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5月のヨガ〜肝経・不調を手放すチャンス〜

5月のクラスでは「肝経」にフォーカスします。
足の先から頭の先まで内側を通る長い経絡で、目の不具合や気分障害にも効果があるとされます。

肝のはたらきは、例えて言うなら「木(もく)」。枝を広げた樹木のように、身体中の気血(栄養やエネルギー)の通り道をつくり、管理します。全身に気を流して発散させ(疏泄・そせつ)、また、のびのびと気を上昇させて散らす(昇発・しょうはつ)、いかにも春の経絡です。

肝経の助ける要素としては、動きは「」、色は「」、味は「」が対応します。
これら要素を適度に採り入れれば、この時期の体調調整に役に立ちます。

両手両足を伸ばすのが気持ちいい。
散歩が気持ちいい。
日に日に増える緑が目に気持ちいい。緑がおいしく感じる。

この時期、わたしは急に「」が美味しく感じますが、肝経のはたらきを調整する味覚は「酸」、酸のもつ、水分を閉じ込め、エネルギーをぎゅっと収縮させる働きが、肝経の「昇発」のはたらきを調整している気がします。

頭をつかわず、執着を手放し「ほんとうに気持ちの良い、からだが喜ぶこと」をしましょう。
肝経は、じっさい執着や不安、精神不安定などに影響する経絡です。
こういったネガティブな感情が現れたら、ラッキー!と思ってください。
こころやからだに現れるその時が、手放すチャンスなのです。

さて、そんなわけで、5月のヨガは、背骨、腕(の内側)、足(の内側)、お腹など、肝経を流し、発散の道をととのえていきます。

5月の光りがますます輝く、気持ちのよい90分間をつくっていきましょう!


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