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あいまいまいん

椎名林檎氏の楽曲によるドラマの主題歌を、劇中の雰囲気とは少し異なる豪華な世界観で、主人公の4人が見事に歌い上げる。男性陣のコーラスがなんとも言えない味付けで心地いい。そうしてサビのシーンで溢れる4人の笑顔がなんとも言えず愛おしい。

https://www.youtube.com/watch?v=AQScuEKfxmY


ドーナツ、ドラクエ、ジブリといった様々に見え隠れするドラマのテーマやモチーフを初回『糸から始まる物語』で紹介したヒコさんがブログで丁寧にすくい上げてくれていた。当時はそのブログから、そんな意味があったのかといった発見や、うんうんわかるという共感ネタなどをドラマの美しい世界観と合わせて堪能した。こうして坂元裕二氏の脚本から産まれたドラマが縦糸となりそれを紡ぐ横糸の視聴者がネットで展開することによって、それぞれの物語が豊かに広がっていったのだった。

「誰かに記憶を語ることで、それは物語となり、誰かの現在を救済する。その循環を止めてはならない。顔を突き合わすのでなくてもかまわない。手紙、メール、チャット、ブログ、Twitter、Instagram、LINE・・・なんだっていい。誰かと言葉を交わすことの切実さよ、美しさよ。」


あのね、と始まる主人公のセリフはまさに物語の始まりであり、タイトルも『anone』というドラマでも坂元裕二『anone』1話にてヒコさんは物語を紡いでいる。まさにドラマという映像を通して坂元裕二氏の脚本を読んでいるのだ。そうして感じたこと考えたことを書いていく。


前回、書くことに対する壁をどう乗り越えるのかという宿題を残したので、今回はそこから話を進めていきたい。書くことはいいことだとわかってはいるが、書くのは億劫であり面倒だという問題だ。

壁の前にそびえる新たな問題

さて、ここでまた気になる問題が出てきた。というのも、もし本当に書くことがいいことだとわかっているのにやる気が起きないというのならば、それは一体どういうことなのだろう? 人は自分にとっていいと思うことであれば自然と行うはずである。というかいいと思うことしかやらないはずだ。そうなると書くことは悪いことだと思っているということにならないか? なぜならば、悪いと思うことを人はやろうとは思わないからだ。いいと思わないことは悪いということと置き換えられないだろうか。いやいやそんな屁理屈をこね回しているつもりはなくって、ただ単に気分が乗らなかったり、いいと思うメリットよりも手間がかかるというデメリットのほうが多いだけなのかもしれない。このやりとりはまるで池田晶子氏の『無敵のソクラテス』のようだと思ったのだが、そこまではソフィスティケイトされていない。


いいとか悪いとかという問題は面倒よりもさらに複雑で大変そうだ。つまり面倒だ。自由であいまいなグレーが好きなカルテットファンとしては、ここは白黒つけずにうやむやにしておこう。そんなことよりも元の面倒問題に戻りたい。
実は、その面倒を取り除くために、考えるということが有効なのだ。ただ面倒と言っていても、生きていれば多かれ少なかれ面倒の連鎖に巻き込まれてしまう。だから、その面倒を極力排除できるように思考の訓練が有効という寸法である。


空からミルクレープが降ってくるのか?

ついつい楽な方に流れたり、受身が楽チンなのであるが、果たしてそれで楽しいのだろうか。積極的に受身、圧倒的に受身。合気道は相手の力を利用して、相手の攻撃を無効化する。敵の攻撃から身を守るということには有効だが、自ら仕掛けて攻撃するには空手や柔道のほうが有利だろう。

同じように何かを主張しようと思った場合に、受身では難しい。例えば、甘いものが欲しくなったとして、じっと口を開けて空からミルクレープが降ってくるのを待っていたとしても、その確率は極めて低い。それがさらにハーブスの果肉たっぷり肉厚のミルクレープがいいのだとしたら、なおさらだ。いや違う。甘いものだったらばなんでもいいのだ。いや違う。お腹が満たされるのならばなんでもいいのだ。いや違う、本当か? そういったとき本当は何を望んでいるのかを感じて考え巡らせ、主張なり行動したほうがいいだろう。

気力の問題とも考えられる。寝不足や疲労で判断力が低下していたり、取るものが手につかず億劫になっているとしたら、ひとまずブラウザを閉じて、スマホやPCの電源を落として寝た方がよい。でないならば、専門家や医者に相談した方がよい。なぜならば、それはきっと何かの病への入り口に近づいている証拠だからだ。

お気楽にどうぞ

ゆるくいこう。あまり身構えずに、騙されたと思って。
これよかったから、読んでみてよ。きっと面白いよって幼馴染や仲のいい友達、クラスメートに気軽に勧めるように。

これが基本だ。

えっと、何を? なんでもいいのだ。自分が気に入ったもの、好きなものを紹介すればよい。文章であるならば、要約をしてみるのもいい。では具体例を示そうとしたが、思ったよりも長くなってしまったので、次回に紹介したい。ああ、かくも人生は長いのだ、あわてずに。

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