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人生ゲーム


 そいえばさ、なんで二人は仲良くなったの?タイプも違うし、他者からしたら絶対に絡まない系統してるじゃん。

 元々仕事先が同じで、部署は違うんですけど会社の飲み会で知り合って意気投合して仲良くなって。普通に飲むようになったんすよね。

ふーん。。やはり見た目じゃ無いのね。

と曖昧な返事をして少し不満そうに私は返事をし、少し棘のある質問に対して三つ年下の男の子に丁寧な言葉で少し話しかけられる。

 今から地元の友達が突然こっちに来たんだけどさ、今3人で飲んでるじゃん。居たら気まずいよねー。

と、一個年下の男の子が言うもんだから、私は別に構わないよ。と答えたが、三つ年下の方は

 俺明日も仕事だし、とりあえず帰った方がいいですか?先輩の地元の友達だし、居ない方がいいですかね。

と曖昧な感じの答え方したから

 私もこの子の地元の友達と初対面だし、正直居てくれた方が私が助かるんだけどね。

とほんの少し強引な言葉で三つ年下の男の子を強制的居させた。

 一個下の男の子は、わかったと返事だけをして友達を呼びに行き地元の友達と居酒屋で合流しありきたりな自己紹介や他愛のない会話が続いた。

そう、全員私より歳下。こんなに歳下を相手にするのは人生でいつ頃が最後だったけ。高校の時かー、私も地元の子達に会いたいなあー。そう考えていたら。

 合流したし、次なにする?そう一個年下の男の子は言う。

正直、帰りたかった。仕事でずっとお酒を飲んでて疲れも溜まっていて寝ていたかった。だけど、何故かこの子達をもう少し知ろうと思ったのか突然、自分が今まで思わなかったことを口走って喋ってしまった。

 車も停められるし、家で宅飲みする?正直Hくんの地元の友達が全員男の子だったら流石にまずいけど、女の子も来てるし、まぁー良いでしょ。

 まてまて、なに言ってんだ私。大丈夫なのか?まぁーいいやどうでもいい。少しだけ心の中は投げやりな感覚でそう次にやることが決まった。

家に着いて、夜中の3時。クラクラしながらみんなにコップを渡してお酒を作った。空気が不味くなるのがいやだったし静かになるところだったから。

 ゲームする?人生ゲームかトランプかしかないけど。。

 そいうと、ほんの少しぽちゃりで童顔に似合わないゴールドのアクセサリーを沢山身につけていて鼻のピアスが印象的だったKくんが反応した。

 え!!!おれ、人生ゲームした事ないです!!やりましょ。あれやりたいです!!

 ドキッとした。恋愛とかそいう感情とかではなくて、純粋で真っ直ぐすぎてこんな人いるの。。。って心の中で感じた

ことが進んで、

Sちゃんが銀行役、Kくん、Hくん、Hくんの後輩、Uくん。と私を合わせて6人で人生ゲームというものを開始した。

 人生ゲームというのは、相手の本性が出たり性格が出たりするゲームだから、私はものすごく好きだし。みんなの事を知れるから接しやすいというのもある。だけど大抵の今まで一緒に人生ゲームを遊んだ子達は、ゲームだからといって気を抜いたり、半分面白がりながらやる事のが多かった。

 だけど、今回のは違った。心の底から本当に沢山笑った。久々にこんなに楽しく人生ゲームをしたのはもう覚えてないけど。本当に。楽しかった。

 感じた、この子達はものすごく良い子で純粋で私の周りや私が今まで出会ったことの無い性格をしていた。自分の周りが汚れていたとかそいうことでは無いけど、初めての感覚で、逆に私が戸惑ってしまってどんなふうに接したらいいか分からなくなった。年下は正直好まない。ノリはうるさいし。とりあえず、その場を盛り上げとけばとか会話には着いていけない事の方がおおい。でも、この子達と出会えて、なぜか安心した自分が居て、何故三つ下の男の子と一個下の男の子で全く系統の違う人が絡んでるんだろうという疑問が無くなった。

みんな、すごく純粋で言葉と文字に表せられないくらい綺麗で美しくて綺麗な花が咲いていた。。

 そのままの綺麗なまま居てほしい。

そう心の中と思考が、フル回転して文字と言葉が止まらないぐらい書き留めようと思った。

 類は友を呼ぶというのはそいう事なんだろう。私は自分の汚れさを改めて感じてここは、私のいるべき場所では無い。そう考えた。


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