久住四季@小説家
小説家・久住四季の推理小説(ミステリ)の書き方を、プロット編、登場人物編などの各パートに分けて紹介、解説しています。「小説ってどうやって書けばいいの?」という方はぜひ参考にしてみてください。
はじめまして、久住四季(くずみしき)と申します。 『トリックスターズ』(電撃文庫)でデビュー後、主にミステリを書く作家として商業で活動しています。 ・各見出しごとに上が最新で、下に行くほど過去のお仕事になります。 ・小説のリンク先はAmazonの各商品ページです(「Amazon.co.jpアソシエイト」を利用しています)。 ・ISBNなどの書籍情報は、書店での注文時にお役立てください。 【小説】・『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』(メディアワークス文庫)
――拷問は至高の刑罰だ。 (プロローグより) こんにちは、久住四季です。 新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』(メディアワークス文庫)が12/22より全国で順次発売となります。 『奥多摩町皮剥ぎ殺人事件』から半年。 ついに本庁捜査一課に異動となった氷膳莉花(ひぜんりか)は、念願叶って仙波和馬(せんばかずま)警部補が率いる殺人犯捜査第四係仙波班に配属される。だが、功名心にはやる規則破りの刑事という
――人間の顔の皮をうまく剥ぐにはコツがいる。それがわかってきたのは、大体三人目を殺した辺りからだった。 (プロローグより) こんにちは、久住四季(くずみしき)です。 新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 剝皮の獣』(メディアワークス文庫)が6/25より全国で順次発売となりました。 『江東区女性連続臓器欠損殺人事件』から一年。 違法捜査の責任を取って警視庁奥多摩署の地域課へ異動となった氷膳莉花(ひぜんりか)は、念
――阿良谷静(あらや・しずか)。 この名前を知らない人間は警察にはいないだろう。それぐらいの有名人だ。 ただし、いい意味ではなく悪い意味で、だけれど。 こんにちは、久住四季(くずみしき)です。 新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 怪物のささやき』(メディアワークス文庫)が10/24より全国で順次発売となりました。 東京都江東区を中心に、二十代から三十代の女性を標的にした連続殺人事件が発生する。遺体は胃や小腸、大腸、肝臓や腎臓、子宮といった臓器を抜き取られた異
というわけで、『推理小説の作り方(ちょっとだけ)わかります』というタイトルで続けてきたエントリーも、これで一段落となります。長々とお付き合いいただいて、本当にありがとうございました。 以下、3点ほど補足を挙げます。 目次 1. 自分なりのやり方を見つける 2. 出発点は何でもOK 3. セオリーを破るその日まで 1. 自分なりのやり方を見つける 繰り返しになりますが、そもそも書きたい小説が違えば、その書き方も違ってきます。なので、僕が紹介したやり方が万人向けのベスト
こんにちは、久住四季(くずみしき)です。 今回は、これまでに僕が読んで参考にしたことのある、ミステリの書き方に関するハウツー本を紹介します。 これまでの記事で紹介してきたやり方のいくつかは、以下の本から学んだものです。 なお、以下の文章では敬称略とさせていだきます。なにとぞご了承ください。 目次 1. 『ミステリーの書き方』(幻冬舎文庫) 2. 『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』(フィルムアート社) 3. 『新人賞の獲り方おしえます』 (徳
こんにちは、久住四季です。 今回は文章についての話をします。これまでの記事がまだの方や、おさらいしたい方はこちらからどうぞ。 なお、以下の文章では敬称略とさせていだきます。なにとぞご了承ください。 目次 1. まずタイトルを決める 2. スタンダードな日本語で過不足なく 3. 「演出」に気を遣う 4. しっかり推敲する 5. 焦らず、恐れず 1. まずタイトルを決める さて、登場人物を含めたプロットも用意できて、いよいよ実際に小説を執筆していく段となりました。
こんにちは、久住四季です。 今回は小説の登場人物の作り方を紹介します。これまでの記事がまだの方や、おさらいしたい方はこちらからどうぞ。 なお、以下の文章では敬称略とさせていだきます。なにとぞご了承ください。 目次 1. 「AだけどB」というギャップ 2. 無くて七癖 3. 名は体を表す 4. 「キャラかぶり」をさせない 5. 登場人物に興味を持つ 6. 最後に「行動」で語らせる 1. 「AだけどB」というギャップ さて。 前回のプロット編で、
こんにちは、久住四季です。 今回は小説のプロットの作り方を紹介します。前回の記事がまだの方はこちらからどうぞ。 なお、以下の文章では敬称略とさせていだきます。なにとぞご了承ください。 目次 1. 基本は起承転結 2. 「つかみ」を用意する 3. 謎は「フェア」に解決する 4. 具体的なページ割り 5. イメージは「自由な山登り」 1. 基本は起承転結 プロットとはご存知の通り、物語の展開における重要な出来事をまとめたもので、ストーリーの設計図と言われ
はじめまして、久住四季(くずみしき)です。 『トリックスターズ』(電撃文庫)でデビュー後、主にミステリを書く作家として商業で活動しています。 今回は、僕が普段どんなふうに小説を書いているのか、その具体的なやり方を紹介したいと思います。 が、その前に。そもそも僕がどうしてこんなことを書き始めたのかというと。 おかげさまで僕は先日、『推理作家(僕)が探偵と暮らすわけ』(メディアワークス文庫)という新刊を上梓しました。探偵と推理作家がひょんなことから同居を始め、謎と冒