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「書く」とは、自分らしさを見つけるプロセス

7月に開始したNサロンの講座が、先月末で終了した。

終わってみて一番感じたのは、たった3ヶ月で人はここまで成長できるのか、という純粋な驚きだった。
継続の価値はこちらのnoteにも書いたのだけど、この講座は継続に加えてフィードバックもあったからか、その成長度合いには目を見張るものがあった。

毎日なにかしらアウトプットし、そこに対するフィードバックを受け、修正すべき点は素直に修正していく。
その愚直な繰り返しは、人を着実にレベルアップさせるということを、私自身改めて教えられた体験だった。

受講者の半分近くがやっとアカウントを作ってこれから1記事目を書いてみたいと思っています!というビギナーだったにも関わらず、編集部のおすすめに載ったり100件ちかいいいねを集めたり、定量的な結果まで出たのは私が一番驚いてしまった(一応断っておくと、私はnoteのプロデューサーではありますが、note編集部には関与していないので講座に参加している人だからといって公式への推薦は一切していません)。

そして何より、最後のフィードバック会で、みんなが『noteの楽しさを感じた3ヶ月でした!』と言ってくれたのが嬉しかった。

数や結果だけを追い求めるのではなく、その前提として 『これをやることが楽しい』と感じられること。
それこそが回り回って結果にもつながる正しい努力のあり方だと私は思っている。

だからこそ、今回の講座の中でフィードバックをする上で、もっとも気をつけていたのは自分のやり方を押し付けないこと、『その人らしい表現は何か』を考え抜くことだった。

世の中には、バズらせるテクニックやフォロワーを増やすためのノウハウがたくさん溢れている。
しかし、似たようなフォーマットで作られたものは他と差別化ができず、結局誰にも届かないコンテンツが量産されることになってしまう。
逆にコンテンツやその人のキャラクターによってはセオリーの真逆をいった方がいいこともある。
大切なのはまず自分の核を作り上げることであり、ノウハウはそれを補完する添え物でしかない。

講座で話したことをまとめたマガジン内の記事も、すべてその前提に立って書いている。

だからフィードバックの際も、『こうすべき』と正解を押し付けるのではなく『こういうやり方もありかも』『こう受け取られる可能性もあるかも』など、視野を広げて選択肢を増やすための提案を意識してきた。

また本人が気づいていなさそうなその人の魅力や『こんなテーマでも書いてみては?』という提案など、自分だけの強みを見つけてもらうことに心血を注いだ3ヶ月だった。

そうやって数ヶ月の間ほぼ毎日やりとりを続けた結果、それぞれに自分のリズムを体得し、終盤の2週間はほとんど指摘することがない状態になっていた。

さらに10月に入ったあたりから『たくさんシェアしてもらえました!』『おすすめに取り上げられました!』という嬉しい報告も相次いで起きるようになった。

もちろんきっかけとしては私がTwitterでシェアをしたり、お店マガジンに取り上げたりしたから、ということもあるかもしれない。しかしどんなにがんばってシェアしても読まれないものはとことん読まれないし、届いた先でいいねが増えたりさらなるシェアが起きるのは、そのコンテンツ自体の魅力に他ならない(ちなみに講座参加者だからと贔屓目でシェアしたりマガジン格納したことは一度もない)。

いい報告をもらったnoteは、どれもその人らしさが表れたその人にしか書けないものばかりだった。

読まれるために書くのではなく、まず自分が伝えたいこと、書きたいことを書く。
その上で、届けたい相手や内容にあわせて読みやすさを整えていく。
この順番が大事なのだと、改めて感じさせられた。

***

この3ヶ月を振り返ってみて、私が講座でやってきたことはnoteを通して自分らしさを発見してもらう旅のサポートだったのかもしれない、と思った。

講座の最後に冗談半分で『noteは人生です』と話したのだけど、半分は本気でそう思っている。

自分の思考や行動の記録を残し、それによって人とつながっていくこと。

まさに、人生そのものではないだろうか。

いくら稼いだかとかどれだけの広さの家に住んでいるかという数字自体が人生の幸福度を押し上げるわけではないように、いいねの数やフォロワー数が増えればクリエイターとして幸福になれるわけではない。

それよりも、自分について発信することを楽しみ、さらに価値観や興味関心が近い人とつながり、豊かなコミュニケーションを重ねていくことこそが、本質的な幸福に寄与するのだと私は思っている。

その思いは、ちょうど1年前にnoteでよかったことを書いたときから変わっていない。

今回の講座が参加してくれた人たちにとって自分らしい発信の足がかりになり、豊かなnote生活の一助になっていきますように。

これからも、たのしいnoteライフを!

***

ということで、せっかくなので卒業制作として参加者のみんなが最後に提出してくれたnoteを貼っておきます。

▼ごっちゃんさん

ごっちゃんさんは一番最初は800文字から、という目標設定で始めたにも関わらず、引用や埋め込みなどにもあっというまに慣れ、めきめき成長。個人的にも一番驚いたnoteでした。
実直で穏やかな人となりが前面に出ている柔らかなまなざしの文章は、これからたくさんの人に読まれていくだろうなと思います。
イベントレポートにも期待!

▼うららさん

もともとご自身の個人メディアを運営していたこともあり、開始当初はnoteとの住み分けやブランディングに悩んでいたうららさん。
自分のテーマである星空ネタに限らず、カメラや子育てなどテーマの幅を広げたことでより自由にnoteを楽しんでいるのが文面からも伝わってきてとても嬉しく思っています。
書きつづけたことで新たなキャリアの夢にも気づけたということで、書くことは自分と向き合い続けることなのだなと改めて思いました。
写真がとても綺麗なのでみんフォトでも活躍していただきたい所存!

▼菅原さん

菅原さんは、開始当初から更新曜日とテーマをかっちり決められていたので実はちょっと心配していました。笑
でも誰よりも研究熱心でフィードバックも素直に受け取って試したりと試行錯誤した結果、自分のスタイルを見つけられたようで私もとても嬉しくなりました!
そして今の長文スタイルになってからはマーケティングマガジンに取り上げられたりTwitterでシェアされたり、結果もついてきているのが素晴らしい〜!リサーチの分野で積極的に発信されている方は少ない印象なので、これからの活動も期待しています!

▼イワサキさん

はじめは文章を書くこと自体に慣れていないとおっしゃっていたイワサキさんですが、構成の基本的な考え方を少しアドバイスしただけでめきめき文章力を上げ、コンスタントに50以上のいいねがつくようになったのはさすがの一言!
イワサキさんにしかないオリジナルの視点や経験、考え方がたくさんあるからこそ、それをそのまま書いた上でちょっとだけ読みやすさを意識するとこんなにも届く範囲が変わるのだな、と私も勉強になりました。
noteは小商い系の人も多い場所なので、小商いリーダーとしてこれからもたくさんのまなびの投稿を期待しています!

▼木村さん

教育者という立場と優しい人柄から『これを書いて傷つく人がいないだろうか』と慎重になってしまうがあまり、よく産みの苦しみを感じられていた木村さんですが毎回提出されるnoteはどれもクオリティの高いものばかり。
『他者を否定せずに自分の意見を主張する』ための方法について大枠の考え方から超細かいテクニックまで笑、私の知見をすべてお伝えしたので、これから少しずつ発信の本数が増えていくといいなと思っています!

▼小貫さん

講座開始当初から毎日noteは継続していた小貫さん。途中、アクシデントで毎日記録は途絶えてしまったものの、それをきっかけに毎日更新にこだわらず質を上げていく方向に切り替えられてから、noteの内容がさらにグッとよくなったように感じます。
さらにマガジンの活用や対談書き起こし、質問回答、イベント告知など新しい書き方に次々チャレンジし、noteを書くことが楽しい!と話してくれたのがとても印象的でした。
これからも『自分に優しく過ごす』ための発信を楽しみにしています!

▼そのさん

『毎日書く』を目標に、無理せず書き続けるためのルールを自分で決めて書き続けてきたそのさん。
はじめは書き続けることを最優先にして、カバー写真もあえてなし、見出しや太字などのテキスト編集もなしで思考のメモのようなかたちで書かれていましたが、『余裕があればこういうことをやってみてもいいかも』と小出しにしていったアドバイスを素直に取り入れ、みるみる素敵なnoteになっていきました。
もともと構成力や文章力がある方なので、ぱっと見の印象だけ整えたらあとは口出しすることがなくなってしまって、後半はずっと『素晴らしい!』と言い続けただけだった気もします…笑
これからも朝のお散歩とRadiotalk、noteの習慣を楽しみながら続けてください!

▼和子さん

フリーランスとして独立されてからnoteをビジネス用に位置付け、あっというまに100以上のいいねを集めるようになった和子さん。
経験に裏付けされた知識がもともと潤沢にあったからこそ、それを論理立てて言葉にする方法を体得するだけでこんなにもアウトプットが変わるのか!と衝撃を受けました。
和子さんの組織論はとてもわかりやすく且つ実践的なので、これからnoteの発信を通してファンやクライアントがどんどん増えていくんじゃないかなあ、と思っています!

▼長谷川さん

『これを機にnoteをはじめます!』とイチから開始された長谷川さん。もともとライターさんだけあって文章力ははじめからずば抜けていたのですが、noteのちょっとしたコツや楽しみ方をフィードバックしたことでどんどん執筆本数も増え、マガジンも活用し、一気にベテランの雰囲気に。笑
講座期間中にオリジナル一筆箋の販売もはじまり、『そこで得た学びをnoteに残しておいた方がいいですよ!』とお伝えしたところ早速シリーズで書いてくださり、たくさんいいねがついたのも理想的な流れでした。
本職のフィギュアや日々のごはん、文房具、子育てなど興味の幅が広い長谷川さんには、これからものびのび楽しみながらnoteを書いていっていただきたいなと思っています。

▼牛嶋さん

フィードバック最終回で、みんなから写真をべた褒めされていた牛嶋さん。笑
はじめは方向性が定まらず書くことに苦しんでいた印象でしたが、授乳室シリーズや『私のおやつ紀行』をはじめてからは、牛嶋さんの写真のセンスや詩的な文体が生かされたnoteが増えて、そのうちWebメディアの連載コラムなんかでお声がかかえるのでは…!と勝手に期待しています。
IDOBATAや理想の授乳室プロジェクトなど、『書く』をきっかけに新たなつながりや活動に広がりが生まれるといいなと思っています!

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他にもたくさんの方に参加していただいたのだけど、今回の卒業制作発表は一旦これでおわり。

このnoteを読んでくださったみなさんも、ぜひ素敵なnoteライフを楽しんでください!

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