スタートアップ企業が「部活動」制度を通じてカルチャーを育む理由
こんにちは、株式会社Minto人事・広報部部長の青柳(@1Noriaki)です。コーポレート部門で、人事、広報、組織開発の各分野を担当していて、主に採用広報のファーストタッチから、入社後の組織開発やカルチャーデザインに至るまで、全体的なアップデートを目指して日々奮闘しています。
さて、人事・組織開発についての記事も今回で第三弾となりました。
ありがたいことに第一弾、第二弾の記事については想像以上の反響をいただきましたので今後も定期的に発信していければと思っております。
(ぜひ、第一弾、第二弾をまだ見ていない方はチェックしてみてください)
第一弾
スタートアップ企業の人事評価制度でMintoが大切にしていること
第二弾
スタートアップ企業がカルチャーを浸透するために大切にしていること
第三弾のテーマは「部活動」制度について
前回の第二弾ではMintoがカルチャーを浸透するために今まで行ってきた具体的な施策を書きました。今回は、その中でも社内で盛り上がっている施策であること、採用候補者の方からも興味を持って質問をもらうことが多く、詳細を知りたいとリクエストをいただきましたのでMintoの「部活動」制度について、具体的な内容をお伝えできればと思います。
この記事は、以下のような方々の参考になれば幸いです。
ベンチャー企業で、組織開発に携わっている方
チームやメンバーのコンディションに課題を感じている方
会社で福利厚生の担当をしている方
Mintoに興味を持ち、入社を検討中の方
前半では、Mintoが「部活動」制度を導入した経緯や具体的にどのような運営をして、どんな効果があるのかをお話します。後半では実際にどんな部活があって、どのような活動をしているのかを具体的にご紹介できればと思います。
1. はじめに|スタートアップにおけるカルチャーの重要性
私にとってカルチャー(企業における文化)とは「生き様」だと思っています。自分たちが信じるものは何か、判断をするとき・行動するときに軸にしているものであって、それは組織づくりをしていくためのエンジンであり、エネルギーになるものだと思ってます。
Mintoの人事戦略として現在は採用を強化し、組織を拡大している真っ只中です。私が入社した2022年から現在に至るまでの推移は国内メンバーでは2022年44名、2023年59名、2024年5月現在で91名と倍以上の組織になっています。引き続き、採用も強化しているので更に拡大していく予定です。
(※海外グループ会社メンバーも含めると既に124名の組織です)
組織を拡大していく会社で注意しなければいけない傾向として、組織が拡大するとともにカルチャーが薄まっていってしまうことに対して、何も手を打たずにいつの間にか組織成長が鈍化するといったケースだと思っています。会社の戦略や環境要因によっても常に変化していくものなので、組織が拡大している時こそ、常にカルチャーを育むことが必要になります。
例えていうなら薄まってしまったカルピスに原液(ここでいうカルチャー)を入れて、常に美味しい状態に保つことが大事になってきます。その時の季節(会社の戦略や環境要因)によって、氷を入れて冷やして飲んだ方が良いかもしれませんし、寒い時期であれば温めてホットカルピスとして飲んだ方が美味しいかもしれません。
一度作って終わりではなく、常にベストな状態を目指していくことが大事です。
2. Mintoの部活動制度とは何か?
Mintoは、2022年1月に経営統合してスタートした会社です。
経営統合直後は、クオン・wwwaap(経営統合前の会社)に在籍していたメンバー、経営統合後にMintoに入社したメンバーで人数自体は国内で44名いましたが、「はじめまして」の人も多く、経営統合した2社の事業モデルもBtoBとBtoCに分かれていたため、それぞれの会社に在籍していたメンバーの特長や業務においての働き方、目標設定においても違っていました。そこで、共通の関心事を通じて、まずは、メンバー同士の相互理解を深めるきっかけになればという想いで「部活動」制度を導入しました。
◼︎ 部活動制度の目的
①社内コミュニティの形成とコミュニケーションの促進
特定の趣味や興味を共有する人々が集まることで、部署や役職を超えて、たてよこななめの交流機会を生み出したかったこと。
②モチベーションの向上
メンバーが楽しみや興味を持つアクティビティを追求できるようになることで仕事とプライベートのバランス向上に繋げてもらうこと。
制度を導入してから2年ほど経過しました。半年に一度、見直しをしながら、その時の状況に合う形に制度をアップデートをするようにしています。現在の主な条件はこちらです。
◼︎発足条件
・社内コミュニケーションを円滑にするための活動内容であること
・部員が5名以上であること
・一人2つまで部活に入部可能
・半年の間に1回以上活動すること
◼︎費用
・月1回 活動人数(実施した時の参加人数)×5,000円までは会社負担
運用側では、半年に一度、新たな部活動の募集と現在の部活動を継続するかの確認をするようにしています。今ではこのタイミングで毎回新たな部活が生まれ、Slack上で部員募集が活発に行われていて盛り上がっています。
また、直近では新たな試みとして「仮入部」制度を導入しました。
この制度は、現在入っている部活以外の部活動で気になっている部活があれば参加OKというものです。もし参加してみて、興味を持ったら、現在の部活からスイッチも可能にしています。
この制度を使って、実際に新たな交流が生まれていますし、部長に任命されているメンバーは、他の部にメンバーがスイッチされないように魅力を発信してくれています。
3.部活動制度がもたらすメリット
今では掛け持ちで2つの部活に入っているメンバーはいますが、合計で93名が部活動に所属しています。
(国内メンバーが91名なので1人1部活以上入っている計算です)
メリットとしては大きく分けると2つです。
①自発的参加によるコミュニケーションの深化
普段の業務で関わりがないメンバーが部活動の機会でコミュニケーションが取れています。会社として、部活動以外にも今まで様々な交流会の企画・実行してきました。
結論、部活動が圧倒的に部署や役職を超えて、たてよこななめの交流機会が作れていると感じています。自分たちが共通の興味のあることに対して、自発的に参加していることがとても重要で、より関係性が深まっていると感じています。余談にはなりますが、部活動で関係性が深まったことで、いつの間にか部活動から派生して、「同世代会」や「同じエリアに住むメンバーでの懇親会」「趣味の雑談チャンネル」などメンバーが自発的に行動して生まれた企画もたくさんあります。
②オンボーディングの活性化(新メンバー向け)
今では入社したメンバー全員に部活動の説明時間を作り、各部の紹介をしています。Mintoでは入社初日にSlackで自己紹介をしてもらっているのですが、部活動に通じる趣味を持っている人がいると部活動のメンバーから勧誘がきます。w
最近では選考に参加していただいている段階で部活動に興味を持ってくれている人が多く、入社後、すぐに部活動を通じて交流ができることで、社内のコミュニケーションが取りやすくなり、業務にもプラスの影響に繋がっています。
4.部活動事例|各部活動の紹介と活動内容
ここからはMintoで実際に活動している部活動がどんな活動をしているかを紹介していきたいと思います。
[現在の部活動一覧]
・工芸部
今年2月に新たに誕生した部活です。同じテーマの創作に向き合い「一緒に何かを作る」環境を設けることで、メンバーの交流を図り、 様々なジャンルのモノづくりを通してセンスを磨いていくことを目的としています。
(直近で活動した苔テラリウム創作の様子)
※当初は部員が5名と発足ギリギリラインでしたが、活動を続け魅力を発信していくことで今では14名まで増員中
・釣り部
東京湾近郊での海釣りをメインとして活動。始めてみたいけどなかなか1人ではハードルが高い釣りを経験者がサポートしつつ、リフレッシュ&交流を深めています。釣った魚を新鮮な状態で食べれるのも魅力です!
・映画部
エンタメの知見を増やすために、映画鑑賞の機会を作っています。映画鑑賞後はご飯を食べながら感想を語り合う会を実施したり、映画レビューを社内に共有してくれています。・映画部
エンタメの知見を増やすために、映画鑑賞の機会を作っています。映画鑑賞後はご飯を食べながら感想を語り合う会を実施したり、映画レビューを社内に共有してくれています。
・バスケ町中華部
「バスケもやりたいし、みんなでバスケ終わりに町中華も食べたい!」を叶える部活です。健康維持とコミュニケーションの活性化を図ることを目的に毎月実施しています。
・謎解き部
IPコラボの謎解きに参加し、IPについて・コンテンツ制作について学ぶ機会としています。メンバーで協力して思考し、謎を解きながら交流を深めます。主に東京で行われている謎解きに参加しています。
・健康部
「あなたもわたしも、毎日頑張って疲れている!メンテナンスは大事。疲れをとってお仕事頑張ろう!」をコンセプトに、健康に関する話題について話したり、一緒に健康になる施策(主に、ヘッドスパ ・足ツボ ・整体 ・マッサージなど)疲れがとれる施策を体験しています。
・ゴルフ部
今年2月に新たに誕生した部活で、ゴルフを通じての交流と上達を目指しています。まずはパターゴルフ、その後に打ちっぱなし、そしていよいよコースデビューへ。入部したメンバーの大半が初心者です。興味はあって始めてみたいけどなかなか1人ではハードルが高いゴルフも「みんなでやれば怖くない!」と部員も増加中。
・シン・トリキ部
鳥料理文化(主に鳥貴族に行きます)を通じて、社内交流を目指す部活です。
※過去にトリキ部として活動し、再結成しました。
[過去にはこんな部活もありました]
・デッサン部
観察力と画力の向上を目指し、お互いの考えを共有することで交流を深める部活です。オンラインで集まってデッサンをしたり、オフラインで集まって写生大会や展覧会へ足を運んだりしていました。
・麻雀倶楽部
麻雀による論理的思考の向上&メンバー同士の懇親を図る目的で活動していました。オフライン、オンラインの両方で実施。
5.まとめ
Mintoの「部活動」制度はいかがでしたでしょうか。
また、Mintoへの入社を検討してくださっている方は、興味のある部活は見つかりましたでしょうか。今後もよりカルチャーが育めるように、アップデートをしていく予定ですので楽しみにしていてください。
近い将来、Mintoでは音楽経験者も多く在籍しているため、音楽部が生まれて、会社のイベントのオープニングで生演奏を披露してもらうなんてことも実現する日が来るかもしれません。(実現したらかなり盛り上がりそうです)
最後に改めて部活動制度をまとめますと、
・たてよこななめの交流機会が作れること
・自分たちで自発的に参加しているからこそ良い効果が生まれる
・新メンバーのオンボーディングとしても有効
だと思っています。
このnoteを読んで少しでも多くの方に自社のカルチャーについて考えるきっかけになっていたら幸いですし、意見交換をしたい方や、Mintoに興味を持ってカジュアル面談を希望される方、お気軽にご連絡いただければと嬉しいです。
そして、様々なポジションでの新しい仲間も引き続き募集中です。
詳細は以下のリンクからご確認ください。
また、Mintoに入ったメンバーのインタビュー記事でもチームの雰囲気が感じられるので、ぜひチェックしてみてください。
皆さまとの出会いを、心より楽しみにしております。
Mintoの会社紹介はこちらです。
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