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ソシャゲ出身者がwebtoonプロデューサーと相性が良い理由

ソーシャルゲーム業界で働いてきた方はきっと「サービス終了」という言葉を何より恐れていると思っています。そうならないために運営は、毎週、多いときは毎日ゲームを更新して、ユーザーに新たな「やること」を提供し続けています。そういう経験が実はwebtoonととても相性がいいんです!

この記事は、ソーシャルゲーム業界に在籍している方で、下記のようなことを考えたことがある方、一緒にwebtoon作りをしませんか? とお勧めする記事です。

・オリジナル企画を世に出したい
・いろんなジャンルの作品に関わりたい
・男性向けも女性向けもやってみたい
・なるべく小規模で作品作りがしたい
・作品作りの上流から下流まで関わりたい
・新しいことにチャレンジしたい

ゲーム作りとwebtoon(マンガ)作りは全然違うイメージがあり、不安がある方もいるかもしれませんが「できます!」。以下で実際に転身を経験した弊社社員をご紹介します。
はじめまして。私はMintoのwebtoon部でwebtoonプロデューサーをしている照井栄理と申します。webtoonに関わる前は、7年間、ソーシャルゲームのシナリオ職に従事しておりました。ちなみに冒頭で話した「サービス終了」は一度だけ経験したことがありますが、とても悔しく、辛かったです。

今回のnoteでは、ソーシャルゲームからwebtoon制作に転職をして1年の私が感じた、「ゲーム経験者がwebtoon制作に関わる際に有利になると思ったポイント」をまとめてみました。ゲームによって仕様が違いますし、元シナリオプランナーという立場から見た私見が入っている部分もあるかと思いますが、是非読んでいただければ幸いです。

そもそも、webtoonとは何か。

LINEマンガ・ピッコマなどで配信されている、韓国発祥の縦スクロールカラーマンガです。韓国作品の完成度は特に高く、バトルアクション・令嬢のドレス作品など、ハイクオリティな作品を週1更新で連載しています。
制作の際は、ネーム・キャラ線画・背景線画・着彩の各工程を別の作家が担当する分業制をとっているのも特徴です。

さて、どうしてソーシャルゲーム出身者がwebtoonと相性がいいのか。

ほとんどのソーシャルゲームで週1程度、新しいイベントやガチャが実装されているかと思いますが、これがwebtoonとソーシャルゲームの共通点であり、相性がいいと言えるポイントの一つ目です

週一更新

ソーシャルゲームの運用に関わっていた際、毎日欠かさずゲームの売上とDAU(デイリーアクティブユーザー)がチームに共有されていました。DAUはプロモーションやコラボなど特別な施策をやらない限り、リリース時を最大に緩やかに下がっていました。そもそもリリース時に実装されたゲームの内容をユーザーは思った以上に早くやり切ってしまいます。すると次にやることがなくなってしまい、ログインしなくなり、別のタイトルに移動してしまうのです。
そのため、定期的にゲームを更新します。ユーザーを離さないようにするため、週一でガチャやイベントの実装をしました。
これを定期的に続けることで、ユーザーの中でも全てを網羅してくれる・熱い支持をしてくれる熱心なユーザーの方々にどんどん新しいものを提供できます。この行動を継続することが、ゲーム運営とユーザーとの信頼関係の構築の一番シンプルな方法でした。

一方、webtoonも大方同じ原理なのです。
配信開始時にできる限り読者が読める多めの話数を準備したり、週一で作品を更新したりする部分が同じです。また、webtoonはほとんどの配信プラットフォームで3話まで無料で読むことができます。無課金の部分でしっかりユーザーの心を掴み、ファンになって継続してもらうこともソーシャルゲームの基本無料の原理と似ていると思います

週一更新をするには、50〜70コマの原稿を毎週1本、もしくは月にまとめて4話納品できないといけません。誰かの体調不良などやむを得ない事情もあるかもしれませんが、アプリの原理上、週一更新ができないと、その分、別の作品に読者の興味が移ってしまうリスクがあるのは先述の通りです。
更新を止めないために、制作側は1人で作るのではなく、工程ごとに別のクリエイターがいる分業制で作品を作ることが一般的です。(※1名のクリエイターで全て制作しているwebtoonも数多ありますが弊社では分業制をとっています)

ソーシャルゲームも同じ分業体制です。プロジェクトによって十数人~100名以上などですが、webtoonは最低4名、多ければ20名程度の体制で制作をしています。

このように分業制を取ると、各工程のクリエイターが共通認識を持って制作することが必要になってきます。そこで必要なのが、社内外のクリエイターに向けて、設定資料やレギュレーション、指示書を作り、成果物はディレクションをして作品らしさを追求することです。
これがソーシャルゲーム出身者がwebtoon制作と相性がいい二つ目のポイントになります。

指示書作り、ディレクション

ゲームでは新規イベントやガチャ制作の度に社内外のイラストレーターやデザイナーにスチルやバナーの指示書を作り、イメージを前もって共有します。その上でイメージが違ったり、もっと良くする提案があれば、ディレクションをします。

webtoonも分業制をとっているため、指示書を作ったり、ディレクションを行います。
各話を作る際に、必ずしも指示書が必要ではないのですが、複数のラインで作る際などは指示書を準備したほうが作業が円滑に進むと頻繁に感じています。そしてこの業務に関しては漫画編集者よりも、ソーシャルゲーム経験者のほうが得意としている分野なのかなと感じます

そして分業制を取るにあたって、指示書作りやディレクション以外に重要なのが、各工程のクリエイターとクリエイターの橋渡しをし、皆が安心して業務遂行できるように進捗管理を行うプロジェクトマネジメントで、これが三つ目のポイントです。

進捗管理・プロジェクトマネジメント

ソーシャルゲームは週一で新しいイベントやガチャの実装をしますが、その為に、必要なカードイラストやバナー、シナリオといったアセットを準備しないといけません。実装日から逆算し、複数の制作工程をこなす必要がでてきます。
それらの工程に関わるメンバーが疲弊せずなおかつクオリティをキープできるスケジュールを組んで遂行する調整力が必要になってきます。

webtoonも同様に、ネーム→キャラ線画→背景線画→着彩の工程があります。スケジュールをひき、前の工程から次の工程へ原稿をパスをして、週1話、もしくは月4話の原稿を作っていきます。
1つの完成品を作るために様々なクリエイターがベルトコンベア上の作業をこなしていくところは、ソーシャルゲームとwebtoonでどちらも同じです。

決められた納期までに成果物を作り上げるという締切意識の強さは、ソーシャルゲーム経験者にはしっかり根付いていると思います

週一更新・指示書、ディレクション・進捗管理、プロジェクトマネジメントという観点から、ソーシャルゲームとwebtoon制作の類似性をまとめてみましたが、いかがでしょうか。

私はwebtoon作りがとても楽しいです。いろんな作家様にアプローチし、多くの企画を実際に連載までもっていくことはとても大変ですが、やり切ったときのチームとしての達成感はとても大きなもので、充実感に満ちています。

このnoteを読んで興味を持ってくださった方は、是非ともMintoのwebtoonプロデューサー職にご応募いただけると嬉しいです!

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ご興味ある方はぜひご一読、ご応募ください!

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