フォレストアドベンチャーに「ヌーディストプラン」を本気で提案した生徒の話。
こんにちは!SPビーンズです。お願いします!
改めてですが、フォレストアドベンチャーの理念は「EVERYBODY HAPPY 自分を含めた全ての人をハッピーにしよう!」です。
次に、実際に行って経験したことを踏まえてフォレストアドベンチャーの強み・弱みを分析しました。
強みは「山を有効活用している」や「最初は困難だと思えるものでも、段階的にクリアし実践することができる」点。弱みは「一回行くと満足できる」点などです。
そして、私たちが与えられたミッションは「人間の本能を刺激する山丸ごと活用プランを提案せよ!」です。
そこで考えたプランは「ヌーディスト・フォレスト・アドベンチャー」です!
このプランは、自然の中で裸になって、いろいろなアクティビティを通して、自然を肌で感じ、物理的・精神的にありのままになることを目的にしています。
「ありきたり…」から浮かんだ直感
次に、このアイデアができた経緯を説明します。
ミッションを与えられた時に、「人間の本能を刺激する」についてグループでブレストしました。すると、「サバゲー、アスレチック…」などのキーワードが出てきましたがどれもありきたりで、ピンと来ませんでした。そこでメンバーの一人が直感的に「本能を刺激する、やから裸でええやん」って言って、それからヌーディズムを調べていきました。
調べていくうち、ヌーディズムに対する認識が変わりました。この新しい認識がフォレストアドベンチャーには適していると思ったので、皆さんにもこの認識を共有し、見ていただきたいと思います。
でも、ヌーディズムなんていかがわしいと思われているかもしれませんが、みなさんにはここで今までの常識、先入観をリセットして聞いてもらいたいと思います。
リセット!
なぜヌーディズムか
なぜ、私たちがヌーディズムを提案するのかを説明します。そもそも、我々人間は、生物的要素と人間的要素から成り立っています。
例えば、人間が衣服を着るのには「寒さなどから身を守るため」という生物的理由と、「人に見られて恥ずかしいため」という人間的理由があります。
でもみなさん!現代、生物的な「ヒト」と人間的な「人」の大きさは同じでしょうか?
衣服を例にとっても、「身を守る」という生物的な理由よりも、ダサいと思われたらどうしよう、不衛生やと思われたらどうしよう、などといった人間的な理由のほうが重視されています。
しかしながら、ミッションにある「本能」は「ヒト」の中にあります。
つまり、現代では人間的な要素を重視するあまり、生物的な「本能」を忘れがちです。
なので、私たちは、ミッションにある「本能を刺激する」を達成するためには、人間の生物的要素を呼び起こさなければいけないと考えました。
食事でこれを体現すると、狩りなどで「生物的要素」を刺激できますが、現代人は容易に実現できないと思います。一方、ヌーディズムなら、衣服から解放するだけなので、それほど困難ではないのではないかと思います。
そのため、我々はヌーディズムで生物的要素を呼び起こすことが、よい方法だと考えました。
では、実際に企業の人たちが「ヌーディズムを実践してみようか」となって「街中で裸になろか!」となってもダメですよね。
しかし、山を丸ごと持っている「フォレストアドベンチャー」なら、衣服を着ることの人間的理由を気にすることなく、山の中で裸になることができますよね。
ヌーディズム・ビジネスは「山丸ごと」という強みを最大限活かせる「フォレストアドベンチャー」しかできないことなんです!
なので、以上より、私たちはヌーディズムを提案します!
そもそもヌーディズムとは
では次に、ヌーディズムとは何かをざっくりお伝えします。まず歴史についてお伝えします。
産業革命が起こった18世紀後半~20世紀にかけてのヨーロッパでヌーディズムが発達し始めました。現在ではニューヨークなどの欧米の多くの都市でヌーディストたちが活動しています。私たちが目指しているヌーディズムのイメージは、次のようなもの=下図です。
次に理念についてです。ヌーディズムは近代化がもたらした人間疎外へのアンチテーゼと捉え、人間性の回復と自然への回帰、人間と自然の調和という理想を掲げました。
以上より、ヌーディズムのメリットは人間の本能を呼び覚まし、また特別な開放感や幸福感を感じることで、ストレスを解消することができることです。
これまでで、ヌーディズムについて新しい認識ができたのではないかと思います。
ヌーディズムが開拓する新市場
次に、このプランをフォレストアドベンチャーが導入するメリットです。
1つ目は、ヌーディズムを通して、よりお客様にストレスを解消できる場、また心から楽しめる場をご提供できることです。
2つ目は、日本では発展していない市場を開拓することにより、フォレストアドベンチャーがファーストペンギンつまり先駆者になりうるということです。
段階を踏む
では具体的なプランについて説明します。
このプランでは、段階を分けてさまざまなアクティビティを体験してもらいます。ヌーディズムの度合いを5段階に分けることで、人それぞれの挑戦したいニーズに応えることができます。
レベル1は露天風呂です。ここでは大自然の中でお風呂を体験してもらいます。
レベル2はヌーディズム・ウォークです。これは大自然の中を裸で散歩し、自然を身体全体で感じてもらいます。そこまでの木に抱きついて木のパワーをダイレクトにゲットすることもできます。
発表のスライドレベル3はヌーディズムパークです。ここではたくさんのスポーツもできますが、ここでのイチオシのスポットはブランコです。裸でブランコなんて想像するだけでワクワクしますよね?
レベル4はヌーディズム・○○狩りです。ここではリンゴ狩りやナシ狩りなどができ、楽園にいるアダムとイヴの気持ちになることができます。
レベル5はヌーディズム・スカイです。裸で森の上を歩き、今まで感じたことのないような壮大な開放感を味わうことができます。また森の上という普段ではドローンなどでしか見れない景色も見ることができます。
このようなアクティビティの体験後、もう一度露天風呂に入って汗を流したり、一泊してから帰れる宿泊施設も併設します。
ヌーディストは多様性の時代にあう
参考になると思われる海外での先行例をご紹介します。
アイルランドでは、2018年からヌーディストビーチが誕生し、観光客の増加が期待されています。
そして今は、ダイバーシティ・多様性の時代ですよね?時代性にもマッチしているんじゃないでしょうか?
例えば、同性愛は一昔前までは差別の対象でしたが、価値観の多様化がすすみ、今では認められつつありますよね。そんな風に今後もっと多様化が進み、ヌーディズムも認められていくのではないでしょうか?
最後に、このヌーディズムをフォレストアドベンチャーで体験してもらうことで、「ヒト」に戻り、我々が忘れている本能を刺激し、現代人が抱えている「人」が大きくなるがゆえに起こる「閉塞感」「気疲れ」といった悩みを解消し、ストレス軽減や安息感のゲットに貢献できると思います。
そして、フォレストアドベンチャーが多くの人、みなさんをハッピーにすることが実現できるのではないでしょうか。
参考文献はこちらです。ご清聴ありがとうございました。
「ファーストペンギンという感覚を思い出させてくれた」
この提案に、1次審査を担当したフォレストアドベンチャー社員からは
「裸になることのメリットは分かってもらいづらいと思っていたが、歴史から説明してくれて説得力があった」
「ファーストペンギンという感覚を思い出させてくれた」
といったコメントがありました。
二次審査では、
「”裸でいいじゃん!”となってから、調査に入って突破していくところが圧巻だった」
「普通に考えたらないんじゃないかと思うことを、実はありえるんだというところがイノベーション」といったコメントがありました。
そして、SPビーンズの提案は、企業探究部門でグランプリを受賞。チームのメンバーは喜びをこう語りました。
「僕らは(受賞の)論外やろ、と思っていたので、びっくりしました。実は僕たち、4人中3人が超シャイなんです。途中、フォレストアドベンチャーの社員さんから、ホントにヌーディストでいいの?と何度も反対されたところを全力ではむかったんですが、ヌーディストを貫いてよかったです!エントリー直近の10月末に初めて“フォレストアドベンチャー”の山遊びを実際に体験して、百聞は一見に如かずで、そこから一気に仕上げました。迷いもあったなか、ある先生が言ってくれた、君らの企画はダイヤモンドの原石やぞ!の一言が、最後までブレない力になりました」
聖心学園中等教育学校のチーム、SPビーンズのみなさま、ありがとうございました!
この発想、どこから生まれた?
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