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ジェーン・ロバーツ『セス・マテリアル』にて(テレパシー)

日本人はテレパシーで空気を読む能力が高いと思うけど・・・。

 内なる感覚が重要なのは、それによってテレパシーや透視能力が使えるようになるからではありません。内なる自己は、わたしたちが物質とは独立した存在であることを教えてくれ、ユニークで個性に満ちた、多次元的な自己としての存在であると認識させてくれるからなのです。内なる感覚は、適切に利用すれば、物質的な存在の奇跡ともいえる意義と、その中に占める私たちの位置を示してくれます。個人として、そして人間として、なぜ私たちがここにいるかを理解するようになり、より賢明で生産的な、そしてもっと幸せな物質的人生を送れるようになるのです。
 たとえば、内なる感覚は、私たちがテレパシー能力を使う手助けをしてくれます。でもこれは、いつも「人の心を読む」ことができるようになるという意味ではありません。家庭内で、仕事上の付き合いで、あるいは社会的な状況で、他人が私たちに伝えようとしていることに直感的に気づくようになるということであり、言葉の裏にある意味を察知するようになる、ということなのです。また、わたしたちが言葉をより適切に使って、内面的な感情を伝達するようになるでしょう。なぜなら、自分の気持ちがはっきりとわかるようになるからです。自分の気持ちを恐れたり、それを隠したりする必要性を感じることはなくなるでしょう。

――pp.432-433 第19章「内なる感覚とその使い方」

私たちはテレパシーの影響を受けています。ただ、その霊的な知恵を忘れているだけです。日本では、たぶん、三世紀から七世紀にかけて、時間や夢解釈の意味が権力者に独占され、民衆から知恵が奪われたのです。

 テレパシーが絶え間なく作用している。誰かが、ある特定の仕方で行動することを絶えず期待していると、あなたは休みなくテレパシーによる暗示を送っていることになり、やがてその人はそのとおりに行動するだろう。人は誰でも暗示に反応する。そのときどきに存在する特定の状況に応じて、その人はある程度、自分が受け取る集合的暗示に応えて振る舞うのだ。
 こうした集合的暗示には、言葉やテレパシーによって他人から受け取る暗示ばかりでなく、その人自身が、覚醒状態や夢見の状態において、自分に与える暗示も含まれている。もし誰かが挫折感にとらわれているとしたら、それはすでに自分や他人の否定的な暗示の餌食になってしまっているからにほかならない。

――p.281 第13章「健康」

テレパシーの悪い影響を回避する次の方法は役に立ちます。

 何度も自分自身に言い聞かせるといい。『私は建設的な暗示だけを受け入れる』と。そうすることで、自分自身や他人の否定的な思考からある程度守られることになるのだ。否定的な思考は、消し去らずにいると、その強さに応じて、ほとんど必ずと言っていいほど、一時的な意気消沈、頭痛などの否定的な状況を引き起こすことになる。

――p.281 第13章「健康」

以上、言語学的制約から自由になるために。つづく。