💟第6話 父の急逝-諸行無常の理を知る!
🟡父の急逝
三浦芳聖の父・三浦市次郎は、大正2年(1913年)6月下旬、富士登山から帰宅後、急に体調を崩し、地元の医師の往診を受けつつ病床に臥せっていました。
三浦家の家族は、百方手を尽しましたが、病状は一向に回復せず、残念ながら当時の医療では冶す事が出来ず、三浦市次郎は、6月30日、帰幽永眠しました。享年40歳でした(数え年)。
芳聖の父・三浦市次郎は、これまでの農業を主としていた家業を、新時代に見合った事業を興して三浦家の財政基盤を確立しようと考えました。
この目的を達成するため三浦市次郎は、先祖伝来の田地・田畑・山林・家屋敷を抵当に入れて莫大な資金を借り入れ、名古屋市や岡崎市で様々な事業を手がけましたが、ほとんど失敗して当時のお金で18万8千円、今の金額にして何十億円という負債を抱えていたのです。
🟡諸行無常の理を知る!
一家の大黒柱である三浦市次郎の急逝後、多額の負債を清算するため、三浦家は破産し、一家離散となる運命となりました。
このとき、芳聖は数えの10歳(満齢で8才と9ケ月)の小学3年生でした。この日を最後に、村一番の恵まれた芳聖の幼年期は終焉を告げたのでした。
この三浦市次郎の事業の失敗や病気による急逝は、天照大御神の御子派遣計画通りで、少年芳聖に、この世は儚い幻の様な、諸行無常の世である事を身を以って体験させる為でした。
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