私が感じた「ハイキュー！！」の魅力

この一ヶ月間、「ハイキュー！！」というアニメをひたすら観ていた。数年前に、偶然テレビで放送されているのを観て、笑いあり、涙あり、はっとさせられる気づきありで、一気にその世界観に引きこまれた。

「ハイキュー！！」を最初から最後まで観て、改めて、なんて素敵なアニメなんだろう！と感じた。

私がとてもいいなと思ったのは、登場人物たちが、相手のことを尊重し、信頼したうえで、コミュニケーションをとっている姿だ。自分勝手にただ言いたいことを言いあう関係ではなく、自分のことも相手のことも尊重するという優しさや愛が土台にある関係性は、観ていてとても安心する。時に相手とぶつかることもあるけれど、ぶつかることで、自分の思いと向き合って、自分は本当はどうしたいのか、何を大事にしたいのか、気づかされる。相手にとっては耳の痛い本音や本心を伝えるのは、とても勇気がいることだと思う。相手を傷つけるかもしれないし、嫌われるかもしれないし、怒らせてしまうかもしれない。

それでも、「私はこう思うよ」と伝えられる強さ。相手のことを思う優しさ。こうした信頼関係のある関係性を、自分も作りたいと思ったし、自分の思いをまっすぐに言えて、相手の意見も誠意をもって、聴く。そんなコミュニケーションができる自分でいたいと思った。

そして、私がもう一つ「ハイキュー！！」の魅力をあげるとすれば、登場人物たちが、変化して、進化していく姿だ。自分の目の前に立ちはだかる壁を越えていく姿はとてもかっこいい。

最初はうまくいかなくても、できなくても、積み重ねたものが、いつの間にか自分の変容を大きく後押しする。挑戦することは、勇気がいる。うまくいかなかったらどうしようと恐れや不安が出てきたり、失敗するくらいなら現状維持を選ぶ方がましだと思い、結局やらなかったり。

でも、自分がその壁を越えようとしなければ、決してその先の世界には辿り着けないということを彼らは教えてくれている気がする。壁の向こうにある世界は、自分が思っている以上の景色と感動が待っているから、挑戦せずにはいられないという熱い思いも伝わってくる。

だから、私もまだ自分が知らない世界へ一歩踏み出したい、見たことのない景色を見てみたいという気持ちがわきあがってくる。こんなふうに、背中をぽんと押してくれるような、自分を奮い立たせるところに、私はとても心動かされた。

こんな素敵なアニメに出会えたことが、私は嬉しいし、本当によかった！と思っている。「ハイキュー！！」は、私にとって、人生の教科書の一つだ。