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きみのうちはどこ? 【木曜朝のプレイリスト】

【必要な人向けに情報を追記しました】

おはようございます。

今朝は Andrew Yorkの『Home』。 

Stay Home中のみなさん、
おうちの居心地はどうですか。

今までになく長い時間を過ごすその場所は
安らぐことができて
自分らしくいられる空間ですか。


先日、DV被害者のための電話相談に
ボランティアで入っている臨床心理士の友人と
話す機会がありました。

外出禁止も3ヶ月目に入り
電話相談の件数がますます増えていること

晴れた日の日中に電話が殺到すること

(晴れると、散歩や買い物を口実に外出できる。
 加害者の目の届かない場所まで行って初めて
 身の危険を感じずに電話がかけられる。
 そもそも自宅にいる間は
 携帯電話を相手に奪われている被害者が多い)

サポートする側の数が圧倒的に足りないこと

対人でのコミュニケーションに制限の多い今
助けを求めて電話をかけてくる人のために
できることが本当に限られていること

Zoom ミーティングという形を装って
自宅から出られない被害者のために
外とつながるチャンスを作る試みが
行われていること

そんな話を聞きました。


一方で

引きこもりや不登校の子どもたちの
心のサポートをしている日本の友人によると

学校に行かず、うちにいることが当たり前の
世の中となり
学校に行けと言われ続けて苦しんでいた
子どもたちの気持ちが安定してきたとのこと。


うち、というものが
改めて問われているなと思いました。

うちというものは本来なら
自分が自分らしくいられる安全な場所のはずで

だからこそ
ウイルス禍のこの状況で「うちにいること」が
何よりもまず求められている訳だけれど

自分のうちが安全な場所ではない人々
自分のうちにいることが苦しい人々

例えば

閉じられた空間の中で
常に身の危険にさらされている大人や子ども達
孤立したまま子育てや介護をしている人達
家族の中に居場所を得られない人達
うちの外にしかサポートを求められない人達

学校や会社や外のコミュニティの中に
「自分のうち」を見出していた人達

そういう人達にとって
今は本当に苦しい状況だと思います。

「自分のうち」にあたる安全な場所を
今どうやったら確保できるのか
その人達にサポートが届かなければ
一体この先どんなことが起こるのか

本当なら社会全体の問題として
みんなで考えないといけないはずなんだけど

自分自身の生活がグラグラしていて
自分事でもう手一杯な私達は
他人事までとても気が回らない状態。

否定はしません。

正直に告白すると
心のサポートを専門にする私ですら
毎回こういう話を聞くたびに
無力感や罪悪感に苛まれます。

そして、忘れることで何とか
自分事に戻るときもあります。

でも
やっぱり
こんな状況だからこそ

今までは見ないで済ませてきたもの
なかったことにしてきたもの
その結果、露わになってきているものを

目を見開いて見続けよう

見続ける努力をしようと思います。

(この記事の最後に、①自宅が安全ではなくて苦しんでいる方に向けて、そして②苦しんでいる方に気づいた方に向けて、追記があります)



おうちがあたたかいものであることを
思い出させてくれるこの曲を
すべての人へ。


そしていつか
どこまでも澄みきった空の下で
太陽に焼かれながら
自由に息を吸える日を夢見る
すべての人へ。

『Sunburst(Jubilation)』。

演奏は、28秒頃に始まります。


今日も、ふっと息をついて
素の自分に帰れる時間がありますように。



追記:

今、このnoteを読んで下さっているあなたが
もし
家族の暴力のせいで
自宅にいることが辛く苦しくなっていたら。

チャンスを見つけて、相談してみてください。
電話やメールで24時間対応してくれる
相談窓口があります。
(24時間対応ではないけれど、チャットも可)

もしあなたが18歳以下なら
味方になってくれそうな大人に
相談してみてください。

もし、身近にそんな大人がいなければ
こちらこちらに相談できる窓口があります。
時間が決まっているようなので
チェックしてみてください。

地域によっては
大人のせいで辛くなっていることを
Lineで相談できる窓口もあります。
例えば東京都

あなたをサポートしてくれる誰かが
必ずいます。



今、このnoteを読んで下さっているあなたが
もし
自宅が安全ではなくて苦しんでいる人に
気づいたら。

DVや虐待には専門家の支援が必要です。
その人の言動をジャッジしたりせず
(周囲の反応が、結果としてさらに
   その人を傷つけてしまう事があります)
その人が専門機関に相談できるよう
どうぞサポートしてください。

子供を守るためなら相談できる窓口もあります。
また、緊急で助けが必要だと感じた時には
迷わず110番に連絡してください。


今このnoteを読んで下さっているあなたが
もし
子育てや介護などさまざまな理由で
自宅にいることが辛くなっていたら。

どうぞ近くにいる人に話をしてみてください。

周りに信頼できる人がいなければ
相談できる窓口が各自治体にあります。
(例えば
子育ての悩みをLineで相談できる東京都の窓口
専門家に相談することも考えてみてください。

あなたは一人じゃない。
声を出せば、気づいてくれる人がいます。
サポートしてくれる人が、必ずいます。




ここまでお読みいただき、ありがとうございました。いただいたサポートは、難民の妊産婦さんと子供達、そしてLGBTTQQIP2SAAの方々への音楽療法による支援に使わせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。