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体力がないと思っていたけど

退職して、半年間。次の仕事をどうしようかを考えていました。
前職は、事務仕事をしていたので、自分のペースでできる事務仕事を探してみるものの、一方で、全く新しいことをやってみたいと考えている自分もいました。
接客業や飲食業、サービス業。
でも、未経験でやっていけるのか?未経験でできるのか?
そんな思考が頭をよぎり、
「私には無理かもしれない」と思い、結局また事務仕事に戻る。
その繰り返しをしながら、求人情報を眺めていました。
そろそろ外に出たいけれど、どうしたいのか、どうしたらいいのか、
結論が出ず、この状態がいつまで続くのか、
ただただ不安な日々を過ごしていました。

秋の気配を感じるようになった8月の終わり。
10年近く、野菜や日用品を購入しているお店のお手伝いをすることになりました。お皿を洗ったり、掃除をしたり、経理をしたり、料理を作ったり。
手や身体を動かしている時間は、家に一人でいる時間と全く違う時間でした。
ただ目の前のことを、あれこれ考えずにやる。
たったそれだけですが、何だか元気が出てきた、そんな気持ちになったのは、
自分でも驚きました。


学生時代は、文化系の部活に入っていたし、体力はないと思っていたので、体力仕事をやるという選択肢がありませんでした。
むしろ、自分には無理、向いていないと思いこんでいました。

でも、実際やってみると、
「苦手だと思っていたけど、案外そうでもないのでは?」
ということに気づきました。
実は体力があった!と過信するわけではなく、
実は動いていた方が、元気になるのでは?という発見でした。

体力がないから、事務仕事をする。
体力仕事はきつい、つらい、絶対疲れるから、事務仕事をする。

その選択をこの先もずっと続けていたら、この感覚を知ることは
一生なかったと思います。

もちろん、今までとは違うことをやってみて、
「あ、やっぱり私は事務仕事の方が好きだな」
と思うのも、あると思います。
それは経験を通して、わかったことなので、
「こっちの方が向いているのかな、どうなのかな」
と悩む時間はなくなります。

「自分は本当は◯◯かもしれない」と思いながら、何かをする。
「自分は本当に◯◯がいい」と思って、何かをする。

同じことをしているようでも、自分がどういう状態でそれを選んでいるかで、
考えることや物事に取り組む姿勢は変わってくると思います。
自分はこれがいい!と心から思うことを、自分が納得した上で、選ぶ。
こういう選択を、私はしていきたいと思いました。


苦手だと思っていることは、実は自分の思いこみかもしれません。
やってみると、全然違う景色が広がっていることを知りました。


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