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新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 剥皮の獣』が発売されました

 ――人間の顔の皮をうまく剥ぐにはコツがいる。それがわかってきたのは、大体三人目を殺した辺りからだった。
                         (プロローグより)


 こんにちは、久住四季(くずみしき)です。

 新刊『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 剝皮の獣』(メディアワークス文庫)が6/25より全国で順次発売となりました。

氷膳莉花2


 『江東区女性連続臓器欠損殺人事件』から一年。

 違法捜査の責任を取って警視庁奥多摩署の地域課へ異動となった氷膳莉花(ひぜんりか)は、念願の刑事への復帰を果たす。が、規則破りの彼女に同僚たちは冷たく、刑事課での莉花は村八分の立場に置かれていた。

 時同じくして、池袋で強盗殺人が発生。莉花は強殺犯が奥多摩署管内に逃げ込んだ端緒をつかみ、刑事課の面々に煙たがれつつも捜査を行う。しかし山の廃屋に潜伏していた強殺犯は、何者かによって殺害され、しかも首から上の皮膚を剥がされ、持ち去られていた。

 奥多摩署には特捜本部が設置され、本庁捜査一課が臨場するも、捜査は難航。そんな中、莉花は成果を挙げるため、そして己の刑事としての信念を貫くため、賭けに出る。それは収監中の未決死刑囚である犯罪心理学者の阿良谷静(あらやしずか)と再び取引することだった……。


 「大人気シリーズ、待望の第2巻!」と公式アナウンスにある通り、『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 怪物のささやき』の続編になります。1巻が大変ご好評いただけたおかげで続刊となりました(1巻の紹介記事はこちら)。


 阿良谷や仙波、さらに新たなキャストを加え、「雪女」こと新米刑事の氷膳莉花が猟奇殺人事件の解決に走るミステリであり、組織内の逆境で足掻く警察小説です。

 犯人は、なぜ逃走中の強殺犯を狙ったのか? 首から上の皮膚を剥ぎ取った理由と、その正体は? 再び違法捜査に手を染める莉花の顛末は?

 試し読みはこちらから。

 下記のISBN番号などは書店さんでのご注文時にお役立てください。

氷膳莉花2・書籍情報


 ちなみに表紙カバーをご覧いただくとわかる通り、サブタイトル「剝皮(はくひ)の獣」には「剥」ではなく「剝」という、ちょっと難しい漢字が使われています。これは別に気取ったわけじゃなく、こっちが正式な漢字だから(僕も指摘されて初めて知ったんですが)です。

 ただ正式な漢字のはずなのになぜか環境依存文字なので、ツイッター等で告知する際には簡単な「剥」という漢字を使っていこうと思います。いやほんと、なんでなんだ……。

 どうぞよろしくお願いいたします。


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