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FAUX OR REAL?リアルかフェイクか。

ものづくりをしている中で必ずぶち当たる壁。
本革、毛皮を使用するかどうか…
ペットグッズクリエイターに転身する前、ファッション/アパレル業界でデザイナーをしていた時から常に悩んでいたことでもありました。その事についての話です。


本革、リアル毛皮についてのアンケート結果

以前Instagramで【本革と毛皮に抵抗があるか】というアンケートをしてみました。ご回答くださった方々、その節はありがとうございました!

集計結果は、こんな感じでした。

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皆さんは実際どう思っているんだろう?と気になっていたので
数字で見えて、なるほどこんな感じか!と参考になりました。

QURIOUSERの商品の材料は、布とポリエステルテープです。
首輪の仕様的にはレザーを使用した方がすっきりと綺麗にできるのですが、
私自身が革を使用することに抵抗があったのと、今までの経歴で布を扱う仕事をしていたので、そちらの方が馴染みがあった為、今のような作風になりました。

また、下記に続く話は個人的な体験に基づく考えの記録であり、
違う意見の方を否定したり主張を押し付けるつもりは全くございません。


イギリスでの生活で感じた、動物愛護への姿勢

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私は2005年~2012年までの間イギリスに住んでいたのですが、
あちらでは当時から既に、ショッピングモールなどでリアルファーアイテムを売っているところは殆どありませんでした。
(私が出入りしていた範囲になりますが。。それでも少なくとも日本よりは明らかに、目にする機会は少なかったです)

手触りがかなり良いものでも、FAUX FUR(フェイクファー)の表示がついていてバリエーションも豊富でした。

周りにも、それぞれの考えを持った友人たちがいました。

食事に関しては
完全なビーガンで、肉、魚、乳製品、卵など動物性のものは一切取らない人。
基本はベジタリアンだけど、卵と乳製品はOKな人。
お肉や卵は食べるけど、フリーレンジ(檻飼育ではなく、自由な環境で飼育された鶏等)の物しか絶対に買わない人。(パッケージにフリーレンジ表記があり、少し価格は上がります。)

ファッションに関しても、
少なくとも私達大学生(当時)や一般社会人の中で、身に着けているものを「それってリアル?」と聞かれたら、「リアルファーだよ」と堂々と答えるのは気まずい空気感でした。(ファーよりレザーには寛容だった気もしますが)

私自身はベジタリアン、ヴィーガン、ぺスカタリアンではありませんが、
そういう環境に少なからず影響を受けたのは事実です。

なので、日本に帰ってきて、数百円の小物雑貨でもリアルファーが使われている市場にとても驚きました。

ただ、気にしだすとキリがない部分もあり、
何か一つをやめたとしても、偽善ではないのか?と悩む部分もありました。

シルクだって、蚕の命からできているもの。
象牙、水牛のボタン、革の靴やカバン、ランドセルも。
レザーは食肉の副産物というけれど、おそらく全てのものがそうでは無いし、輸入品などは出所を確認するのは難しいかもしれない。
でもフェイクのファーやレザーを作るとしても、化学薬品や水はたくさん使われる…

…等と常々悩みます。

これが絶対に正しい!という答えを決めるのは難しいかもしれません。

でも、意識して考えること

【選択肢がある】ということを知ること

自分の考えを持って選択することが大事なのかな、と思っています。

今後のQURIOUSERの素材選定は…

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今はQURIOUSERにレザー商品はありませんが、
今後作るとしても、何故リアルレザーである必要があるのか、
その素材を選ぶ意味は?
単なるファッション性だけではなく、そういう部分も自分的に気持ちの落とし所を見つけてから取り組みたいと思っています。

今は植物性レザーの開発もされているので、そちらも調査中です!

…という、まとまりが無い終わり方で申し訳ないですが
QURIOUSERは、こんなことを考えている人が作っているブランドです。


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