【読書】すばらしい体験

村田沙耶香の小説を読んだ。

『消滅世界』(河出文庫、2018)

すばらしい体験をした。

一人称視点の、ただただ感覚による感想を残しておく。


読んでる最中はその加速するヤバさに不思議と振り落とされない。

これは電車の中で電車の外の景色がすごい勢いで飛んで行くのを見ながら、電車の進む速さを体感してない感覚と似ている。

ヤバさを実感するのは読み終わった後。

電車が止まった瞬間身体ごと投げ出されて、地面に叩きつけられる衝撃が全身に伝わる。 

打った頭で現実世界が前よりくっきり浮かんで見える。


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