今回の記事は、過去の記事「ルドルフ・シュタイナー『自由の哲学』を読む(第二部)」のつづきです。この書物の第一部では、宇宙とつながる思考に気づき、第二部では、人間に特有な概念と目的を取り出しました。
つづいて、第三部では、「現実」をつかみ直すことになります。
著者の一元論では、宇宙とつながる思考が真の現実を保証しています。一元論は、素朴な人たちが知覚する世界(素朴実在論)や、概念で構築する観念世界(形而上的実在論)を、真の現実としては、認めないのです。
この引用だけでも「思考が変われば現実も変わる」ことがわかります。
思考の枠組みは、自分で、再構築したいものです。
それでは、最後に、訳者あとがきから、気になる記述を取り出して、この書物は、しばらく、寝かせておきます。また読み返したくなるだろう。
以上、言語学的制約から自由になるために。