昭和の名曲に出てくる口説き文句たち
これまでの人生、グッとくるフレーズで口説かれたことはありますか。
風が涼しい夕方に、広い水面に映った景色を見ながらとか…
ふと会話が途切れたタイミングで、視線が合った瞬間とか…
そんなんフィクションやろ!と言われればそれまでですが、たとえフィクションであっても、心の奥底を写し取ったような強い言葉には胸が打たれます。
ということで今回は、今なお色褪せない昭和の名曲をいくつかリピートしてみた結果、個人的にグッときた口説き文句を紹介します。
キラーフレーズがゴロゴロ転がっていましたので、これから誰かを口説くかもしれない方は是非参考にしてください。
①『ダーリング』(作詞:阿久悠 / 作曲:大野克夫 / 歌:沢田研二)
個人的にイチオシなのがこれ。
このワンフレーズに、男の自尊心と独占欲がダダ漏れているのがたまらなく良いです。
「すべてがわかったと言ってくれ」…つまり、他のやつからお前がこれ以上教わることは何もない、ということですよね。
俺との恋でお前のすべてを完結させてくれ。
俺以外の誰の色にも染まらないと言ってくれ。
そしてそれを周りに公言してしまってくれ。
そうすればもう安心だから。
自分だけがこれからもずっと好きな人のすべてでありたいという欲望が、ビシビシ伝わってきます。
しっとりとした目つきで歌い上げるジュリー。
眉毛を上げる仕草も艶っぽいとか何事。
②『KISS ME』(作詞:松井五郎 / 作曲・歌:氷室京介)
こちらは、大人な雰囲気になった時にぜひ吐きたいフレーズです。
なんといっても、「それでもかまわない」という言葉の熱がすごい。
今ある大事なものを捨ててでも手に入れたいほどに、あなたへの想いは強いんだという告白ですからね。
生半可な覚悟ではない。そこには熱き血潮が見えます。
そういえば、映画『羅生門』で、こんなセリフがありました。
「覚えておくがいい、女は何もかも忘れて気違いみたいになれる男のものなんだ。」
今は男だ女だと説くのが色々と難しい世の中ではありますが、私はこの言葉は一理あると思っています。
自分のために狂ってくれる人。
大事なものを失おうが、「それでも構わない」と言ってくれる人。
そんな人には、男女関係なくついて行きたくなるんじゃないでしょうか。
無償の愛なんてものはなくとも、他のすべてを犠牲にできる恋心というのはあるかもしれませんね。ロマンです。
蛇足ですが、「かまわない」という言葉は、その人の覚悟と願いの強さを表すのにぴったりな表現なので、しばしば漫画などでも見られます。
せっかくなので例をいくつかあげておきましょう。
ロビンにしろラオウにしろ、今の自分が求めているものが何かを正しく知っている人間の面構えは凛々しいものですね。
③『かもめが翔んだ日』(作詞:伊藤アキラ / 作曲・歌:渡辺真知子)
ストレートすぎない言い回しにセンスを感じるフレーズです。
香りの印象は強く残るといいますが、それが「苦しさ」に繋がるというところがミソですね。
「あなたに報われない恋をしている」という事実が、痛々しくにじみ出ています。
もし私も今後海の男に恋したなら、桟橋でこんな会話をしたいですね。
「海の香りがする…私この香りをかぐと、いつも苦しくなるわ」
「どうして」
「だって、あなたの香りだから」
これで落ちないやつはいないはず!(?)
歌うますぎ。
歌詞とメロディーが歌の重大要素ですが、昭和の名曲には、口説き文句としてのレベルが高いフレーズがワラワラと出てくることが判りました。
グッとくるセリフ大好き人間なので、また色々と紹介していければと思います。
最後までお目通しいただきありがとうございました。
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