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ないものねだり/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。


第53弾は

ないものねだり

2009年5月20日に発売されたアルバム
CHRONICLEに収録されている曲です。

ミドルテンポな曲調に
志村さんの独り言を呟くような歌声。
ふとした日常の1コマと、
誰もがある“ないものねだり”の気持ちを
歌詞に融合させた普遍的な曲。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

これが、 個人的には一番刺さった曲なんですよね。 ないものねだりをしてしまうっていうのは、男のさがというか。(加藤慎一)

どの曲もいろいろな形でそのことを歌ってるんですけど、この曲に一番集約されてると思うから。(志村正彦)

CDでーた 2009年6月号より


僕は、今回の曲の中では、転調とかを一切使っていない 「ないものねだり」が一番好きなんですよ。ミュージシャンである僕は、一般リスナーの方からは 波乱の人生を歩んでいるように見えると思うんですね。 でも、基本的に思ってることは普通の人と同じようなことで。 一番悩むのは、恋愛のことだったりするし。素の自分は、こんな感じなんだよっていう。 “帰り道に見つけた花は、何ていう花だっけ?”っていうような。 そんな自分を素直に描けた楽曲なので、一番気に入っています。(志村正彦)

GiGS 2009年6月号より


ーーアルバムの曲順にもこれまで積み重ねてきた日々の移り変わりや感情の起伏が表れてると思います。【インタビュア】

そうですね。僕がいちばん好きなのは「ないものねだり」っていう曲なんですけど、本当にふと思ったことを書いた曲なんですね。道路も建物もコンクリートで作られている東京で、銀杏か桜の木の根本に、いわゆる雑草と呼ばれている花が咲いてるのを見て、「こいつってすげえな。この花の名前はなんていうんだろう?」ってふと思ったんですね。そういうなんでもない日のことを歌った曲もあれば、不安になる日もあれば、臆病になってる日も、すごく威勢のいい日も、やけに強気になってる日もあったりする。僕にとっても、日常生活のバイオリズムを表現している1枚で、とても人間味あふれるアルバムになったんじゃないかなって思いますね。(志村正彦)

New Audiogramインタビューより

今作はそのサウンドワークの上に志村君のパーソナルな心情がリアルに描かれていて、かなり生身な言葉で気持ちを吐き出している印象で、ドキッとするような鋭さがあるんだよね。 ただし、それはとても特別な表現というわけではなくて、僕らの日常にも溶け込んでくるような、要するに誰もが感じるような想いや心情を描いている印象で、すごく共感出来る部分が多いんだよね。【インタビュア】

そう!それを感じてくれるのすごくうれしいことです。 基本的には僕のことを歌っているんだけれど、それらの気持ちは決して特別なものではなくて、きっとみんなにも通じる部分がどこかにあると思っているので。(志村正彦)

ーーつまり、リアルなんだけれど、普遍性があるというかね。【インタビュア】

そうです。だからこそ曲にして歌っているという。僕がこの15曲で表現した気持ちと同じ想いの人がきっといると思うから世に出す価値があると思うんです。 リアルに心情を吐き出すとは言え、 単なる独りよがりではダメなわけで。そこのバランスはもちろん多少は考えました。ただ、なんていうか…例えばポジティブなメッセージがあって、人が聴いて明るくなるようなイメージの楽曲が世の中的には受け入れられていると思うんですけども、僕らが歌わないといけないのは、そういうものではなくて、もっと僕らの身近にあるもの……例えば、何気なく街を歩いていると、道に咲いている花を見かけて、あ、これ、なんだろう?と軽く思った気持ちとかがあるわけで。そういう、なんでもない日の中で感じた小さな気持ちもひとつのリアルだから。 そういうものも素直に書きたいという気持ちがありました。(志村正彦)

ーーなるほどね。まさにその情景は14曲目のちょっと切なくてメロウなミディアムポップの「ないものねだり」で歌われているよね。 帰り道に見つけた/路地裏で咲いていた/花の名前はなんていうんだろうなという。【インタビュア】


そうです。 東京のコンクリートやアスファルトの道にある街路樹のわずかな土の部分に、小さなタンポポだったり、よく知らない花が咲いていたりして、それを見た時に感じる喜びとか驚きとか、そういう、ふとした瞬間に何かを感じる人って、少なからずいると思うんです。その感覚をこの曲に出せたのはすごくうれしかったし。 こういうささやかな気持ちが素直に書けたこともひとつのリアルに繋がると自覚しました。(志村正彦)

Talking Rock! 2009年7月号より


CHRONICLEのアルバムの中で
志村さんが一番好きな曲。
加藤さんはこの曲が一番刺さる曲と
インタビューで仰ってました。

何気ない日常を歌っていて、
志村さんが自分の素を
素直に書けた曲。

ミュージシャンとしての姿とは違う
素直な一面を赤裸々に書いたことで、
聴いてる側からしても、
意外な一面だなと思う人もいれば、
インタビューにもあるように
自分達の日常にも
溶け込んでいるような感じがして
共感する人もいるのではないでしょうか?

個人的に2番の歌詞めちゃくちゃ好きで、
ほんとにインタビュー通り、
刺さりました😂


歌詞について

ここからは個人的な歌詞解釈になるので、
温かい目で見ていただけたら幸いです。

気持ち伝えるのに いつも人は何故に
これほどまでに悩むのでしょう

時代は変わっても 便利な機械でも
ちぐはぐに絡みあったまま

僕はなんで大事なところ間違えて
膨大な問題ばかりを抱えて
いつも カッコつけられないままなんです
いっそ笑ってよ

帰り道に見つけた 路地裏で咲いていた
花の名前はなんていうんだろうな

ないものねだり 1番の歌詞より

好きな人に好きと伝えることに
どれだけの人が悩まされているでしょう。
その伝え方は時代が変わって、
携帯やスマホのメール、SNSのメッセージ、
はたまた、ビデオ通話や、電話で…
どんなに機械が発達しても、
直接相手に伝えるのは一緒。

そして僕はいつも大事なことを
伝えられないまま、
かっこ悪いところばかり見せてしまう。
いっそ笑ってくれたら
救われるんだけどね。

そんなこと思っていた帰り道。
路地裏の隅に咲いていた花に視線がいく。
コンクリートの隙間から芽を出して
たくましく生きて咲いている姿に惹かれた。
花の名前はなんていうんだろうな。


あなたはいつの日も 例えば雨の日も
僕を悩ませるのでしょう

季節が変わっても 何か手に入れても
弱い生き物なのでしょう

男の子に生まれてきたのだって
女の子に生まれたきたのだって
ないものねだりは日常茶飯事
ほんと笑うよね

帰り道に見つけた 路地裏で咲いていた
花の名前はなんていうんだろうな

ないものねだり 2番の歌詞より


あなたのことをいつも考えてしまう。
例えば雨の日だって、
四六時中…考えすぎて僕を悩ませる。
それは季節が変わっても、
なにか欲しい物を手に入れても
結局満たされず、
弱い生き物のように悩み続ける。

男に生まれようが、女に生まれようが、
ないものねだりは日常茶飯事で、
本当に笑うよね。

そんなこと思っていた帰り道。
路地裏の隅に咲いていた花に視線がいく。
コンクリートの隙間から芽を出して
たくましく生きて咲いている姿に惹かれた。
花の名前はなんていうんだろうな。


気持ち伝えるのに いつも人は何故に
これほどまでに悩むのでしょう

あなたはいつの日も
例えば雨の日も僕を悩ませるのでしょう

ないものねだり ラスト歌詞より

1番のAメロ歌詞と
2番のAメロ歌詞の組み合せ。
きっとこの曲の歌詞で
1番伝えたい部分なのでしょう。
インタビューでは
“一番悩むことは恋愛のこと”と仰る通り、
歌詞では気持ちを伝えることだったり、
“あなた”に悩まされています。

志村さんの中で好きだと
伝えたい誰かがいて、
だけど伝えることができずに思いが募り、
悩まされている日々が
続いたのかもしれません。

悩まされている中で、
ふと見つけた路地裏の花に視線が行き、
小さくてもたくましく生きる姿に
元気を貰っていたのかもしれません。


個人的な話

ないものねだりとDay Dripperの話

2番のサビ歌詞が刺さりすぎて、
本当に笑うよね~ってなった過去があり、
ないものねだりの曲名を
個人ブログのタイトルにしたことがあります。
マユシムです(笑)
今はブログ更新してませんし、
ログインも閲覧もしてません(笑)
いつか過去のライブ日記を
掘り起こすために見るかも…(笑)

話は変わりまして……

私がないものねだりを初めて聴いた時に
「ん?なんかの曲に似てる?」
ってなったんです。

フジファブリックのDay Dripper
サビ部分似てませんか?

僕はなんで大事なところ間違えて
膨大な問題ばかりを抱えていつも
カッコつけられないままなんです

ないものねだり サビ歌詞より

コーヒーにミルクが混ざる時みたいに
模様が僕の頭を駈け巡って
煩悩が僕を今日も突き動かして

Day Dripper サビ歌詞より

曲全体のテンポとかは違いますけど、
上記の歌詞の部分のメロディだけ
似ているなぁと思いながら聴いていました。

私だけだったらすいません😥
是非、聴き比べてみてはどうでしょうか?



いかがだったでしょうか✨
ないものねだり
紹介させていただきました。

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨


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