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徒然モノクローム/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。


第58弾は

徒然モノクローム

2012年5月16日に発売されたシングル。
流線形と共に両A面シングルとして発売。
3人体制になってから初のシングルで、
Sugar!!から約3年経過をしてからの
シングルになります。

山内総一郎さんが作曲、
加藤慎一さんが作詞の曲。

出だしのギターの
“ジャカジャーン”から始まり、
耳に残るギターリフや
キーボードのポップな音色が
散りばめられたイントロ。

明るい曲調だけど、
歌詞では一筋縄では行かない
もどかしい気持ちと
散りばめられた言葉遊びが
なんとなく青春を描いている曲。

MVでは演奏シーンと
仕掛け絵が散りばめられた
見ごたえのあるものになっています。


曲について

曲が出来た経緯について
過去のインタビューを
下記に紹介させていただきます。

アニメの方から「高校生」「青春」「釣り」 「宇宙人」っていうキーワードと、メインビジュアルの絵を一枚もらって作った曲なんです。 作曲は僕ですけど、作詞に関しては3人で3パターンを書いて、 結果加藤さんの詩が勝ち抜いたっていう。(山内総一郎)

「ま、これでいきましょう」みたいな、流れで(笑)。(加藤慎一)

ダ・ヴィンチ No.218 2012年6月号より


ーーこのシングルが新しいフジファブリックの 第一弾となるわけですが。【インタビュア】

そうですね。これはスタートの歌です。(山内総一郎)

――ちなみにこれ、タイアップがついてますけど、 こういうテレビアニメのオープニングテーマとか CMソングってタイアップ先から具体的なオーダーというか、そういう ーー。【インタビュア】

オーダーっていうのはなかったんですよ。まず アニメの主題歌のお話を頂いて、ツアー終わってから曲を作り始めて。で、何パターンか聴いてもらった中でこの曲がいいって言われて。(山内総一郎)

ーーじゃあ「もっとここをこうして欲しい」みたい なオーダーもなく?【インタビュア】

そうですね。こういう作り方は初めてだったんですけど、けっこう嫌いじゃないですね。むしろ好きっていうか、バンド以外の人と何かやるのが楽しいです。違う業種の人と何かをやるのが。(山内総一郎)

音楽と人 2012年6月号より

ーーこの曲って、サビでいきなり色が変わりますよね。【インタビュア】

そのサビは後からつけましたからね。Aメロ、Bメロの流れでメロディがきれいだと思っていて。もう一つ広げたいという時にできたメロディで。やっぱり、曲の展開が多いほうが青春っぽいじゃないですか(笑)。(山内総一郎)

ーー加藤さんは、歌詞を書くにあたってどういうモ
チーフが出発点になったんでしょう?【インタビュア】

やっぱり、 まずは “青春” というキーワードがあって。内容が見えていないので、そこが出発点でしたね。(加藤慎一)

ーー今回はカップリングも含めて加藤さんの作詞 ですけれども。 アルバム 「STAR」以降、加藤さんが 歌詞を担当することになった感じなんでしょうか?【インタビュア】

いや、一応一人ずつアイディアは出していたんですよ。(加藤慎一)

ーーあ、そうなんですね。 基本的には全員が曲も歌 詞も持ってくるという体制は変わっていない。【インタビュア】

そうですね。 “ 徒然モノクローム”でも、仮歌の時点で、〈徒然しちゃう〉 という言葉があったりしたし。 いろいろ2人からもアイディアをもらって書いていました。(加藤慎一)


ーーサビに「行き詰った所がほら そこが始まりです」という一節がありますよね。 ここは言葉とメロ ディが非常に合っているし、すごく強い一節だと思 うんですけれど。【インタビュア】

その最後の行だけは、先に歌詞があって、そこにメロディを載せたんですよ。 加藤さんに、 電話で「なんか、言葉をまず書いて」って言ったら、 その言葉をすぐ送ってくれて。 そこにメロディをつけたんです。 やっぱり、意志の強い言葉じゃないですか。 だから、 言葉から出てくるメロディでしたね。 AメロとかBメロは楽曲の雰囲気から出てきた言葉だと思うんですけれども。(山内総一郎)

MARQUEE  Vol.90より


ーー僕はタイアップって、 「お題に応える」という 形でクリエイティビティが発揮される機会としてア リだと思っているんですよ。 特に加藤さんは歌詞を書く際にそういう気概もあったりするんじゃないかと思うんですけど。【インタビュア】

確かにあるかもしれないですね。 要望にも応えつつ、でもバンドの作品としてどれだけよくできるかというのもあって。 それが共存できるのが一番いいのでいろいろ考えて(加藤慎一)

ーーたとえば “徒然モノクローム” のサビの部分に 「つり球』 の主要キャラ4人の名前が入っていたり、いろいろ仕込みますよね。【インタビュア】

あれは、 アニメの監督さんから 『全然関係ない感じでいいので』って言われたんですけど。 それじゃなんか寂しいかなって思って。 わからないくらいでいいかなっていう気持ちがあったりしましたね。 遊び心的なところというか。(加藤慎一)

MARQUEE  Vol.95より

── 歌詞を書く時は自分を想定して書きますか? それとも想像の世界で書きますか?【インタビュア】

『徒然モノクローム』はテーマが青春だったので、昔の事を交えながら書きました。(加藤慎一)

今回アニメのタイアップ(*フジテレビ“ノイタミナ”アニメ「つり球」オープニング・テーマ)を頂いたので、アニメが持つ雰囲気や青春感をイメージしながら書きました。(金澤ダイスケ)

Rooftop インタビューより


これはツアー中にアニメの主題歌のオファーをいただいて。 以前経験した『モテキ』の主題歌に起用された時(アルバム『MUSIC』に収録の「夜明けのBE AT」)は、すでに曲が出来てから話をいただいた形なんですけど、 今回はまったくの新曲で、台本やキャラクターなどの資料を見せていただいて。しかもその内容がすごく自分たちとリンクするところがあって、ものすごい共感を覚えたんですね。それでやらせてほしいと思って。それぞれが思うオープニングテーマやサウンド感を出し合って、それがすごく新鮮で楽しかったんですよね。ちなみに、 実はいくつか候補になる曲を書いた中で、この「徒然モノクローム」 は、この曲がいちばん違うだろうなと思いながら提案した曲なんです(笑)。(山内総一郎)

Talking Rock! 2012年12月号より


●「徒然モノクローム」 のイントロのキーボード・フレーズも山内さんが作るのですか?【インタビュア】

そうですね。でも、ダイちゃん (金澤ダイスケ) のエッセンスも絶対に入ってきますけど。 面倒な時は、 テレキャスターのトーンを絞ってファズをかけてシンセっぽい音にして、デモで作ります。 ギターで弾いて置き換えるってパターンはけっこうありますね。(山内総一郎)

●「徒然モノクローム」はさりげなく入ってくるスライドがいい感じですね。【インタビュア】

入ってましたっけ?・・・・・・あっ、入ってる、ライブで全然やらないから忘れてました (笑)。 スライドは、歌の中で場面のつなぎにもなってくれるからよく使いますね。(山内総一郎)

ギターマガジン 2013年4月号より


2012年4月~6月、フジテレビ"ノイタミナ"枠ほかでオンエアされたTVアニメ「つり球」オープニング・テーマとして書き下ろされた、この体制になって初の記念すべきシングル曲。原作のないオリジナル作品だったため、かなり初期段階の企画書とコンテを元に曲のイメージをふくらませていったのですが、そこに描かれていた登場人物のキャラ設定(※初期段階)が偶然とは思えないほどメンバーそれぞれに近いものがあり、他人とは思えない親近感を感じながら曲を形にしていきました。何曲か提出したデモの中で一番変化球の曲が選ばれた、という印象でしたが、「つり球」のちょっと不思議な青春ストーリーとバッチリシンクロする結果となったのでは? サビの歌詞にメインキャラクター4人の名前を潜ませる、というのは加藤さんお得意の言葉遊び。オープニング感をとにかく意識して作った曲なので、アルバムのオープニングとしてもふさわしいのでは、ということで1曲目に抜擢されました。思えば『VOYAGER』制作の第一歩もこの曲から。すべての始まりを象徴する曲です。

フジファブリック アルバム VOYAGERライナーノーツより


Sugar!!のシングルが発売してから
長い年月が経ち、
3人体制がスタートしてからのシングル。
原作のないアニメの
オープニングテーマの話が来て、
アニメの監督と1から曲を作るという
経緯で出来上がった曲。

候補の曲を持ち寄って
1番予想外の曲が選ばれたり、
歌詞も主要キャラの名前が入っていたりと
こだわった曲だということが
よく分かるインタビューですね✨

あと、CD音源では
スライドギターが入っているけど、
ライブでは使用していないという
貴重な話。

CDとライブ音源の違いを
楽しめる曲とも言えますね✨


歌詞について

ここからは個人的な歌詞解釈になります。
上記の歌詞リンクを見ながら、
温かい目で見ていただけると幸いです。


徒然モノクローム 1番の歌詞解釈

歌詞のテーマは青春。

好きな人に心奪われて、
その人のことを考えすぎたり、
会いたいがために偶然を装って
出くわす場所に赴いてみたり。
そこで会えたらラッキー。
会えなかったら残念。
そんなことで舞い上がれる青春。
我に返ると恥ずかしい思い出だったりもする。

“嘘をついたら針千本 
誰が飲むかはじゃんけんぽん”の
面白い言葉遊び。
嘘ついたらバチが当たるけど、
誰が罰を受けるかは
じゃんけんで決めるとか…
とツッコミたくなるような歌詞(笑)

過去となった出来事は
なんとなく白黒の世界の記憶として
思い出す印象。

“昨日の未来”とは“今日”
今日は素晴らしいことが起こると
想像したのだろうか。
想像した時点で
作り話(おとぎ話)だけど。

そんな素晴らしい日が
ずっと続くなら誰と一緒でも
退屈に感じてしまうのかもしれない。
誰でも平等に良い日も悪い日もあるから、
人生は楽しいと歌っているのかなと。


気分転換に誘ってからの、
諦めるのはまだ早いとさとす。
行き詰まったら終わりではなく、
新たな始まりだと背中を押してくれる。
前向きな歌詞に元気もらえますね😆

ちなみにアニメの主要キャラ4人の名前は
このサビに隠れています。
是非探してみてください✨


徒然モノクローム 2番の歌詞解釈

強気なことを言って
余裕を見せていたけど、
急に泣き言を言い出した。
そんな相手の変わりように
こちらも困惑。
相手の気持ちに寄り添うのも
難しいものだ。

考えすぎて答えが出てこない。
何もできない自分に胸を痛める。
どうすればいいのか分からなくて
つい神頼みしてしまったり、
長々と悩んでしまう。

気分転換したくて
どこか行こうとしたけど、
遥か彼方ってどこなんだろう。
月の裏側まで超えたら見えるのかな?
“諦めるのはまだ早い。
行き詰まった所が始まり。”
そう自分に言い聞かせた。


徒然モノクローム ラストサビの歌詞解釈


誰でも平等に良い日も悪い日もあるから、
人生は楽しい。ダメだった日は気分転換!
そうしたら悩みが案外ちっぽけな物に感じて
行き詰まったら終わりではなく、
新たな始まりだと気づくでしょう。

・・・

…みたいな解釈でしょうか😁


アニメタイアップの始まり曲

フジファブリックは
アニメのタイアップを
数曲手掛けていますが、
その中で徒然モノクローム
アニメタイアップの
始まりの曲になっています。

3人体制になっての初シングルでもあり、
当初は新曲を待ちわびた方も
いたことでしょう✨

映画などの主題歌は
志村さんがいたときに手掛けていますが、
アニメは初めてでした。

ベースの加藤さんの作詞のセンスも
光りだした一曲ではないでしょうか✨

今では発売されてからライブで
披露されている定番曲であり、
メンバーの中でも
思い入れがある曲と言えるでしょう。


いかがだったでしょうか✨
徒然モノクローム
紹介させていただきました。

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださって
フジファブリックの良さを
楽しんでいただけたら、
とても嬉しいです✨

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います✨




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