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朝会のもう1つの目的

この記事では、スクラム開発の「朝会」がチームのためだけでなく、個人にとっても有益なイベントであることを紹介したいと思います。

一般的な朝会の目的

はじめに、スクラム開発ではスプリント内のイベントとして毎日「朝会(デイリースクラム)」を行うことが一般的です。朝会では、各自が「昨日やったこと」「今日やること」「現在抱えている悩みや問題点」を共有することで、チームとしての軌道修正を早く行うことを狙いとしています。

この点に関しては、その通りなのですが「朝会」の見方を変えると個人にとっても有益なイベントと捉えることができます。
その見方とは、朝会を「立ち止まる」機会と捉えることです。​

振り返り会では個人の振り返りはサポートされない

私たちは常日頃、仕事を前に進めることに全力を出していると思います。その一方で、自分の能力を上げるためには、自分のこれまでの歩みを立ち止まって、振り返る機会が重要と言われています。

スクラム開発でも「振り返り会(スプリントレトロスペクティブ)」というイベントがありますが、ここではチームレベルで振り返ることがメインなので、個人レベルでの振り返りの実施は個人に委ねられます。もし、振り返り会で個人レベルの振り返りの機会が持てたとしても、振り返り会の頻度は週に1度または2週に1度が一般的なので、振り返りに適した機会を逸する可能性があります。

朝会 = 個人の立ち止まる場

個人の振り返りを適宜行うためにオススメなのが、朝会開始前に各自で自分の振り返りを行うことです。具体的には、朝会開始前に5分ほど時間をとり、「昨日やったこと」の内容を振り返りながら、自身の改善点を確認します。1日あたりの改善点はごく僅かかもしれませんが、プロジェクト期間を通じて日々見直しを行っていくことで、大きな成長に繋げることができます。(1日1%の改善を積み重ねると、1年後に37倍になるのは有名な話ですね。)

まとめ

朝会をチームの軌道修正だけに使うのではなく、個人の振り返りの場としても利用することで、個人の実力も上げることが可能です。ぜひチームメンバーと共に試してみてもらえると幸いです。

※参考情報

立ち止まりの効用について知りたい方、立ち止まり方を知りたい方はこの本がオススメです。


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