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映画「福田村事件」はランキング外でも関係なしに観るべき映画の一つ

と、タイトルで書いたけど、ほとんどミニシアターでしかやってないのよね。

第七劇場はチョイスが良い

内容が深刻過ぎそうなので観るかどうか悩んでいたけど、ツイッターでの評判があまりに良かったのと、上演期間が結構長めなので、実際に観る人が多いのかなと思い行くことにした。実際、思った以上にお客さんが入っていて評判の確かさに驚いた。

人の好みの問題もあろうが映画には人生の中で少なくとも一回は観ておいた方がいい映画というものがあると思う。それがこの映画だ。
それは、単に映画が良かったからというだけでなく、歴史的背景を知るという意味もあるし、人間の集団行動心理を知るということもあるし、日本人を知る、差別を考える、引いては自分を考えるという意味でも観る価値があると思う。

あの時代、あの場所、あの村、あの流れ、あの時、自分の立場がどこにあるかでどんな行動をとれるか考えてみよう。実際取れるだろうか。
こんな平和な世の中でこそ考える理性で言う行動理論なんて、あの場所で自分がその通りにできるのだろうか。自分自身を信じられるだろうか。

この映画は、実際にあった話を基に作られた映画だ。事実を基にしている。ただし、映画自体の膨らみをもたらしている脚本の想像力による部分がよりリアリティを感じさせるようになっている。もし、史実だけを忠実に再現するだけの映画であれば、これほど面白い映画にはなっていないだろう。

ここに一言いいたい。
「実際にあった事件を基に作られた映画である。」ということを強調すべきではなかったのか、と。別にそのことによって事実が曲がるわけでも、事件自体が疑われるわけでもない。海外の映画ならよく字幕で強調されていて観ていても分かりやすい。一方、この映画に関してはどこまでが実際あったことで、どこまでが想像されたことか逆に疑ってしまう。登場人物さえも。
映画を観た段階で分かるようにしなければ不親切であろう。

柄本明の家族は面白く描かれていた。
映画を陰ながらオモシロくした一因とボクは思っている。もっと知りたいとさえ思う。

下半身の緩い男前の先頭、オジサンになって再び集まった同級生、豆腐に入れる指輪、朝鮮での先生の出来事、お嬢様との出会い、馬の家族の出来事、監督の妄想、想像力が迸り、集結し、事件へと繋がっていく。
素晴らしい監督さんだと思う。
次作も是非期待したい。


ミニシアターはコーナーを作るから、好き。

でも、この監督作品はきっとミニシアターでしか出会えないのかな。。。w
いや、それもいいが、いつかは。。。


他のミニシアターの紹介、いいね!

さて、話題は変わるが、
かつて、ミニシアターは、他のミニシアターも宣伝すべきだ、と書いたことがあるが、しっかり行っていた。
ミニシアターさん側もボクが考える程度のことは既に実行済み、ってことだ。失礼!
そういえば、出町座でも見たきがす。w

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