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紹介2回目。NHK 武のKAMIWAZA「明鏡止水」はオモロイ以外に有意義だ。

2回目の紹介となる。
武のKAMIWAZA「明鏡止水」
岡田准一とケンドーコバヤシがMCを務めるNHKの武道番組だ。
特徴は、色んな一流の武道の第一人者をテーマに準じて、普段なら集うこと無き各武道の代表者がNHKの下に岡田氏と共に語らうのだが、普段なら各武道では秘伝のはずの技が他の武道者の前、TVの前で秘技の特徴ややり方などを赤裸々に語り合う前代未聞の番組なのだ。


これは、革命でさえある。

この画期性を認識してこの番組を見なければこの番組の価値はない。以前は専門書にさえ載せることを秘匿にしていたくらいの秘伝中の秘伝の技のはず。
それがTV前で。
それが他武道家前で。
時代は変わった。

更に言えば、基本武道を中心としているが、スポーツ選手に敷居は広く、前回はラグビー、今回も陸上と武道だけに止まらない。
そして、今回満を持してシーズン2として再開した。
人気が出たからと言って無駄に延長延長としたやり方は、番組が薄味になるだけで一旦止めて機会を見て再開するのが良し。

本来各武道の秘技を伝えるのは段階を経て修行した者のみへの口述が一般的だろうが、昨今の後継者不足、各派の会員不足、社会全体の少子化、などなどがあって、枝分かれしていった各同派が再編成の時期を迎えつつあるのも実際の話なのだろう。
絶滅するか。
合併するか。

ただ実際の悲しい側面は一旦置いといて、TVの前で各派の師範が見せる演武に他派が感心する姿や、頷く姿はまだまだ学ぶ余地や伸びしろがある可能性を見ているようで日本の武道も悲観的な側面だけではないと思えるところもある。ここから交流が始まり新しい新派が生まれるのも時代の流れでいいのではないだろうか。

実際、日本の柔道が、柔術になり、海外に渡りJUJISHUとなり、再び日本に今帰って来ている。

古武道が日本古来の刀槍を前提に発展した武道であっても現実的には今現在の生活に接した武道として生き抜いていくには今の柔術の様な発展形も考えていかなければならないだろう。その点、このような他派との交流は望ましいのではないのではないのだろうか。

また、武道が伝えているメンタルの面も変えていくべき点、変えてはいけない点を踏まえ、他の「スポーツ」と一線を画すものである故、これこそ各派一致団結して共有し、今後に継承すべき文化であろう。

今回はやけに熱い。w



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