかったからです。すいません。全然いいですよ。行きましょう。

大泉遙
明後日８時に、前回と同じお店でお願いします。本の中で彼氏の方が同じようなことを言っていました。
その返答にヒロインは、「ベーコンレタスサンドをベーコンとレタスで分けて食べたらベーコンレタスサンドですか？」と答えていました。

石渡祥哉
了解です。
その話、理解はできます。が、共有とかシェアの概念って僕めっちゃ大切にしていきたいタイプなんですよね。

大泉遙
私もそうです。本でも彼氏が同じようなこと言っていました、だけど’’恋は分けちゃいけない”みたいです。1人1つだから。

石渡祥哉
どう言うことですか？

大泉遙
まだ私も分かりません。全部読み終わってないですから。

石渡祥哉
そうですね。

石渡祥哉
ぼくは最近、燃え殻さん「全て忘れてしまうから」を読んでいます。

大泉遙
おはようございます。すいません寝てしまいました。

石渡祥哉
大丈夫ですよ。

大泉遙
どんなお話だったんですか？気になります。

石渡祥哉
そうですね。燃え殻さんのエッセイ集なんですが、個人的にいいなと思った部分はその中の「俺は似合ってるかここに」という話です。内容は簡潔でパーティ童貞がしくじる話なんですが、とてもわかるんですよね。隣にいる人にここに僕がいていいか聞きたくなる気持ち。聞かれた相手は知ったこっちゃないとは思うのですが。

大泉遙
分かります。私も去年高校の親友の結婚式、行ってきましたから。カタログ好きなので、引き出物カタログは楽しかったですけど。

石渡祥哉
何頼みました？

大泉遙
今治タオル二枚セットにしちゃいました。ホテルディナーとかありましたけど。1人で行きたくないですし、コロナでお店閉じてたらどうしようとかいろいろ考えた結果です。

石渡祥哉
無難が一番って言いますしね。僕、最近までカタログギフトって新郎新婦に何を頼んだのか、ばれるものだと思って注文できなかったんですよね。もったいない事したなと思っています。

大泉遙
笑いました。石渡さんって真面目ですね。

石渡祥哉
ありがとうございます。
それでは会社に行ってきます。

大泉遙
いってらっしゃい。

大泉遙
こんにちは。今お店の前に立っています。まだ来られないようなので先にお店入ってます。

大泉遙
9時になります。来ないならご連絡ください。

大泉遙
終電なので帰ります。結局お店の女性のマスターとお話していましたが、流石に5年も経つので覚えてらっしゃらなかったです。
それとお店にいた方々と雑談していたのでわりと楽しめました。一番いい童貞の捨て方を語り合っていました。周りいた出版社で働いてる男性がいっていたんです。童貞は21才くらいで年上の女性に奪われるのが一番だって。童貞をこじらせればこじらすほどいい男になるらしいですよ。石渡さんはいつ捨てました？
私は高校2年の時に同級生の男の子と公園のトイレでしました。頭の中で、ブルーハーツの「月の爆撃機」が流れていたのを覚えています。
”ここから一歩も通さない、理屈も法律も通さない誰の声も届かない、友達も恋人も入れない、手がかりになるのは薄い月明かり”
ここのフレーズがループしていました。高２なんで行為が終わるまでループというほどループする間も無く終わったとは思いますが。
当時は、私を、ここから一歩も通さない何かが存在してしまっていて、誰も届かない場所に、私だけポツンといて、その場から逃げようと月明かりという何かを目印に歩けというメッセージだと解釈していました。
今思うと逆のように感じます。みんなが「ここから一歩も通さない、理屈も法律も通さない誰の声も届かない」場所を大切に持っているが、必ず誰かが、良くも悪くも、薄い月明かりを手がかりにやってきてくれるんだって思います。
今聴くと、必ず理解してくれる人が現れるよっていう応援ソングですかね。そんなふうに聞き取れます。
酔ってますね。すいません。家についました。おやすみなさい。

石渡祥哉
昨日は行けなくてすいませんでした。率直に言いますと、勇気がでなかったです。
多分、大泉さんが帰られた後にお店に入りました。私は童貞の話をする方はいらっしゃらなかったですが自分らしさとはを語ってるめんどくさいであろうおじさんが飲んでいました。話しました。めんどくさかったです。
ちなみに僕が捨てたのは大学生でした。21才を過ぎて、こじらせてはいたので、いい男認定をその男性からもらえると嬉しいです。ですがそのせいで昨日はちゃんとお会いできなかったとも思うので。適度にこじらせている方がいい。くらいに訂正してもらえますか？こじらせればこじらせるほどいいわけないではないと思います。

大泉遙
おはようございます。そうですか。その後いたんですね。私も自分らさしさおじさんと話しました。

石渡祥哉
結局どう思いますか？

大泉遙
私、自分らしさがわからないなんてことないと思います。誰だって現時点での自分らしさってある程度わかると思います。
私、白のタイトデニムパンツにピチピチシャツのクラッチバックにキャップの人が嫌いです。
こう言うのが2つ、3つってあるじゃないですか、誰しも。それが自分らしさを形成していくんですよね。そう言う意味では「自分探し」的なの反対派でなないです。

石渡祥哉
白のタイトデニムパンツにピチピチシャツのクラッチバックにキャップの人、めっちゃ分かります。僕も苦手です。
僕、自分らしさって幼少期に母から言われていた、好き嫌いしちゃダメだよから来てると思うんですよね。

大泉遙
というと？

石渡祥哉
好き嫌いっていう自分の意思を、はっきりさせないと自分らしさって形成されないじゃないですか。

大泉遙
私も同感です。私昔好きだった映画のイエスマンってあったじゃないですか。あれに憧れてイエスマン週間ってやったことがあるんです。言われたことに対して全部イエスって答えるって言う。
それで、最終的に同僚が紹介してくれたエリート商社マンと寝たんです。普段だったら商社のエリート男子って物凄い躊躇というか、毛嫌いしてるんですけど、その日は私も乗り気になっちゃって私から責めました。めっちゃ後悔してます。
「好き嫌いしないで食べなさい」なんていうお母さん言っちゃダメですね。好き嫌いして自分で選択しないと痛い目合いますからね。きっと。

石渡祥哉
まっ自分の好き嫌いが良し悪しってわけではないですからね。なんとも言えないですが。自分探しを初めてした人って知ってますか？

大泉遙
全然わからないです。

石渡祥哉
ビートルズのメンバー全員言えますか？

大泉遙
ジョンレノン、リンゴスター、ポールマッカートニー
後1人思い出せないですね。ビートルズが自分探しと関係あるんですか？

石渡祥哉
思い出せないその後1人の人物が、多分初めて自分探しをした方だと思います。
ジョージハリスンです。

大泉遙
そうでした、そうでした。ジョージハリスン ですね。確かにビートルズの誰かがインドにいった話は知ってました。ジョージハリスンがインドいったんですか？

石渡祥哉
そうです。ビートルズで最年少だったんですよ。ジョージハリスン 。彼そして髭をベラボーにしてシタールを持ってイギリスに帰ったらしいですよ。
そこで違う自分とは違う自分と出会ったみたいな。事があったらしいです。なのでバックパッカーや”自分探し”で旅する人の第一人者だと思います。

大泉遙
自分勝手といえば自分勝手ですけどね。
よくわからないですね。

石渡祥哉
そーですね笑

大泉遙
初めて”笑”ってつけましたね。

石渡祥哉
次こそは会えそうです。

大泉遙
それはとても良かったです。

石渡祥哉
来週の金曜日また8時からでどうですか。

大泉遙
いいですね。

石渡祥哉
ありがとうございます。

大泉遙
逃げなくてもよかったです。でもあなたが先週いた自分らしさおじさんだったとは思いませんでした。お店に入った時、マスターの女性が「2人ともまた一緒かいっ」ってツッコんだでしょ、その時の石渡さんの顔忘れられません。顔、強張ってましたよ。なんで先週いってくれなかったんですか。どうして逃げたんですか？

石渡祥哉
すいません。嘘をついていました。私は童貞の話をする方の隣で黙って話を聞いていました。

大泉遙
わかってますよ。そんな事。質問に答えてください。

石渡祥哉
初めましてって言って、またあなたと最初から初められたらなって、あなたの顔をみた時に思ったんです。5年前の出来事がまた今ここで起こればいいなって。そしたら僕はあなたと恋人に慣れたのかなって。でも違いました。5年前と今日は違ってたんですよ。というだけです。でもずっと好きでした。

大泉遙
私をですか。

石渡祥哉
そうです。

大泉遙
たった１度、５年前にあっただけの私をですか。

石渡祥哉
そうです。

石渡祥哉
元妻とは13の時からずっと好きで23で彼女と再開してたので10年間片想いでした。ちなみに初体験も元妻です。

大泉遙
元ですか。

石渡祥哉
そうです。

大泉遙
いつ別れたんですか。

石渡祥哉
先月です。
わかってると思いますが、僕がこじらせてたって話の相手です。

大泉遙
ふざけないで下さい。先月ですか。それで先月たまたま入った本屋で「その昔、君と僕が恋をしてた頃」をたまたま見つけて私をたまたま思い出して思いつきで私に連絡してきたんですか。最低です。

大泉遙
年下の女の子に慰められれば元気出るかもとかのやつですか。そういう使い方をされかけたんですか私は。

石渡祥哉
違います。ずっと好きでした。

大泉遙
妻がいたのにですか。

石渡祥哉
妻がいたけどです。

大泉遙
もう連絡してこなくて結構です。あなたとの思い出はそのまま振り返って出てった石渡さんの強張ってた顔で十分です。

石渡祥哉
みんなが「ここから一歩も通さない、理屈も法律も通さない誰の声も届かない」場所を大切に持っているが、必ず誰かが、薄い月明かりを手がかりにやってきてくれるんだって思います。この言葉を教えてくれたのはあなたです。その時5年なんて短いものだったとも思いました。僕はあなたとの繋がりがたったの1日でしかも数時間だったと思います。だけどここまで辿りついたんです。薄い月明かりよりもくらかったと思います。でも後ろを振り返ると妻がいました。妻からしたら僕が、薄い月明かりだったんだと思います。どうして逃げ出したか聞きましたよね。多分これがその答えだと思います。妻に僕も結局誰かに照らされていて光ってるだけだって。ばれたくなかったんだと思います。太陽みたいな存在ってあるじゃないですか。それが実はただ照らされて光ってるだけだって。そんなカッコ悪い話ないじゃないですか。
大泉さんが会ってみたいといっていた柳林さんは僕の元妻です。なんで彼女が魔人ブゥかって話ましたよね。それで僕一発ギャグみたいなもんだと思ってます。って答えたけど多分ほんとは、それくらい闇が深かったんだと思います。魔人ブゥの形態に「悪」ってあったじゃないですか。普段はおっとりしてるけど変身したら怖くなるやつ。多分妻もあんな感じだったんだと思います。でも僕はそんな部分が好きでした。中学校の時同じマンションに住んでいたんですけど。その時見たんです。エレベーターで乗り遅れた男性が必死でこっちに向かってきてるのにひたすら閉じるボタン押しているところを。同級生でしたがまだ妻と知り合っていなかったんで無視しましたが。その時少しキュンとしたのをおぼえています。僕は５年前に一度妻に別れを告げたことがあります。「他に好きな人ができました。」って。そして物凄いへつらいました。2時間、3時間話しました。返事は一言で、やりたいことがあるのと、こびを売るが同じ文章に載っていればうつくしいと思って生きてるあなたがそれでも好きやねんって。
多分彼女は自分の中の悪が嫌いだったんだと思います。そして僕の真面目なところが好きだったんだと思います。

大泉遙
あなたは間違っています。大切なのはあなたが光ってるかじゃなくて誰を照らしているかです。そこまでして私と付き合いたいのは何故ですか。

石渡祥哉
じゃあ僕を照らしたあなたはどうなるんですか。分かりません。

石渡祥哉
5年前のあの夜のことを正直私も覚えていません。どうしてあなたの事がずっと好きだったのかも思い出せません。。でもこのDMだけはずっと残ってました。あなたは履歴が消えていたのかもしれませんが5年前にこんなやりとりをしています

石渡祥哉
はるさん今日はありがとうね。
みうらじゅんとブルーハーツの話また聞かせてください。下の世代からこんな話聞かされるなんて驚きだけど笑

石渡祥哉
また今度誘っても平気？

大泉遙
そうね。いいけどあなた準備ができてないじゃない。ほんとに私が好きならちゃんと終わらせてからにして。待ってるから。めんどくさいことには巻き込まれたくないタイプなの。

石渡祥哉
急なDM失礼します。お久しぶりです。石渡祥哉です。覚えていますか？

大泉遙
すいません。私もあなたの事をフォローしているみたいなのですが、正直、いつお会いしたのか覚えていません。どこでお会いしましたか？

石渡祥哉
大丈夫です。多分覚えられていないと思っていました。
丁度、５年ほど前に新宿のゴールデン街で隣で飲んでいた物です。その日は意気投合して３軒目までハシゴしてその日は解散しました。ってくらいの関係です。

大泉遙
そうですか。多分ちょっと思い出してきました。

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石渡祥哉
私はあなたに振り回されたんですか。

石渡祥哉
どうなんですか。

石渡祥哉
「待ってる」ってどのくらいですか？妻とは10年間片想いでした。どっちの方が長くなりそうか楽しみです。

石渡祥哉
脚本家のウッディ アレンの名言でこんなのがあります。
「長続きするたった1つの愛は片想い」
やっぱり恋は分けない方がいいみたいですね。