『理想の女性と妻』
私は20代後半、最初の転職活動中に結婚した。
席を入れるころにはギリギリ次の会社が決まったので何とか妻の両親からは許しを得ることはできたが、引っ越しもありドタバタしていたので結婚式は挙げていない。女性の敵のような存在・・。
結婚写真だけは撮ったけど・・。
多くの人は理想の相手に自分に近い人を選ぶのではないでしょうか。
私も自身が細身で物静かな性格なので「肥満でないこと」「関西人でないこと」(関西弁が苦手だった)というのが条件だったのですが
彼女は見事に「理想の女性と真逆」でした。
「まん丸でよく笑い、関西弁(神戸弁)でよくしゃべる」女性。
それが第一印象。
結局20年も一緒。いまだに街中でも腕を組みたがる妻。
正直、いまだにプータローの自分のどこに引かれたのか分からないが、結婚してくれた妻。
社交的な妻と、何事にも冷静な夫。
お互いの欠点を補うことができたのが長く続いた要因かもしれない。
数年前、風邪も引かず健康だけが取り柄だった自分が難病を発病。
余命3カ月かもしれない覚悟してくださいと医者に告げられボロボロと泣く妻。
それを「大丈夫だから」と妻をなだめる冷静な(余命宣告されても動じない)夫。
おそらく血のつながりのない
「赤の他人で私のために泣いてくれる女性」は妻くらいだと思った。
また同時にまだ死ねないとも思った。
結局、運よく薬が効いたので生き残ることができた。
妻の理想は、私に看取られながら逝くことと言っていたが
それは叶えられそうにない。
いろいろとお互い不満もあるけど、それも含めて夫婦なのだと思う今日この頃。
彼女に出会えたのは感謝でしかない。
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
「なまけ弁当」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?