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脳はトランスレーター

英語を話す場合、知識として持っている英語を話すケースと英単語を組み合わせて話すケースがある。前者の場合、思い出すだけでいいので脳の負担はほぼゼロ、後者の場合は言葉をピックアップし、それらを順序正しく並べなければならないので脳を使う。ほとんどの英会話学習者は前者のパターン。それなりの文量を脳内のストーリッジに保管し定期的に使わなければ忘れる。

私たちが目でキャッチするビジュアル情報と耳でキャッチするサウンド情報は私たちの脳内でプロセスされ、それらを話す場合は言葉に置き換えて口から出す。目や耳からはインプットで口からはアウトプット。その中間に脳はあり、「描写」や「説明」のための情報処理をする。

ただ英語を処理するだけではなく日本語でも、子供や外国人などから「この日本語はどういう意味?」と聞かれれば、日本語から日本語へとリフレーズする。日本語熟語であれば国語辞典に書いてあるように、諺であればその意味を分かりやすい日本語に置き換える。脳内のトランスレーターが正しく機能すれば正しい言葉が、正しく機能しなければ誤った言葉が口から出る、或いは何も出ない。

あなたが作成した英文をグーグルなどの翻訳機で日本文にする。納得できる和訳であれば、あなたの英語力は素晴らしい。逆に日本文を英文に訳し、納得できる英訳であれば、あなたの日本語力は素晴らしい。片方の言語が正しければ、結局両言語とも正しくなる。片方は正しいけれど、もう片方は正しくないということはない。正しい母国語を話せる人が他の言語を学習すれば、その言語も正しく身につく。その人は脳内に質の良い翻訳機を持つことになる。


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