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コミュニケーションが苦手な人にやって欲しい5つのこと

私は人見知りな性格で、話すことを含め人とコミュニケーションを取ることが苦手です。しかし普段は人前で話す機会が多く、常に笑顔で人と接しているため、私を良く知らない人からは決して人見知りとは思われません(むしろ声をかけやすく、人好きな性格だと思われています)。

でもここだけの話ですが、街中で偶然知り合いに会っても、決して私から話しかけることはありません。相手が気づいていない場合は、こちらも気づかないフリをして素通りしてしまうほどです(笑)。

そんな私ですが、仕事がら人見知りなどと言っていられない状況なので、自分なりにいろいろと工夫し、人とのコミュニケーションを円滑に進める努力をしています。今日はその努力を5つのポイントに絞ってご紹介したいと思います。

自分も人と話すのが苦手だなー、あの人と仲良くなりたいのに、上手く話せないなーと悩んでいる方に是非読んで実践してもらえると嬉しいです。どれも簡単にできますが効果は高いので、おススメです。

【5つのポイント】
1.相手の話をひたすら聞く
2.大きくリアクションをする
3.気になったことを質問する
4.ちょっとメモってみる
5.自分のことも少し話してみる


■1.相手の話をひたすら聞く

話すことが苦手な人の特徴として『何を話して良いか分からない』といった悩みがあると思います。私も初めて会う人にどんな話題をふって良いのかいつも悩んでしまします。そういった思いが更に人とのコミュニケーションを苦手にしてしまうんですよね。

また私の場合は、人の気持ちを汲み取ることに疎く、無意識のうちに相手を傷つけてしまうという過去の苦い経験があるので、余計にヘタな話はしないようにしています。

そんな私が編み出した技のひとつが【相手の話をひたすら聞く】です。

元来、人は話を聞いて欲しいという欲求を持った生き物です。特に自分の事を知って欲しい、認めて欲しいという強い欲求を持っています。なので聞いてくれる相手がいれば、いつまでも話したいと思っている人はかなりの数います。

そんな時こそ我々コミュニケーション下手な人間が大いに役に立ちます。まずは相手の話をとにかく聞き続けるのです。それだけで相手はあなたのことを『なんていい人なんだ』と思ってくれますし、こちらも何を話せばいいのか?といった悩みから解放されます。互いにwin-winの関係になれるのです。

ただ一点問題なのが、もし聞き手が相手の会話に興味を持てない時はどうすれば良いか?ということです。これについては一定のトレーニングが必要ですが、【聞き流す】ことが一番効果的です。話の内容を2割くらい聞きながら、右から左へ聞き流すことができるようになれば、どんな会話でも、何時間でも聞き続けることが可能になります。


■2.大きくリアクションをする

最近の研修でよく見かける光景ですが、受講生からのリアクションがほとんどないので、研修前にリアクションをして下さいねとわざわざ注意しています。

講師側から見ると、何だか能面を被った人に話しかけている感じがします。おそらく受講生側からは、スマホで動画を見ている感覚に近いのかもしれません。あっ、誰か画面の向こうでしゃべってるみたいな感じでしょうか。

話し手は無意識に聞き手の反応を見ながら話をしています。自分の話に対して、頷いたり、そうなんだーと理解を示してくれたり、わかるわかると共感してくれたりすることで、自分を理解してくれてると思い、ますます話したいと思うものです。

なので、聞き手は意識して以下のことをやるだけで相手とのコミュニケーションがグッと取りやすくなります。
①笑顔を絶やさない(話の内容にもよるが)
②相手と目線を合わせる(ただしずっと見つめるのはNG、ときどき目線は外すこと)
③話し手の方に体を向ける
④適度な間隔で頷く
⑤うん、はい等の相づちを入れる

これらの動作を意識して入れることが大切です。またこれらの動作は意識していないとできません。

あなたは、これぐらい出来てるよーって思ってませんか?断言できますが、あなたが思っている以上に出来ていない人が多いです。なので、私の研修では年齢問わずこれらの動作をあえて練習しています(笑)。とても単純なことですが、やるとやらないとでは大きな差が出ますので、必ずやって下さいね。


■3.気になったことを質問する

質問は魔法のツールだと思います。質問をすることで相手に興味を持っていますよと伝えることができ、かつ相手に話すきっかけを与えるので、コミュニケーションが苦手な人は習得した方が良いスキルです。

質問スキルについてはまた別の機会に書きたいと思いますが、まずは自分が素直に気になったことを聞くようにして下さい。話を聞くうちに必ずいくつか気になる点がでてくるかと思います。気になったら直ぐに聞くようにして下さい。後で聞こうと思っても忘れてしまうともったいないので、気になったら時間を置かずに質問する事がポイントです。(もちろん相手の話を無理やり遮って質問する事はNGです)

もし、どうしても質問が思いつかないという人は、以下の質問を参考にして下さい。
①どんな気持ちだった?
②どんなことを思った?
③周りの反応はどうだった?
④どんな良いことがあった?
⑤それからどうしたの?

話し手は話すことに夢中になってくると、つい表面的な事柄で伝えようとしてきます。なので、聞き手はその時の話し手の心情や状況等を深堀りする質問をすることでより深いコミュニケーションが取れるようになりますし、話し手もこんなに興味を持って聞いてくれるなんて良い人だなーといった印象を持ってくれます。

私も講演会や研修をする時は一人で永遠と話すのではなく、コミュニケーションの一環として、定期的に受講者へ質問を投げかけるようにしています。そうする事で受講者に参加した感をもってもらえますし、何よりも話す時間が少なくて済むので助かっています(笑)。


■4.ちょっとメモってみる

皆さんは話を聞く時にメモは取る派でしょうか?取らない派でしょうか?
メモを取る目的は当然言われた事を忘れないようにするためですが、あなたの話を聞いてますよと言う意思表示にもなります。話の内容にもよりますが、メモを取る必要のない内容でもノートとペンを用意しておく(メモを取る姿勢を見せる)だけでも話し手が聞き手にもつ印象は変わってきます。もちろん準備だけで実際何も書かないと逆効果になる場合もありますが…。

要はメモの内容ではなく、姿勢を見せることがポイントになります。特にビジネスの世界では、メモを取る姿勢は相手への敬意の現れ(マナー)だと私は思っています。話の内容がただの雑談であっても何かしら吸収できることがあれば積極的に吸収しようとする姿勢は誰の目にも誠実に映ります。特に年配の人に対してはかなり有効な手段なので、ぜひ使ってみて下さいね。


■5.自分のことも少し話してみる

コミュニケーションは相互性が成り立つことでより深まっていきます。別の記事でも触れていますが、『自己開示』はコミュニケーションを深める有効な手段です。

話の中でひとつでもいいので、自分の事を相手に伝えるようにして下さい。相手を知ろうとすることは重要ですが、自分のことを伝えることも同じように重要です。

自己開示なしに真のコミュニケーションは成立しません。

相手と本気で仲良くなりたいのであれば、少々リスクを冒しても、自己開示し、自分をさらけ出す必要があります。

とは言っても、いきなり自分の事を話すのは難しいという方は、アナログゲームの活用をおススメします。トランプやUNOに代表されるアナログゲームには、人を引き付ける魅力があり、かつゲームを進める中でその人の思考や性格などが見え隠れします。普段は大人しい人が実は腹黒かったり、ボンヤリしている人が実は戦略家だったりして、意外な一面を見ることも、見せることもできるので、ゲームを通して自己開示するトレーニングをしていただきたいと思います。



■まとめ
コミュニケーションはスキルです。根本的な苦手意識は変わらないかもしれませんが、スキルアップすることで補完することは十分に可能です。コミュニケーションが原因で職場や学校などでは多くの問題が発生していますが、逆を言えばコミュニケーションスキルを向上させる事で、だいたいの問題は解決できると私は思っています。これほど使い勝手が良く、重要なスキルはそうそうないので、今回紹介したスキルをぜひ身につけていただき、人生をエンジョイできる人が増えると、とても嬉しいです。

この記事が1人でも役に立つことを願っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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