見出し画像

神風串呂入門-神皇正統家極秘伝(第1分冊)

はじめに

世界史は神曲なり。
本書は、皇祖神から日本民族へのメッセージである神風串呂しんぷうかんろ(カミカゼクシロ)の存在をご紹介することにより、日本国の実相が顕現けんげんし、日本民族が本来の能力を発揮はっきして世界の平和と繁栄のために貢献こうけんし、世界の人々から敬愛されるようになることを祈念して出版されました。

思い起こせば、我が日本国は、今を去るおよそ80年前、先の大戦の宣戦の詔書しょうしょに明らかなように、皇祖皇宗こうそこうそう神霊上しんれいかみに在り!と皇祖神こうそしん旗印はたじるしに挙国一致、全国民が一丸となって全力で戦いました。

その聖戦せいせんを戦った結果、国際社会と我が日本国は下記のような歴史始まって以来の大変革を経験いたしました。

(1)欧米列強による植民地支配の時代が終焉しゅうえんした。
(2)昭和天皇は天皇を現御神あきつみかみとする神格を否定した。
(3)明治憲法、教育勅語、軍人勅諭ちょくゆなどの諸制度が否定された。
(4)新憲法が制定され主権在民の世になった。
(5)言論出版の自由などの基本的人権が保障される世になった。

これは聖戦を戦った結果もたらされた皇祖神のお計らいであり、日本国民は、上記の現実を厳粛げんしゅくに受け止めねばなりませんでした。

しかし、当時の日本国民の大多数は生活することがやっとで、皇祖神の神意をおもんぱかる心のゆとりがありませんでした。

それから75年余りの歳月が流れ、令和4年(2022年)9月17日の今日、皇統連綿こうとうれんめん2682年続く我が皇室に「皇族数の減少・天皇家に男子のお世継よつぎなし!」という未曽有みぞうの危機が迫る中、

昨年12月、安定的な皇位継承こういけいしょうの在り方を議論する政府の有識者会議(以下有識者会議という)の「報告書」がまとめられ政府に提出されました。

有識者会議の報告書は、減少する皇族数の確保策として
(1)女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する。
(2)皇族の養子縁組を可能とし皇統に属する男系男子を皇族とするの2案を提示。

今後の議論は国会にゆだねられることとなりました。

この有識者会議の報告書に見られるように、現在皇室は「皇族数が減少し、ことに50才以下の皇族数は、男性一人(悠仁ひさひと親王)、女性五人(愛子内親王、佳子かこ内親王、彬子あきこ女王、瑶子ようこ女王、承子つぐこ女王)の計六人であります。(令和4年9月17日現在)

有識者会議の報告書には「安定的な皇位継承」についての危機意識がにじみ出ていますが、このような皇運衰退こううんすいたい現象が、なぜ発生しているのかについての原因追及がなされていないように思います。

「皇族数の減少・天皇家に男子のお世継よつぎなし!」という皇運衰退現象は、表面的には我が国の皇室内の問題のように見えますが、私は、皇祖神による戦後77年間の私たち日本国民全員に対する勤務評定ではないかと思います。

私にはそのようにしか思えないのですが、仮にそうだとするならば、私たち日本国民は、皇祖神の目から見て、何か大切なことを忘れているのではないでしょうか。どこかで何か間違えてしまったのではないでしょうか。

皇族数が減少し安定的な皇位継承がおびやかされるという危機的現象は、皇祖神から日本国民への警告であり、メッセージであるのではないでしょうか。

私は、2682年もの長期にわたり我が国を守って来られた皇祖神に絶対の信頼を置き、神国日本の皇室にあるはずのない皇運衰退現象の原因を追究し明らかにしなければ、この問題を解決し安定的な皇位継承を確実なものにすることにつながらないと思うのです。

この世に起きるどんな現象も偶然ぐうぜんに起きることはありません。必ず原因があり、また造物主の意図いと大愛だいあい)があります。ましてや2682年続く我が皇室に起きている深刻な皇運衰退現象が、偶然に起きているとは到底とうてい思えないのです。

私は、このままでは、我が国の皇室の将来は危機的状況にあると思います。皇室の危機は皇室を中心にして歩んできた日本国および日本民族の危機であり国難と云えます。

私たち日本国民は今こそ、なぜ我が皇室が今日のような状況に至ったのかという根本的な反省に立って真剣に対処しなければならないと思います。

本書は、こうした視点に立ち、神道皇霊学しんとうこうれいがく である神風串呂しんぷうかんろ(カミカゼクシロ)の一端をご紹介し、日本国および日本国民にとって大切なことを思い出す契機けいきになればと祈念して出版する運びとなりました。最後までご一読下されば幸いです。 

著者 鈴木すずき超世志ちょうせいし


目 次
はじめに
第1章 神風串呂概説
(1)串呂とは地文学である
(2)神風串呂神伝(串呂解明の経緯)
(3)皇祖神の悲願(串呂構築の意図)
(4)元伊勢伝承は串呂構築の旅
(5)神風串呂の定義
(6)神風串呂の解読法
第2章 御名の串呂
(1)御名ごみょうとは
(2)明治天皇の御名の串呂
(3)後醍醐天皇の御名の串呂
(4)京丸に隠棲いんせい中の天皇の御名は?
(5)御名の串呂のまとめ
第3章 天子ヶ岳の串呂
(1)天子ヶ岳とは
(2)金崎宮と天子ヶ岳との串呂
(3)高千穂神社と天子ヶ岳との串呂
(4)歌垣山と天子ヶ岳との串呂
(5)天子ヶ岳の串呂のまとめ
第4章 後醍醐天皇は誰に譲位したか!
(1)後醍醐天皇の皇位継承者(世嗣よつぎ)は誰か
(2)後醍醐天皇から三浦芳聖への霊示(要旨要約)
(3)後醍醐天皇の譲位と北陸朝廷発の2通の綸旨
(4)白鹿はくろく二年行貞奉ゆきさだほう執達状(得江文書)
(5)幻の北陸朝廷の足跡
(6)金ヶ崎城の新天皇は恒良親王ではない
(7)北陸朝廷は白鹿年号を使用していた
第5章 後醍醐天皇の世嗣よつぎを昭示する串呂
(1)八尺鏡野やたがの高御位山たかみくらやまとの串呂
(2)皇大神宮内宮と金崎神宮との串呂
(3)後醍醐天皇御陵と金崎神宮との串呂
(4)元伊勢内宮と金崎神宮との串呂
(5)石清水八幡宮と金ヶ崎神宮との串呂
(6)後醍醐天皇御陵と後村上院御陵との串呂
(7)矢田の天王と後村上院御陵との串呂
(8)後醍醐天皇の世嗣を昭示する串呂のまとめ
(9)本章の結語
第6章 内伝の皇統譜
(1)東山天皇(尊良)
(2)興国天皇(守永)
(3)小松天皇(興良)
(4)松良天皇(正良)
(5)大宝天皇(美良)
(6)三浦芳聖(神龍)
終わりに


第1章  神風串呂概説

(1)串呂とは地文学である

串呂かんろ(クシロとも云う)とは何のことですか?と聞かれると、「天文学に対する地文学ちもんがくのことです。天文学が星と星とを結び合わせて、北斗ほくと七星しちせいとか、みずがめ座とか云うように、串呂は地文(地名)と地文(地名)を一直方向に串線くしせんして、その地文(地名)から啓示を読み取る学問です。」と答えることにしています。

🟡串呂研究のきっかけ

私が、串呂の存在を知ったきっかけは、わが家に「絶対真理の解明 串呂哲学かんろてつがく第一だいいっしゅう」(三浦芳聖みうらよしまさ著/1956年)という本があり、少年時代に読んだことによります。

三浦芳聖著『絶対真理の解明 串呂哲学第一輯』 表紙

1頁


🟡中村公園の大鳥居

この三浦芳聖著『串呂哲学第一輯』の冒頭に、名古屋市民が日本史の英雄・豊臣秀吉とよとみひでよしを記念して建てたという中村公園の大鳥居の写真が掲載けいさいされていて、

中村公園の大鳥居

何故なぜあんな大鳥居を地元民は建てたでしょう」「何故あんな大鳥居を建てる気持ちに地元民はさせられたのでしょう。之を一つ皆さんと共に研究して見ましょう。」
(『串呂哲学第一輯』2頁、現代仮名遣いに改めた)

と書かれてあり、少年ながら私はとても興味をかれました。

三浦芳聖は、この大鳥居が建立された昭和4年(1929年)当時、日本一(ということは世界一)だった中村公園の大鳥居は、決して偶然に建立されたのではなく、今でいうサムシンググレイト、日本的にいうなら天地てんち神明しんめい仏陀ぶつだの意図によって建立されたとし、それが地図と糸巻とがあれば、串呂地文かんろちもん(地名)を解読することで証明できるというのでした。

【資料】『名古屋市大鳥居- Wikipedia』
豊国とよくに神社への通り(名古屋市営地下鉄東山線中村公園駅の真上)には大鳥居が建っている。大鳥居は鉄筋コンクリート製で高さ約24m、柱の直径は2.4mである。

【資料】『大鳥居- Wikipedia』
豊国とよくに神社へ続く参道となる公道上に立つ赤い鳥居。1929年建立、高さ24m/幅34m。日本最大級の巨大鳥居で創建時は世界最大。

2頁


そして、その串呂地文(地名)を解読する方法として、国土地理院発行の20万分の1の地図「名古屋」を用意し、

滋賀県大津市大鳥居の集落に糸の起点を置き、中村公園の大鳥居の記号と結ぶと、その線上に、三重県桑名市多度町大鳥居の集落が寸分たがわず存在することを以て、そこに中村公園に大鳥居が建立された天地神明仏陀の意図を読み取ることが出来ると説明しています。

「⭕大鳥居の集落」-「⭕大鳥居の集落」-「⭕⛩中村公園の大鳥居」

以上のことから、串呂とは、このくしみち象形しょうけい文字が表わしているように、

地名(集落)と地名(集落)を串団子くしだんご -🔴-🔴-🔴- のように貫き通したり、🔴-🔴 のように結んだりして、串線くしせん(串呂)した地名(地文)から神意しんいを読み取る地文学ちもんがくだと云えます。

ここから先は

5,425字 / 5画像
このマガジンは、神皇正統の天皇家に極秘伝された神道皇霊学「神風串呂」を、初めての方にも分かりやすく解説した入門書です。5万字以上の記事を読みやすくするため、五分冊に構成してあります。

このマガジンは、神皇正統の天皇家に極秘伝された神道皇霊学「神風串呂」の入門書です。5万字以上の記事を読みやすくするため、五分冊に構成し、C…

よろしければサポートお願いします!今後も引き続き、三浦芳聖師の著書の復刻を継続して参る予定です。いただいたサポートは串呂図や表紙画像などの作成費に使わせて頂きます。