コンテンツの作り方のコピー4

制約があるからこそ、生まれる「コンテンツ」がある

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あのレオナルド・ダヴィンチは先延ばし癖が酷く、『モナリザ』を完成させるのに約16年かかったといわれています。

「天才は、最小限しか仕事をしないときにこそ、もっとも多くを成し遂げることがある。そういうときに天才は、発明を考え出し、頭のなかで完璧なアイデアを形づくっているからだ。」(ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代/p163)

ただ、ここで注目したいのはダヴィンチの先延ばし癖のことではありません。

『モナリザ』は「コンテンツ」か、それとも「芸術」かという点です。

おそらく、ほとんどの方が「芸術」だと思うはずです。

では、「コンテンツ」と「芸術」の違いは何でしょうか。それは、制約があるか否かです。もし、あなたが会社で上司に何らかの「コンテンツ」の制作を求められたら、「承知しました。いつになるかわかりませんが、完成次第ご連絡いたします。」などどは言えないと思います。今回紹介する『人がうごくコンテンツのつくり方』(高瀬敦也著)では、「コンテンツ」には3つの制約があると述べています。

①予算
②時間(納期)
③サイズ(大きさ、形、尺など)

そして、著者の高瀬氏は、これらの制約があるからこそ生まれるコンテンツがあると述べます。

たとえば、主婦の方が何か食事を作るとき、冷蔵庫を開けてから考えると言いますよね。「じゃがいもと玉ねぎとにんじんがあった。じゃあカレーにしようかな。」という具合です。たくさん材料があって何でもできるとなったら逆に困りますよね。(人がうごくコンテンツのつくり方/p39-40)

好きなものを好きなだけ時間をかけてつくる。それはダヴィンチのような、ほんの一握りの天才にだけ与えられた芸術作品なのです。

「想起学習」とは?(※初めての方のみ)


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自分を変えたい、キャリアアップしたい。

そのためにひたすらビジネス書や心理学書などを読み漁る方は多いと思います。ただ、一冊読み終わった後すぐにアウトプットできるほど、内容を理解している方は、実際には少ないのではないでしょうか。また、気が散って集中できず、「ながら読み」になってしまい内容がなかなか頭に入ってこない、なんて経験みなさんあると思います。特に、多忙な社会人ほど、本を買ったことで満足し、読んだことで満足し、さらに内容を理解した錯覚に陥っているケースが多いのです。

一方、ビル・ゲイツのように、本を1時間に150ページのスピードで読み、90%理解しているという天才もいます。もちろん、これには生まれ持った遺伝子的な要素が関係していて、ビル・ゲイツは例外中の例外です。しかし、「知識の定着」という観点から見れば、誰にでもそれが可能な学習方法(科学的根拠のある)があります。

それは、想起(recall)再言語化です。

ここでいう想起とは「思い出す努力をする」ことです。いわゆる学生時代に行なっていたテストですね。つまり、本の内容を忘れた頃に思い出す努力をすることによって、長期的な記憶を蓄え、いざ必要になった際にその知識を使用できるようにするという学習法です。
再言語化とは、自分の過去の経験を元に、自分の言葉で言い換えるということです。中田敦彦さんのYouTube大学をご覧になったことがある方は、イメージできると思いますが、歴史や政治、経済など、難しい用語がバンバン登場するジャンルでも、中田さんは自分の言葉に置き換え、わかりやすく、且つ面白くアウトプットしています。例えば、第1章を読んだ後に「ここで言いたかったことって、つまり〜だよね」と自分なりに言い換えてみてください。今まで以上に理解が深まるはずです。このように、想起と再言語を行うことが、長期的な記憶と使える知識への近道なのです。

前置きが長くなりましたが、本サイトでは、
おすすめ本の紹介&「本の問題集を提供します。先述した想起学習をするために、「〜とは?」を繰り返し、本から得た知識を自分のものにする事が目的です。
※想起学習で重要なのは自分の言葉に置き換える事なので、ここでの回答(本書の引用)を一字一句正確に覚える必要はありません。

では、以下のQ&Aを利用して、是非内容の復習に役立ててください。

Q1.身の回りの物をコンテンツ化するために、私たちが理解しなければいけないことは?

A.

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自分たちの住んでる地域や属性が、外から見た時にどのように見えるかを理解する。

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Q2.コンテンツはイメージを____にしてあげることが大事。生活者にとってそれが「____か否か」を直感的に判断できるようにする。

A.

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明確/自分に関わることなのか否か

例えば、『お金のことが分かる番組』より、『年金のことが分かる番組』の方が、よりコンテンツに近づいてる感じがします。(p21)

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Q3.コンテンツづくりに、必ずつきまとう3つの制約とは?

A.

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予算、時間、サイズ

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Q4.3つの制約がなければ、それはただの____。

A.

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芸術

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Q5.コンテンツをつくるとき、まず最初にやらなければならないことは何?

A.

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目的を決める

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Q6.コンテンツづくりに「想い」は必要だが、それは生活者には無関係。では、どうすれば生活者に興味を抱かせることができるか?

A.

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どういう気分で生活しているか、想像しながらつくる。

ex)家族がみんなで居るのか、残業帰りの独身サラリーマンが一人で居るのか、等

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Q7.コンテンツを広げていくためには「____」が必要不可欠

A.

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熱量

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Q8.誰にでも刺さるものではなく、____に刺さるものをつくる

A.

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誰か

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Q9.「コンテンツ化とは狭めるもの」だが、それはなぜか?

A.

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狭めれば狭めるほど、余計な情報や要素がなくなり、欲しいものがダイレクトに届くため。

つまり、嫌な要素が少なく、好きな要素が多い状態です。

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Q10.ニッチコンテンツとマスコンテンツとは?

A.

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huluやNetflixなど、専門性を持ったコンテンツが「ニッチコンテンツ」、テレビなど大衆向けのコンテンツが「マスコンテンツ」。

例えば、イクラが好きな人は海鮮丼よりもイクラ丼を食べた方が満足します。イクラ専門店があればそちらに行ってしまうかもしれません。
でも、イクラがやや苦手ぐらいで、マグロやイカが大好きな人は海鮮丼を食べてくれます。様々な具材を少しずつ盛った海鮮丼ならたくさんの人をターゲットにできるようになります。これがニッチコンテンツとマスコンテンツの構造です。

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Q11.「言葉の____」はコンテンツ化を図る上で有効なテクニック

A.

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置き換え

「なめらかプリン」がただのカスタードクリームだったら・・・。「iPhone」が「電話付きipod」だったら・・・。

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Q12.コンテンツを進化させるとき、気をつけなければいけないことは?

A.

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変わったことを拒否されないよう、変わったことに気づかれないレベルで進化させ、飽きさせない。時代のニーズに対処していく。

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Q13.コンテンツを広げるために最も必要なことは?

A.

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続けること。そして、続けるとは「我慢」をすること。

コンテンツにおいて「続ける」ということは、あくまで「たくさんの人と接触し、リーチとフリークエンシーを高め」、結果として「当たる可能性を増やす」目的で行う工程です。

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Q14.ヒットされているコンテンツは極限まで「____」されているから当たっている。

A.

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引き算

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Q15.世の中の流れは、「____」と「____」によって起きている。

A.

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人の欲/テクノロジーの進歩

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Q16.コンテンツは____することに意味がある

A.

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世に出すこと

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以上です。お疲れ様でした。

ここでの問いは、あくまでも皆さんの手助けをするためのツールです。前述したように、自問し、自分の言葉で再言語化することで、より知識が定着します。

読書は、お金を払って購入し、貴重な時間を費やして得た知識です。読んだことで満足するのでなく、こうして定期的に思い出す努力を行い、いざという時に使える知識へと変えましょう。

では、忘れた頃に、またここに戻って来てくださいね。


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