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"画面上"のお友だち

"画面上"のお友だち




SNSの使い方は人それぞれ。

TwitterもFacebookもInstagramも

一通りアカウントは持っているけど

いわゆる"鍵垢"で、

現実での知り合いとしか繋がっていない。

むしろ繋がる必要を感じてなかった。



でも、純粋に好きなことを発信出来たはずのSNSは、

いつしか窮屈な世界になって

気づけば"見る専"に。




「そんな私でもなにか発したい」


そう思ってある時突然別の趣味用アカウントを作ってみた。



誰も私のことを知らない

私も誰のこともわからない

ただ好きなものが共通している人達に紛れて


好きなことを発信し、

好きなものを読んだ。




フォロワーの数なんて大したことないけれど

いいねし合ったり、

コメントし合ったり、


いつものSNSとは違った世界が見えて


少し楽しくなったりもした。





でも一方で、しばらくやってると

「このフォロワーさんたちは繋がってるんだ」

「この方とこの方は仲がいいんだ」

「私とDMしてくれてたけど、そんなの特別じゃないんだ」

「突然返事が来なくなった、嫌われたかな」


なんて気持ちが湧いてきた。








あれ


またネットの窮屈さに息苦しくなっている。

"見る専"になった時と同じだ。



なーーんだ。


リアルのお友だちだろうと

画面上のお友だちだろうと



大して変わらないじゃない。






ただ、ひとつ違うのは

"鍵垢"では感じない、

「羨む気持ち」や「嫉妬のような気持ち」が

画面上のお友だちに大して生まれている。




1度もあったことのない"画面上"のお友だちに。










そして気づいた。



私が別のアカウントを作った理由

それは、

承認欲求を露わにするのが苦手な私が

どこかでその承認欲求を満たしたかったから。




ただそれだけ。


こうやってここで文章を書いているのも

そんな"画面上"のお友だちを増やしたいからかもしれない。

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