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性格が悪いアイドル(仮)

タイトルの【(仮)】は意図的につけています。

はじめてアイドルを見たとき思ったの。
人間って光るんだって。


ということで、今回記録する映画は

アイドルを目指す少女の青春物語

映画『トラペジウム』

原作は、乃木坂46一期生・高山一実さんの長編小説デビュー作。累計30万部の大ヒットを記録(公式HPより)

《STORY》
高校1年生の東ゆうは“絶対にアイドルになる”ために、自らに「4箇条」を課して高校生活を送っている。
1)SNSはやらない
2)彼氏は作らない
3)学校では目立たない
4)東西南北の美少女を仲間にする
半島地域「城州」の東に位置する城州東高校に通うゆうは、他の3つの方角の高校へと足を運び、かわいい女の子と友達になる計画を進める。
その裏には、「東西南北の美少女を集めてアイドルグループを結成する」という野望があった。

映画公式サイトより引用

こちらの映画、公開した直後あたりにネガティブな情報(いわゆる炎上に近い批評)が拡散されネットが少々ざわついた。


そのネガティブな情報というのが、

主人公の性格が悪すぎる(意訳)

だった。

本作の主人公|東(あずま)ゆう

たしかに、冒頭に書いた【アイドルを目指す少女の青春物語】というキャッチフレーズ、そして元アイドルが書いたとなれば、純真でキラキラで……という、現在なら"炭治郎(鬼滅の刃)"みたいな主人公を浮かべてしまうのかもしれない。
そして原作未読の私は、そう思い浮かべていた。

だから正直「面白そう、観に行こうかな」なんて感情さえ生まれていなかった。

だが、ネット経由でこのざわつきを知って興味が湧いた。

なにそれ、おもしれー女(主人公)


である。ということで観てきました

【先着20万名様限定来場者特典】スペシャルステッカー

観た結果は

【普通】


あと、期待値が上がっていた主人公は【言う(炎上する)ほど、性格悪くない】
ただ事前に情報がなければ面食らっていただろう。

一部では主人公に共感できないとも厳しいレビューとともに書かれていたりするが。

そりゃあ、そうだろう。

というのが鑑賞した私の率直な気持ちだ。

青春物語、と題しているが・・・
大多数が思い描くであろう青春はしていない。
と私は感じた。なぜなら

アイドルになる夢を抱いている少女が、自分の夢を叶えるためにどうすればよいかを考えた結果、無自覚にも利己的に行動し、周囲を巻き込むギスギス映画。

なのだから。

後半になって「東西南北の美少女を集めてアイドルグループを結成する」という野望(計画)をもったのか
など、行動理由がわかるが。

これも、共感はされにくいだろうな。と思いました。

でも元アイドルが書いたからこそ、あれよあれよと夢(アイドル)へ流されていく「すべてが決まっていた」というセリフの部分はさもありなん。だろうなとも。

なので【可愛い女の子たちがアイドル目指して頑張る物語】を期待している人は観ない方が良いでしょう。

西、南、北 (※キャラ名ではありません)は巻き込まれてしまったビジュアルのよい善人です。
主人公の東以外に「絶対、アイドルになる!」という強い意志をもっているメンバーはいません

だからこそ【性格が悪い】に繋がるのですが・・・

でも、個人的にはこれぐらい若気の至りあるあるのような範囲内にも思います。

陰湿な手段を使って人をおとしめてたりはしていないのですから。ただ、

✔周囲のことを考えず、自己中心的な言動をとる
✔思い通りにならないと舌打ちするなど不機嫌な自分を隠さない

という難点があるということ。
ただちゃんと、良いところもあります。

✔アイドルになるための分析や努力
✔東西南北コンセプト作り、行動力


詰めの甘さや無謀な部分もありますが、これらは大人になってしまうと理性によって味わえない青春的要素だと思います。 

もし、鑑賞を勧めるならば


▶10代というより、20代以上向け

▶夢や希望を抱き、もがいて挫折した経験がある人

だと、なにかしら共感や理解できる部分があると思います。
エンタメやクリエイティブなことに関心があると尚良いです。
あとサービスデイなどのお値段がお得な日に観ると、合致しなかった時の気持ちの落差が小さくなります。

悪くはないんですけど、すごく良い!というわけでもないんですよね……


最後に

良かったところ

✔作画のクオリティー
✔幅広い声優陣の共演
(新人さん〜芸能人が出演しているが違和感ない)
✔ギスギス描写が絶妙!

ちょっと残念だったところ

✔アイドル(音楽)シーン少ない
✔終盤のかけ足+善人すぎる仲間=ご都合感
✔テーマソングはテーマソング
(キャラクターたちのアイドルシーンで観てみたかった)

THEME SONG
「なんもない feat. 星街すいせい, sakuma.」MAISONdes

#映画 #映画レビュー #映画感想文

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