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「信頼」とは何なのか? 人間関係における信頼の築き方 ティール・スワンの解説


皆さんこんにちは、Qリプトラベラーです。


今回のティール・スワンの翻訳記事は「信頼」についてです。


皆さん信頼という事柄は重要視して、信頼し信頼されるような生き方をしたいと考えている人が殆どだと思います。


ですが、信頼関係の本質とは何なのでしょうか?


この記事では信頼という事柄の本質を明らかにし、具体的に人間関係に当てはめていく方法を解説しています。


それでは早速翻訳していきます。


(翻訳ここから)


信頼という概念は、私たちの人間関係において大きな役割を果たしています。

人間関係を良いものにするためには、相手を信頼することが必要です。


でも、それって一体どういうことなのでしょう?

ほとんどの人にとって信頼は重要かもしれませんが、抽象的な概念のようなものです。

抽象的な概念だとしたら、信頼を築くためには一体どうすればいいのでしょうか?


今日、私が明らかにしようと思っているのはそのことです。


スピリチュアルな世界に関わる人たちには、誰にも頼ることができなかった人たちがたくさんいます。

人々に失望させられ、つながりや支えを得るために、何か別のものに頼らざるを得なかったのです。


そして彼らが目を向けたものが、スピリチュアルな修行であり、宇宙全体であり、神だったのです。

それは美しいイニシエーションとも言えますが、それは対処法でもあります。


もっとはっきり言いますが......スピリチュアルな修行は、自分の人生で誰にも頼ることができないときの、大きな対処法になり得るのです。


つまり、スピリチュアルの世界では、多くの人が普遍的な真理を使ったり、真理を捏造したりして、誰にも何にも頼れないという気持ちを正当化し、それらの難しさを良いことだと言う考えにすり替えようとしているのです。


以下はその例です:


「自分は自分の信じる道に従い、他の人はそれぞれの信じる道に従うことを心配すればいいのです。

そうすれば、自分の気持ちを左右する力を相手に委ねる必要がなくなります。」

あるいは、「あなたが望むもの、必要とするものはすべてあなたの中にある。」

「本当に信頼できるのは自分だけ。」

あるいは、「あなたのコップを満たし、あなたを幸せにできるのは、あなただけです。」

あるいは、「自分の幸せを自分の外に存在する何かに依存させるな。」

などなど。


本質的に、これらの考え方は、状況によっては力を与えてくれるかもしれませんが、誰かを信頼することは何か哀れで、精神的な力が弱く、無力であるという考えを助長します


その副作用は何だと思いますか?

自立する力を与えられた人たちが、実に残念な人間関係を築いてしまうのです。


信頼を簡単に説明しましょう。


誰かを信頼するということは、その人があなたの利益を最大限に生かしてくれると感じることです。


この定義にしばらく座ってみてください。

心に染み込ませてください。


これは信頼ということについての最も科学的な定義です。


信頼とは、相手が自分の利益よりもあなたの利益を優先してくれることを信頼できることだとは言っていないことにお気づきでしょうか?

また、あなたの幸せの全責任を相手に負わせることでもありません。


信頼とは、相手があなたの最善の利益を優先してくれることを信頼できることなのです。


そしてこれこそが、付き合う価値のある関係なのです。


私たちが目覚め続け、視野が広がり続けるにつれて、実際に何が自分の最善の利益であるかについての見方が変わっていくことを心に留めておいてください。


しかしこれは、誰かがあることに対して、それが自分にとっての最善の利益であるという考えを無理やりに変えようとする言い訳にはなりません。


人間関係において、"あなたは自分の本当の最善の利益が何なのかわかっていないから、最終的にはそれがあなたのためになるから、私は私のやり方で物事を進める"と言うことはできないと言うことです。

これは私たちの親がやってきたことです。

これが、私たちが信頼を失った主な原因なのです。


私たちはしばしば、不信感とは大きな裏切りに関するものだと考えてしまいますが、実際には、不信感の根底にあるのは、自分の最善の利益とは何かについて、他人が自分の気持ちを尊重してくれないことなのです。


これは個人的な場面では抽象的に思えるかもしれませんが、ビジネスの場面で考えてみてください。

ある会社が合併に際して自分たちの最善の利益を提示し、もう一方の会社がこう言ったとしましょう。


「実際のところあなたたちは、あなたの会社にとって何がベストなのか分かっていません。

私が考えるに、私が提案したものが、あなたたちにとってベストだと思います。

なので、私たちはその提案を行います。

さあ、サインしてください。」


このような取引は通用しません。

そんな取引をすれば、会社は単に荷物をまとめて出て行くでしょう。

合併案は成功しません。


しかし、私たちの個人的な関係においては、そう簡単ではありません。

私たちにはもっと多くのことがかかっているのです。


このような場合に境界線が侵され、不信が生じ、恨みが生まれるのです。


このことを理解するために、一つ例をあげましょう。


あるカップルがいるとします。

交際中のAさんは、知り合ったばかりの人と寝ることが自分のためになると判断します。

しかし、Bさんの最善の利益は、Aさんとの関係が独占的で約束されたものであることです。

つまり、AさんはBさんの最善の利益を適用しなかったということです。

つまり、BさんはAさんを信用できないのです。


Aさんは、誰かが得をすればその分だけ誰かが損をすると言う、ゼロサムゲームをしているのです。

Aさんは、Bさんの必要とするものがAさんと相反すると感じた時に、Bさんの最善の利益を考慮せず、AさんとBさん両方の利益を考慮する形で、それぞれの必要を解決しようとしませんでした。


私たちがよく知っているのは、企業における信頼のあり方です。

ビジネス関係において2つの企業が条件について交渉する場合、基本的には両社の最善の利益を満たす解決策を見つけたり、条件に合意しようとします。


個人的な関係も同じです。


だからこそ、人間関係では相性がとても重要なのです。

二人の間で必要とすることや欲することが違いすぎると、二人の利益を同時に生かすことはできません。

それはゼロサムゲームになってしまいます。

そして、必然的に関係は終わります。


関係とはつながりです。

本物のつながりは、(一部の人が考えているような)重荷ではなく、贈り物です。


誰かを愛するということは、その人を自分自身のように受け止めることです。

それは物理的な形での一体感の経験です。


そうした瞬間に、あなたの幸せと相手の幸せは、もはや切り離せなくなるのです。

相手を傷つけることは、自分自身を傷つけることなのです。


ですから、相手の不利益になるような方法で、自分の最善の利益を実現しようとする方法は、もはやうまくいきません。


本質的な話をすると、あなたが誰かと関係を持とうとし、その相手があなたに繋がりを与えると言うことは、その相手があなたに対して、自分の最も弱い部分をあなたが気遣うようにと引き渡すようなものです。


これを無力化と呼ぶ人もいるかもしれません。


私は、これはまったく逆だとお伝えします。

リスクを冒すことは、最高の勇気です。

あなたの存在の脆弱な側面を与えるリスクも、奪うリスクも。


信頼という考えを嫌う多くの人々は、良い関係とは、自分自身の幸せに完全に責任を持つ自己中心的な二人が、時折、セックスをしたり、映画を見たりするために二人の間の中間地点で会うことだという考えを広めています。


私は、このように機能する成功した関係を見たことがありません。

これは不信感に基づいた関係です。

そして相互不信に基づく関係が機能的であるのは、お互いが別々であり、互いの最善の利益を生かすことを期待しないという合意があるからにほかなりません。


信頼は、純粋につながり、成功する関係の基礎です。


そしてそのような合意においては、二人は一体であるがゆえに、自分自身の最善の利益だけでなく、パートナーの最善の利益にも責任を持つことに同意するのです。


どのような状況に置かれても、自分が心の中で感じている実際の最善の利益について、自分自身に残酷なほど正直になることが非常に重要です。

自分が本当に必要としているもの、本当に望んでいるものが何なのか、本当に正直になることが重要です。


そうすれば、それを相手に伝えることができます。

そうして初めて、お互いの最善の利益を見出す心のふれあいが生まれるのです。


付き合っている相手と同じ考え方になるためには、腰を据えて内省し、このことを本当に明確にする必要があります。


これについては、私のYouTubeビデオ「GetOnTheSamePage」(同じページを見る方法)をご覧ください。


深すぎる話になる前に、役に立つエクササイズを紹介したいと思います。

これは、人間関係を維持し、信頼関係を築くために役立つものです。

これは、あなたのつながりを大切にする方法のチュートリアルだと思ってください。


少し前に、私は2つのアスク・ティールのエピソードを公開しました。

ひとつは「同調」。


2つ目は「タコのテクニック」でした。


もしまだ見ていないのであれば、この2つのビデオを見ることを強くお勧めします。

そうすれば、このテクニックを次のレベルに引き上げることができるでしょう。


信頼というものが相手の最善の利益を活かすことであるならば、相手の最善の利益が何であるかを実際に知らなければならないのは明らかです。


相手の最善の利益を知るためには、相手と親密になることを望まなければなりません

親密さとは、相手を見て、相手を感じ、相手の話を聞き、相手をできるだけ深く理解することです。


そのためには一旦あなた個人のアイデンティティや好み、自身の視点を横に置いて、相手の目線でものを見ることを想像してください。

彼らになりきるのです。


彼らがどう感じ、どう考え、何を望み、何を必要としているかを想像してください。

自分のアイデンティティを消して、自分が彼ら自身であると感じる程度にまで、彼らに同調するのです。


その観点から、彼らが置かれている状況や、あなたが一緒にいる状況がどのようなものであれ、彼らの最善の利益が実際に何であるかを具体的に感じ取ることをあなたの責任としてください

彼らが本当に望んでいること、本当に必要としていることは一体何なのか?


たとえ彼らが主観的に考えていることが、客観的に見た彼らの最善の利益と一致していないことがわかったとしても、彼らの主観的な最善の利益が何であるかを知り、それが有効であるかのように、信じてみてください


彼らの最善の利益を発見するこの旅に身を投じてください。


その経験から抜け出し、彼らの最善の利益が何であるかを知ったところで、その最善の利益を最大限に生かすにはどうすればよいかを考えてください。


あなたの最善の利益と相手の最善の利益が相反することがわかったら、今こそ、あなたと相手の双方にとってプラスになる方法を真剣に考える時です。

それをゲームにするのです。


ウィンウィンを生み出す方法がないのであれば、その関係自体に対処しなければなりません。

それは、あなたが本来の意図とは異なり、信頼を裏切る方向に向かっているということです。


もし望むなら、このエクササイズを相手と同時に行うこともできます。


一緒に座って瞑想し、場所を入れ替えて、お互いの視点とそれゆえの最善の利益を意識します。

そして、あなたが感じたことを率直に伝えてください。

相手の最善の利益を探っていることを伝えるだけで、信頼が生まれます。


そして、それに基づいて、お互いの最善の利益を生かすために、お互いを頼りにすることができるウィンウィンのシナリオを考えてください。


この練習をするのは簡単なように見えるかもしれません。

しかし、この単純な練習は、私たちが人間関係を持っているときにはやらないことです。


私たちは、自分の最善の利益のために行動する前に、人の最善の利益を意識したり考えたりしません。

そして恐ろしいことに、信頼関係を破壊するのに1分、再構築するのに何年もかかってしまうのです。


しかし、信頼は取り戻せるものですから、慌てないでください。


もしあなたが誰かの信頼を失ったなら、その人の最善の利益を意識し、それを生かすためにあなたが頼りになることを示すことで、信頼は再構築されます。


もしあなたが誰かの信頼を失ったなら、あなたの最善の利益という脆弱性を再び相手の手に委ねる勇気を持つことによっても、信頼は再構築されます。


人間関係における信頼関係の構築は、お互いの最善の利益を意識し、それを生かすという実にシンプルなものです。

それは、ウィンウィンのシナリオが実際に何であるかについての納得のいく答えを見つけることと同じくらい簡単です。


相手の考える最善の利益を、あなた自身の考え方に置き換えてはいけません。


愛する人とのつながりを常に意識してください。


行動する前に、自分の行動が相手の最善の利益と一致しているのか、それとも相手の最善の利益に反するものなのかを自問してください。

もしあなたの行動がそれに反するものであれば、文字通り、あなたはその状況で相手から信頼されるべきではありません。


人の最善の利益が実際に何であるかを知る程度まで、人との親密さと同調を深めてください。


そして、もしあなたが交際関係にあるのなら、相手の最善の利益を生かすことがあなたの最善の利益であり、相手があなたの最善の利益を生かすことがあなたの最善の利益であることを知ってください。



(翻訳ここまで)


いかがでしたでしょうか?


今回の記事は僕にとっては、かなり重要なものでした。


というのも、記事に書かれていた「真理を捏造したりして、誰にも何にも頼れないという気持ちを正当化し、それらの難しさを良いことだと言う考えにすり替えようとしている」という部分が僕自身の考え方に完璧に当てはまっているからです。

例に出ていた考え方の全てが、僕の生き方そのものでした。


社会に対する不信感を人間関係にも当てはめることで、信頼することのリスクから身を守ろうとしていたのかもしれません。


今でもそれらの考え方は一概に間違えているなどとは思っていませんが、信頼し合って深い人間関係を築くという方向に進みたい場合には、助けになっていないことを理解しています。


この記事によって「相手の利益を最善化する」というわかりやすい指針を手に入れることが出来たので、今後は信頼関係を築くことが簡単になったように感じています。


皆さんはどうでしょうか?


この記事が何らかのお役に立っていれば幸いです。


こちらのマガジンで、全てのティール・スワンの記事が読めるので、ぜひブックマークしてご活用ください。


僕の執筆活動は、こちらの【銀の購入代行】から出ているので、金本位制の到来に備えて貴金属備蓄をしつつ、執筆活動を応援してもらえたら最高です!



実は音楽活動もやってます! ハンドパンというUFOみたいな楽器を演奏して、リミックスし、すごく気持ちの良い曲たちなので、ぜひ聴いてみてください! https://linkco.re/VrZqGGv5